「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

長時間聴いても疲れない音

2018年04月24日 | オーディオ談義

我が家にやってきてからおよそ2か月になるJBLの「175」ドライバー。

    


すでに小型のハチの巣ホーンを持っていたので、本体を手に入れてセットにしたうえで「な~に、気に入らない音が出たときはオークションにでも出そうか。」ぐらいに思っていた。。

ところが、実際に同じJBLのD130(イン・ウェストミンスター:口径38センチ)と組み合わせたところ(クロス1000ヘルツ)、まるで水を得た魚のようにとてもいい具合で鳴ってくれる。

ジャズを聴くのなら絶対にこのシステムで、そしてクラシックならワーフェデールの2ウェイ、両方聴くのなら「AXIOM80」という棲み分けに大いに満足していたのだが、そのうちやっぱりジャズはどうしても肌に合わないようでめったに聴かない。

サキコロなど音響試験時のテスト盤としては重宝しているが、日常聴くとなるとエラ・フィッツゼラルドなどの女性ボーカルを聴く程度で、やっぱりモーツァルトが落ち着く(笑)。

こういうことなら何もジャズ専用のシステムなんか必要ないというわけで、しばらく「175」を休養させることにした。音の素性はいいのでもったいないですけどねえ。

実はヴァイオリンがソースによって、とてもうまく鳴るときと、そうでないときの落差が激しいのも休養させた一因だった。ときに、いや~な金属的な響きが出てしまうのでため息が出てしまう。これはもうダイヤフラムを使ったユニットの限界に違いないが、もちろんジャズにはこの響きがもってこいなので仕方がない。

そこで「175」の代わりに登場したのがワーフェデール・システムの中高音域部分に使っていた木製のホーンだった。

   

当初は楕円形の「イソフォン」(8Ω:ドイツ)を収めて聴いていたのだが、音の響きが若干足りないようなのでグッドマン(16Ω:イギリス)に変えたところさすがだった。大きめのアルニコマグネットの威力も捨て難い。

以前ならこの2ウェイシステムにツィーターを付け加えるところだが、周波数レンジよりもハーモニーを重視して無視することにした。

後日のためにチャンデバを使ったこのシステムの概要を記録しておこう。

CDトラポとDACは「dCS」(イギリス) → 
プリアンプ「クリスキットマークⅥ」 → チャンデバ「2ウェイ仕様のクロス1000ヘルツ:12db/oct」

低音域(~1000ヘルツ)

パワーアンプ「71Aシングル1号機」(前段管:6SN7) → スピーカーJBL「D130」(口径38センチ:イン・ウェストミンスター)


高音域(1000ヘルツ~)

パワーアンプ「71Aシングル2号機」(前段管:ナス管AC/HL) → グッドマン楕円形ユニット(イン・木製ホーン)

低音域と高音域のアンプを「71Aシングル」に統一した威力は絶大だった。とても素直な出力管とあって、まったく音色に違和感がなく大型のフルレンジが鳴っているような錯覚に陥らせてくれる。

   

最大のメリットは長時間ぶっ続けで聴いてもまったく耳が疲れないところ。

音質の品定めの要素にはいろいろあって「分解能」「奥行き感」「艶」「セパレーション」「周波数レンジ」など枚挙にいとまがないが、これらを全部ひっくるめて「長時間聴いても疲れない」には太刀打ちできないように思えてきた。

今のところ、これが我が家のベスト・システムかもしれない(笑)。

   

 


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