「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

ボリュームを上げてもうるさくない音

2018年09月24日 | オーディオ談義

先日のブログ「オーディオ意欲が減退するSPユニット」(2018.9.15)がいまだに根強いアクセス数になっている。

普通ならブログを掲載して2日もすると霞の彼方に消えていくのが相場なので(笑)、どこか読者の興味を引くところがあったのだろう。

当方の推測するところ、それは2点あるように思う。

1 グッドマンの「トライアクショム」(口径30センチ:3ウェイ同軸)

          

希少というわけでもないがオークションでも3年に1回ぐらいの割合でしか登場しない比較的珍しいユニットだが、かねて狙っていたユニットなので即決で落札したが音質は期待に違わぬものだった。

「もうこの音で十分」と、オーディオ意欲が減退したのも事実で、このところオーディオ関係の記事が少なくなったのを読者はお気づきだろうか(笑)。

久しぶりにオーディオを忘れて音楽に聴き耽っている。

まあ、これにて一件落着といえば世話はないが、オーディオに終着駅がないのも事実でもっと高みを目指さねばと自らを鼓舞している毎日。

次に、読者の興味を惹いた2点目だが

2 「原音に近づく正しい音とは」について

「いい音とは何?」の指針のために某オーディオメーカーの「8か条のポイント」を羅列したが、やはり「いい音」に迷っておられる方がいるのではなかろうか。

こればかりは実体験としてたくさんの音を聴くしかないと思うが、参考になるものとして先達が苦労の末に到達された名言もたしかにあるが、どちらかといえば迷信に近いものもあったりしてなるべく自分で確かめたものしか信用しないことにしている。

ちなみにその8か条を再掲してみよう。

 ボリュームを上げてもうるさくない音で会話が楽にできる。

 
音は前には出ない。後方に広がり自然に消える。

 音像は左右後方に定位し、左右フラットに定位しない。

 
小さな音でも明瞭度が下がらない。

 スピーカーの近くでも離れても後方でも音質、音圧の変化をあまり感じない(音は空気の波紋である)

6 
音は思っている程、迫力、パワー感のあるものではない。

 
試聴上、歪(物理特性ではない)が小さくなると音像が下がり、音階、楽器の音色が正しくなる。

 長時間聴いても疲れない。連室でも音が邪魔にならない。

この8か条の中で一番半信半疑だったのが1の
「ボリュームを上げてもうるさくない音」

ボリュームを上げたら、そりゃあうるさくなるに決まっているけどなあ・・・(笑)。

ところが、昨日(23日)偶然のごとく「ボリュームを上げてもうるさくない音」に遭遇したのである。

経緯を述べてみよう。

ここ1~2年、良きオーディオ仲間に恵まれたおかげでプリアンプ(真空管式3台、TR式1台)が続々増えている。

選択肢が増えれば増えるほど音は良くなるので大歓迎だが、つい最近も1台手に入れた。「12AX7」が3本使ったアンプだが、中高音域に独特の艶があってなかなか捨てがたい味がある。

したがって、2台目のプリアンプとしてオーディオラックに容れるスペースをようやく見つけて設置したのはいいものの、パワーアンプまでのRCAコードが1mでは届かない。仕方がないので直し込んでいた1.5mのコードを使うことにした。

         

以前にオークションで購入したものの、一聴するなり「これはアカン」(笑)。全体的に音がバラバラになってしまいとても淡白のように聴こえてしまった。

したがって数年ぶりにあまり期待しないままに接続して聴いてみるとアッと驚いた。

音が塊りとなって出てこないのだ!

全体的に音の粒立ちがとても細かくて俗にいう低音とか高音を意識させない。たしかに、こういう音ならボリュームを上げてもうるさくならないよなあ。

ダメだと思ったRCAコードがアンプやスピーカーとの相性次第で蘇ったのだからほんとうに捨てなくてよかったが、はたしてこれが「原音に近づく正しい音」なのかどうか1週間ほど様子見が必要だろう。

使用したアンプは71A系の「171シングル」(トリタンフィラメント)。前段管は「MHL4」(GEC:イギリス)、整流管は80S(ブライマー:イギリス)。

        

スピーカーは当然のごとく「トライアクショム」だが、後日「AXIOM80」(最初期版)でも実験してみることにしよう。

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