「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

細かいノウハウ

2019年02月16日 | オーディオ談義

このブログで人気のあるジャンルは「オーディオ」がらみの話だが、あまりにも「細かいノウハウ」になると「もう、ついていけない!」という読者が多いように見受けられる。

今回はそういう「細かい話」になるので、敬遠される方はここから先はどうか読まないでほしいと、言いたいところだが「読むなと言われると読みたくなる。」のが人情かもしれない(笑)。

全部で3件あって、まず1件目。

☆ スピーカーの柔らかいエッジ対策

前々回のブログで、「スピーカーの柔らかいエッジは故障しやすいけど音はいい」、その一方「丈夫なエッジは故障しないけど音が悪い」という、二律背反の話題を提供したところ、さっそくご親切な方から次のようなメールをいただいた。

「Vintage Wharfedaleの愛好者さんから教えていただいた情報です。その方は、エッジの柔らかさからくる偏心を避けるため、半年おきに、(バッフルへの)取り付け角度を90度ずらして使っているそうです。半年おきですので、2年で一回りということになると思います。

ご本人は、1年で一回りさせた方がいいんだが、それも大変なので、このペースで回しているそうです。12インチですと、コーン紙も結構の重量になっているはずだからとのことでした。ご参考になれば幸いです。」

大いに参考になります! たいへんありがとうございました。

「いい音」を得るためにはこういう手間が必要なんですねえ。

しかし、我が家の場合半年ごとにウェストミンスターの裏蓋のネジ16本を開けての作業となると、もう気が遠くなりそう。機会があったら今度はエッジの柔らかい「スーパー12」から普通のエッジを持つ「AXIOM150マークⅡ」へと入れ替えてみようかな。

すぐに「楽」したがるのが自分の悪い癖です。まさに「有言不実行」ですね(笑)。


☆ 電源ケーブル「ドミナス」の活用

電源ケーブルの威力をまざまざと思い知らせてくれたのがPADの「ドミナス」だった。音質の密度の濃さとか何か根源的なものを変えてくれるのだからたまらない。

   

ただし、電源ケーブルがなぜ音の支配力を持つのか、科学的に説明できないのであくまでも聴感上の話として受け止めていただきたい。

ずっと昔の10年以上も前に購入したこのドミナスは全部で4本持っているが、そのうち3本はプリアンプ1台、パワーアンプ2台に使っている。

そして残り1本をどこに使うのが一番効果的なのかとずっと思案中だった。なるべくデジタル機器に使いたいところだが海外メーカーの取説には「弊社の電源ケーブル以外は使うな、故障しても知らないよ。」みたいなことが書いてあってちょっとためらう。

国産のデジタル機器ならどうだろうかと、取説をよく読んでみるとCDトラポ「TL3 3.0」(CEC)とDAコンバーター「HD7A-192」(フェーズメーション)にはいっさいそんなことが書いていない。

そこで、まずCDトラポに差し込んでみると聴感上まったく変化なし、ということは効果なし。そこで今度はDAコンバーターに使ったところ音が激変した。

もちろん、いい方にである。音に元気が出る、艶が出る、厚みが出るといった表現になるのだろうか。真空管やアンプを換えた時以上の差が出てくる。

どうやら、電源ケーブルの最大効果の発揮先は「DAコンバーターにあり」と断言してよさそうだ。

最後に3番目にいこう。

☆ マイカ・コンデンサーの使い方

数あるコンデンサーの中でも「雲母」という天然素材を使った「マイカ・コンデンサー」は希少価値もあってお値段が高いのが特徴。それに絶縁数値もあまり取れないので、用途としては高能率のツィーターといったところだろうか。

そこで、これは耳よりの話だがオイルコンデンサーにマイカコンデンサーをパラってやると音が良くなると伺ったことがある。

そのときに「秘伝なので口外しないように」と、口止めされたがもう時効だと解釈して公開させてもらおう(笑)。

爾来、我が家ではオイルコンデンサーを使うときは常にマイカコンデンサーをパラッている。

   

ご覧のとおり、ウェスタン製のオイル・コンデンサー(ブラックタイプ)にマイカコンデンサー(茶色)をパラッている。

これも科学的証拠は不明なのだが、これは素人の想像の域を出ないが自然素材のマイカ・コンデンサーの清浄な電流が浄化作用をしてくれるのかもしれない。

オーディオは心理的な影響も無視できないのはお分かりですよね(笑)。

と、ここまで書き記したところでハタと思い当たった。今どきはメーカー既成のスピーカーを愛用する人がほとんどだろうから、こんな情報なんてごく一部の愛好家に限られるのではなかろうか。

そこで、あえて問題提起させてもらおう。

メーカー既成のスピーカーで「いい音」を味わおうと思ったらかなりの高額を準備する覚悟が必要でしょう。たとえば定評のある「B&W」あたりがその最たる例だが、低能率なのでTRアンプ向きなのがあまり面白くない。

しかるに、自分でヴィンテージのユニットを寄せ集めると、はるかに手ごろなお値段で完成するし、しかも真空管アンプが堂々と使えるのが頼もしい。

長いオーディオの歴史の中で一番進歩していないのがスピーカーと真空管だが、むしろ現代よりも昔の物の方が質がいいし、
スピーカー周りの作業を経験しないとほんとうのオーディオの面白さを味わえないのも事実。

既成のスピーカーなんて建売住宅みたいなものだから、本来の住処(すみか)を得ようと思ったら、自作自選のスピーカーに限りますよ~(笑)。

クリックをお願いします →     



 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする