「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

今年を振り返って~ベストヒット・後半戦~

2020年12月30日 | オーディオ談義

前回からの続きです。

今年(2020年)後半に入ってヒット作の4番目は機器同士をつなぐケーブルです。

4 「LAN素材」による「RCA」及び「SP」ケーブル

そもそものきっかけはメル友の「I」さんだった。ジャズ好きでとてもオーディオに熱心な方だし、工夫溢れるシステムの構成も納得の一言なのでその「お耳」には絶大の信頼を置いているが、メールの中で「使って良かった」とされていたのが「LAN素材」によるケーブルだった。

作成者は「I」さんのオーディオ仲間の「T」さんで、このTさん宅の音がこれまた素晴らしいと、いつも「I」さんから聞かされているので、それほどならと作ってもらうことにした。

オーディオの道具はその種類のいずれを問わず「耳」がたしかな作成者に頼むに限りますね(笑)。



とりあえず2ペア作ってもらって、試聴したところアンプから余計な音が付帯せずありのままの音、いわば「素顔美人」とでも言うべき形容がピッタリ当てはまるような音が出てきたので思わず小躍りした。

これで我が家のすべての真空管アンプが生き返るような思いがしたのは言うまでもない(笑)。

すぐに追加注文し、合計では5ペアのRCAケーブルを、そして2ペアのSPケーブル(4m)を作成してもらって現在でもこよなく愛用中。

オーディオ仲間も絶賛で「私も作ってもらいます」というほどだった(笑)。コスパからいくと今年一番の収穫でしょう。

5 CDの音が良くなるアクセサリー



これも前述したTさんのブログの中で紹介してあったので、ためらうことなく購入したところたしかに効果あり!

CDの上に載せて上から重しをするだけだが明らかに上質の音になる。これまでCDを取り込んだ「ブルーレイレコーダー」とCDトラポの音に顕著な差が認められなかったが、このカーボンファイバーを噛ませると明らかにCDトラポの方に軍配が上がった。

音が良くなる原因は「振動防止に効果あり」だそうです(Tさん)。

6 たった1枚のCD再生から始まったオーディオ改革



このCDの第二トラック「タラント~ソンソンセラ」のフラメンコ・ダンサーの床を踏み締める「ドスン・ガツン」の音の再生がオーディオシステムの改革へと繋がったのだから「音楽ソフト」の重要性に改めて思いを深くした次第。

これをきっかけに、スピーカー「ウェストミンスター」(改)の低音域を「280ヘルツ」から「150ヘルツ」(-6db/oct)にして、サブウアーファー化したところ驚くべきサウンドが登場したのである。

まあ、自分独りでかってに「粋(いき)」がっていれば世話はないですけどね(笑)。

ところで、先日のNHKのBS放送で「ヒューマニエンス~40億年のたくらみ・聴覚~」という番組を観た。

人間の五感のうち、聴覚に焦点を当てて長い人類の歴史の中でどう発展してきたかという興味深い番組だったが、出席されていた指揮者の「佐渡 裕」さんが述べておられたのは人間の耳にとって一番重要な周波数帯域は声の再生と密接に関係する「200~4千ヘルツ」だそうだ。

敷衍するとオーディオシステムだってこの帯域を何ら違和感なく自然な音に聴こえるように再生するのが基本であり、これがいわば「基礎編」というべきものだろう。

そして「200ヘルツ以下」と「4000ヘルツ以上」の再生が「応用編」と位置付けられても何ら異論はないと思う。

ただし、この「応用編」ともなると「基礎編」の何倍もの「血(お金)と汗(手間)と涙」が要るのがオーディオ愛好家の宿命ですね(笑)。

そこでの話だが、この基幹となる「200~4000ヘルツ」の周波数帯域には「音が濁るのでマグネットの違うSPユニットをコイルやコンデンサーあるいはチャンデバなどのネットワークを使って混ぜ合わせないほうがいい」というのが私の個人的な意見です。

言い換えると、クロスオーヴァーの設定に当たっては、200ヘルツ以下、あるいは4000ヘルツ以上とするのが理に適っているはず。

ただし、ジャズの再生は「何でもあり」なので特にこだわる必要なし。

問題はクラシックの再生で「ハーモニー」が命なのでこの「200~4000ヘルツ」の帯域に少しでも音を濁らせる要素があるとちょっと拙い!

たとえば、ここで俎上に載せるのがあの「タンノイ」である。クラシック向きのスピーカーとして愛用されている方も多いと思うが自分はどうしてもこの音に馴染めなかった。どこか不自然なのである。

そして、ようやくその原因の一つがクロスが1000ヘルツに設定されていることに思い至った次第。

まあ、音は好き好きなので気に入ってさえいればそれでいいのだが、タンノイの中古品がオークションで溢れかえっている現状を鑑みると、その辺に一因があるような気がしてならない。

「もっと工夫の余地あり」といえば我田引水かな(笑)~。

以上、これで今年の記事はお終いです。ご愛読ありがとうございました。

この1年間、硬軟織り交ぜて言いたい放題、やりたい放題に投稿させていただきましたが、「グーブログ・ランキング」の順位が年々向上しているのも読者の皆様のおかげです。

どうか良いお年を迎えられますように~。



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