「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

女の勘はなぜ鋭いのか~読書コーナー~

2025年02月12日 | 読書コーナー

オークションで落札した製品などが自宅に届く曜日は、なるべく土、日曜を避けるようにしている。なぜなら家人(天敵)の仕事が休みで家にいることが多いから~。つまり、徒に目に触れさせて刺激しない方がいい(笑)。

ちなみに、天敵は長い文章が苦手のようでこのブログを読むことがないのはひと安心(笑)。

ところが意外にもかなりデリケートなところがあって・・、ずっと以前のことだが娘からこう言われたことがある。

「お父さんはけっして悪いことはできないよ。お母さんは勘が鋭くて細かいことによく気が付くからね~」。

たしかに、そういうところがある~。たとえば、つい最近購入した「真空管」も、段ボールの空き箱が目について気が付いているはずだけど何も言わない。

箱が小さいので、たかが知れてると思っているのだろうが、ところがどっこい・・、こうして、はてしなく駆け引きが続いていく(笑)。

それはともかく、何も家人だけではなく総じて女性は男性と比べて細かいことによく気が付くように思える。


『「女の勘」はなぜ鋭いのか』(PHP新書刊)

                 

著者の赤羽建美(あかばね・たつみ)氏は早大卒、二十代から四十代にかけて主婦向け雑誌、若い女性向け雑誌の編集者を務めてきた人で、自称だが女性たちのものの考え方の本質的な部分を知ったという。

男性の眼から見た女性論ということで、
本書の表紙の裏に書いてある内容紹介(概要)には次のようなことが書いてあった。

『なぜ女性は男の嘘を見抜くのか。実は、嘘をつくとき、男はべらべらしゃべるのに対し、女性は黙り込む。女性は肝心なときには余計なことを言わない。~中略~。女性たちは男に何を求めているのか。女性が望む「優しさ」を、男は勘違いしている?女性向けエッセイの名手が女心の本質に迫る。』

本書の構成は次のとおり。

第一章 「女の勘」が鋭いホントの理由

第二章 女性は自分自身をどう思っているか

第三章 女性は男に何を求めているか

第四章 男が「女の勘」から学ぶべきものとは 

このうち、興味を引かれたのは第二章「女性は自分自身をどう思っているか」。

男性は絶対に女性にはなれっこないのだから、こればかりは未知の分野でよく分からないところがある。そして、一読して「そういうものか!」と目が開かれた思いがした。とっくにご存知の方もいるかと思うがそのひとつを紹介。

☆ 女性は同性の目を強く意識する(要旨)

男女に関係なく人は他人の目を意識する。他人の目に自分がどう映っているか、他人からどう思われているかを気にする癖がいつの間にかできている。

しかし、他人の目を意識するときに「気にする部分」が男女で異なる。女性たちは決して口にはしないが、もっとも意識を向けているのは美醜ではないだろうか。

「同性と比べたときの外見上の差異」。

しかし、子供のころからそのことについてふれるのはタブーだったに違いない。試しに美人の女性に「美人だからさぞもてるだろうね?」と訊くと、決まって「そんなことありません」という答えが返ってくる。

こうした返事は謙遜のようにも受け取れるが、実は決してそうではない。彼女たちは質問した男に対してではなく、そこにはいない同性に向かって答えている。少しでも認めるような返事をすれば、そのことを男がほかの女性に言いふらすかもしれない。彼女たちはそれを極度に恐れている。

女性たちは子供のころから美醜によって分け隔てされるという体験をイヤというほどしてきている。可愛らしい女の子は男の子にもてるし、ていねいに扱ってくれるが見た目が可愛くない女の子はまるで相手にされない。

男性とは違って女性はこういった差別を子供のころから何度となく体験し、大人になるころには見た目がいかに大切かを痛感している。

しかし、生まれもってきた美醜は当然のことながら本人のせいではない。いわば謂(い)われなき差別なのである。つまり理不尽の世界に生きていかなければならない運命にあるのが女性たちといっていい、これが共通の土壌となってある種の連帯感と互助の精神が女性たちの中に存在しているのだ。

したがって、自分が美人であるとの意識を同性に気付かれまい、隠そうとする本能が生じてくるのは必然の流れ。

なぜかといえば妬みなどの屈折した思いが含まれる同性の目は異性のそれよりもずっと厳しいので一人でも敵に回したくないのが本音であり、女性は同性の美醜には決してふれないことを鉄則としている。

以上のような内容だったが、これがすべての女性に該当するわけでもあるまいが何となく思い当たる節もあって「女性⇔女性」の視点が自分の目には非常に新鮮に映った。

「同性に嫌われたくない」・・、
とにかく女性の内面で「美醜」の感覚がそれほどの比重を占めていることにこれまでまったく気が付かなかったが、男性と女性とではその価値観がかなり違うというのは新しい発見。

つまり、男性側の一般的な見方として女性は美人に越したことはないが「気立てがよければそれでよし」というのが多数派のような気もするし・・・、否、そうでもないか(笑)。

「ルッキズム」・・、外見や容姿を基準に人を判断したり、差別的な扱いをすることを意味する言葉で、日本語では「外見至上主義」とも呼ばれています。

世の男性諸君、ネットでスタイル抜群の子を見るとつい見惚れてしまう・・、これは争えない事実ですよね(笑)。


理不尽にも生まれつきの容姿に左右される女性の運命を考えると、つくづく男性に生まれてきてよかったと思う。

男性には美醜よりももっと大切なものがありますからね・・、それが何かはご想像にお任せします(笑)。


    

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