「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

「二番手」候補 探し

2025年02月10日 | オーディオ談義

このブログの読者は油断も隙もならない・・、同時にウッカリしたことは書けないと、ちょっぴり怖くなることがあります(笑)。

なぜかというと・・、先日のブログ「You Tubeのオーディオ番組」(おかげさまで大好評でした!)の中で、あるハイレベルのマニアの方の紹介画像に関して「豪勢なシステムだけど、音のスピード感にちょっと違和感を感じた」と、率直な印象を記載していたところ、さっそく翌日の過去記事ランキングに「音のスピード」に関しての記事が登場していたんですよねえ。

というわけで、読者の「チェック機能」に関する「反応スピード」に驚いた次第です(笑)。

結局「音のスピード感って何?」ということに尽きますが、ご参考のためにその記事の冒頭だけ紹介しておきましょう。4年前の記事なので誰も覚えていないでしょうね。

「つい先日のブログに投稿した「オーディオの決め手はスピードにあり!?」だが、その内容については記憶に新しい通り、小型の「GT管」の持つハイスピード感に魅了されたというお話だった。

ちなみに、ここでいう「スピード感」とは、音声信号に対する反応の速さのことで端的に言えば「音の立ちあがり・立ちさがり」のことである。

これが鈍いと不自然に音が重なり合い、音が濁ったり間延びした状態になってこれはもうアキマヘンです~(笑)。以下略」

ということでした。

ただし、実のところ、オーディオは試行錯誤の繰り返しなので、ある程度の期間を置くと記事の内容が矛盾だらけになることもけっして稀ではないです。

その辺は読者だってわかっておられるようで、「過去記事の内容とは違うぞ!」と、いちいち目くじらを立てる人はまったくいないです。それに、たかが一介の市井の徒のブログですからね~、アハハ(笑)。

さて、前々回のブログ「スピーカーに魂を吹き込む真空管アンプ」で述べたように、劇的な出力管の登場で理想的なシステムが完成したので、あとは余裕でオーディオに対処できるようになりました(笑)。



そこで、次の課題は「AXIOM80」システムに次ぐ「二番手に位置する候補探し」になります。

「浜の真砂(まさご)は尽きるとも 世にオーディオの 種は尽きまじ」つまり、オーディオ記事に困ることはまったくありませんぞ(笑)。

ほぼ完全無欠な真空管アンプの出現が、既存のスピーカーにどういう影響を与えるか興味津々です。何しろ「このアンプで鳴らしたときに音が悪いのはスピーカーのせいだ」と、一方的に決めつけられるのはメチャ大きな強みですからね。

最初に試したのは、口径25cmの「スーパー3」(英国:ワーフェデール)でした。



音を聴いた瞬間に、「AXIOM80」よりは劣る、これはダメだと思いましたが、順応性において実に人間の耳はよくできていて、5分ほどもすると違和感が無くなって、まあいいじゃないか、これはこれで十分聴けるという状態へ・・(笑)。

ただし、このスピーカーを「STC」の出力管で鳴らすのはちょっと勿体ない・・、「6A3」(シルヴァニア:刻印)で十分だろうという気がしてきました。思わず「分相応」(ぶんそうおう)という言葉が浮かんできましたよ(笑)。結局、このユニットは可もなし不可もなし・・かな。

次に試したのは「PL100」です。英国の名門「モニターオーディオ」社の製品ですから一目置かざるを得ませんね。お値段の方も「定価」では、「AXIOM80」の相場を軽く上回るほどです。

諸元は、インピーダンス4Ω、能率88db、クロスオーヴァー2800ヘルツ、ウーファーの口径10cm、ツィーターは「リボン型」で、低インピーダンス、低能率とくれば非力な真空管アンプがいちばん苦手とするタイプです。

直近の実験では、高音域不足を感じたので、デッカのリボンツィーターをつけ加えていたことをご記憶でしょうか。



ところが・・、「2800ヘルツ以上」をSTCの出力管アンプで鳴らすと、デッカのツィーターがまるっきり不要になったんですよねえ。

これには驚きました。

スーパーツィーターの必要を露ほども感じさせない高音域のスカッと伸び切った感じと切れ味はとても同じツィーターとは思えません。さすがに定評のある「リボン型」の本領発揮です! 

「モニターオーディオ」社を一時的にも疑ってゴメン・・、これまで鳴らしたアンプの方が悪かったんです(笑)。

そして、低音域の「2800ヘルツ以下」をTRアンプに受け持たせましたが、こんな小型スピーカーにもかかわらず、目を瞑って聴いているとまるで「大型スピーカー」を聴いているような印象です。

小型だけにほぼ「点音源」のメリットをフルに発揮していますし、音像定位もしっかりしていて、ピアノ、ヴァイオリン、ボーカルなどの表現力は一級品です。安定感ではAXIOM80を凌ぐほどですね。

これで「二番手」の決定は明らかですぞ(笑)。

メデタシ、メデタシ、今年はとても幸先がいい・・、たった1ペアの出力管(STC)の出現が我が家のオーディオ全体を支配するなんて、とても怖い世界ですけど、「博打もどき」の目を見張るような一発逆転の楽しさもありますね~。

これだからオーディオは止められない!(笑)



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