「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新春「初夢物語」

2020年01月05日 | オーディオ談義

去る2日(木)に「今年のオーディオ展望」を登載したが、展望という割にはいかにも”こじんまり”としていて、己の発想の貧弱さを思い知らされた次第だが、ここで再び挑戦させてもらおう。

それは、一言でいえば「全国のオーディオ愛好家のネットワークづくり」だ。

自分の好きな音楽を少しでも「気に入った音で聴きたい」と、オーディオシステムを熱心に弄るのが「オーディオ愛好家」だとすれば、出来るだけ自分の殻に閉じこもらず広く他人のシステムを訪ね歩いて聴かせてもらい「糧」にするのが一番望ましいし、効率的だ。

もちろん、日頃とはまったく違う音質に接することも参考になるが、システム構築のノウハウの情報交換もたいへん貴重だと思う。

まあ、簡単には手の内を明かしてくれないかもしれないがじっくり時間をかけて親密になれば・・(笑)。

つまり、国内を観光旅行する傍らそういった見ず知らずのオーディオ愛好家を気軽に訪問して聴かせてもらう交流の仕組みがあればとてもいいと思う。

そのための「ネットワークづくり」となる。

具体的には、まず「協会」をつくって事務局を置く。オーディオ訪問を希望する側と受け入れ可能側の両方の登録を行っておく。基本的に「やり取り」はすべてメールだ。

登録料は5千円とし、脱会時には返却する。

具体的なやり取りは次のようになる。

 事務局あてにメールが届く。「今度、別府方面に観光旅行に行くのですが、試聴可能の愛好家がおりますか。」

 「ハイ、事務局です。3名の方が登録されています。好きな音楽のジャンル、システムの概要、部屋の大きさなどはそれぞれ次のようになっています」と申し込み者に提示。

 訪問者側から「検討の結果、AさんとBさん宅に訪問したいのですが」と、メール。

 それではAさん、Bさんのメルアドを教えますので訪問日時などは具体的に双方で連絡し合って決めてください。

試聴料ですが、基本的には試聴1回当たり2時間として2千円です。二人で訪問のときは2倍、三人の場合は3倍になります。当日、その場で受け入れ側にお支払いください。

 訪問終了後に双方の側から相手の印象度について「総合評価」(5点満点)を事務局あていただく。

「5点」非常に良い 「4点」良い 「3点」普通 「2点」悪い 「1点」非常に悪い

「2点」以下が3回に達した者は会費没収のうえ登録抹消とする。

とまあ、以上のような概要だがオーディオ愛好家が必ずしも善人ばかりとは限らないし(笑)、見知らぬ人間を我が家に入れるなんてと拒否反応を起こす人がいるのも当然なので、隘路としてはセキュリティの問題が残りそうだ。

おっと、一番大切なことを忘れていた。

誰がこんな「1円の得にもならない」ことの発起人になるんだろうか(笑)。

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アキュフェーズのチャンデバ「F25」に思う

2020年01月04日 | オーディオ談義

昨年末の話だが、アキュフェーズ社の「F25チャンネル・デヴァイダ―」(以下、「チャンデバ」)がオークションに出品されていた。



新品同様ということで、実を言うと大乗り気だった。

個人的にはアキュフェーズ社の製品は総じて見掛け倒しの冷たい音質というイメージを持っているので、アンプ類にはまったくといっていいほど食指をそそられないが「チャンデバ」だけは別かな(笑)。

オークションの解説にはこうあった。

4WAY仕様で、クロスの周波数は 500Hz  3500Hz  8000Hzです。

ALTECの4WAYシステムを動かしておりましたが今度システム変更で出します。F5 、F15、F15L、F20、F25、F25Vと使ってきましたが、作り、部品、音質どれをとってもこのF25が私にとっては最高でした。

F25Vが最後ですが、形こそ似てますが内部の構成はかなりダウンしていると感じました。パーツにも差が大きかったです。

追加してご質問がきましたので少し詳しく述べさせていただきます。

F25は1992年に販売開始され、基本は2WAYです。

本体とラインアンプが2台、フィルターアンプが1台の構成です。周波数ボードはついておりません。

この状態で25万です。使用する周波数に近いボードを買って2WAYとなります。ボードは15000円です。よってスタートは265000円です。

3WAYにするにはフィルターアンプ1台とラインアンプ1台と周波数ボードを買い足しです。アンプはそれぞれ50000円ですので3WAY使用で380000円となります。

今回の4WAYですと同じように必要ですので495000円です。

2WAYでお持ちの方が3WAYにしようとしてもこのラインアンプとフィルターアンプがなかなか手に入りません。お望みの周波数ボードも同じです。

今回は4WAYでお出ししてますので、逆に3WAY,2WAYは可能です。」

以上のとおりだが、実はこのチャンデバを使用する条件が我が家にはバッチリ整っているのだ。

対象となるスピーカーはウェストミンスター(改)で、具体的には次のとおり。

<~500ヘルツ>

SPユニットはワーフェデールの「スーパー12」(赤帯マグネット付き)


<500~3500ヘルツ>

SPユニットはこの度購入したグッドマンの大型楕円形ユニット

<3500~8000ヘルツ>

SPユニットは同じグッドマンの小型楕円形ユニット

<8000ヘルツ~>

SPユニットはワーフェデールの「スーパー3」ツィーター

そして、これら4つのSPユニットを駆動する真空管アンプ4台は手持ちの9台の中から「より取り見取り」ときている(笑)。

う~ん、どうしようかと思い悩むうちに我が家に到着したのがこのブログで話題にした「6AR6=6098」シングルアンプだった。



そして、このアンプで駆動する「ウェストミンスター」が凄いハイレベルだったから、結局「チャンデバは止めとこう」の結論に至った。

そして、このチャンデバの落札価格は「22万1千円」で、奇しくも「6098」シングルアンプの購入価格とほぼ同額だった。

北国の真空管博士からは「このアンプはお値段以上の音質であることを保証します」との折り紙付きなので差し引きでは結局、得したのかな~(笑)。

後日、オーディオ仲間にこの件を話したところ「それは買わなくて正解でした。ジャズならいざ知らず、クラシックの場合チャンデバを使うと肝心のハーモニーがガタガタになりますよ。ましてやアキュフェーズなんて・・・」

「ハイ、仰る通りだと思います」(笑)。

と、ここまで(ブログを)作成したところで、折よく「チャンデバ愛好家の」のメル友「I」さんからメールが届いた。関連部分を引用させてもらうと、

「自宅のクラシック4ウェイについて、大編成の音楽を、あまり混濁させずスケール感を出してくれます。音場も広いです。

この4ウェイが音場を広く再生する理由として、超内向きという置き方によるところはあるようです。

もうひとつ、4ウェイによる、各ユニットの位相の乱れがかえって分離良く聴かせている、ということも理由として考えられます。マルチウェイのこの傾向は、オーディオを始めた頃から感じています。」

実際に聴いてみないと何とも言えないが、「各ユニットの位相の乱れ」がチャンデバの弱点だが、それが逆に強味になるなんてやはりオーディオは「ケースバイケース」だし、しかもご本人さえ良ければ「それで良し」なんでしょうか(笑)。

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新聞記事「二題」

2020年01月03日 | 独り言

昨年末に日経に次のような記事があった。

✰ 「声紋で個人識別」開発



今や到来まじかの「5G」でリーダー的な存在の中国が「声紋で個人識別」出来るシステムを開発したとのこと。

人間の「声紋」は「指紋」と同じで、世界中で同一のものは無いとされているのでそれが識別できるのは凄い技術だと思うが、これを応用すると「オーディオ」にも適用できるのではあるまいかなんて、つい考えてしまった。

つまりコンサートや録音現場の「原音」さながらの音が簡単に家庭で再現できる時代がやってきたと思うのは早計かなあ~。

中国発のデジタル機器の躍進ぶりはこのところ大いに気になっている。

なんと10万円前後でサンプリング周波数「192KHz×4=768KHz」の性能を持つ「DAコンバーター」(以下「DAC」)が発売されているのだから恐ろしい。

ちなみにCDのサンプリング周波数は周知のとおり、たったの「44.1KHz」である。

しかもこのDACは「デジタル音声 → アナログ音声」変換のチップには日本の旭化成の「AK4499」が4個も使ってある!

ちなみに、この「AK4499」はこれまで高級機しか使われていなかった代物で世界でもトップクラスのチップとされている。

この方面でも詳しい「北国の真空管博士」に概要を調べてもらったところ「このDACは惜しいことにオペアンプがちょっと・・」とのことだった。

それでもコスパは抜群なので、もし我が家の古いDAコンバーターが故障したら即買いである。

何とも手軽な価格でいい音質が手に入る時代になったと思う。

たしかにレコードの音はいい。それは分かるが本格的に取り組むとなると、DACに比べてはるかに桁の違う「お金」がかかるのは必定なので、(レコードに拘り続けるのは)何だか「時代錯誤」のような気がしてならないのは自分だけだろうか(笑)。

そしてもう一つの新聞記事に移ろう。

✰ テノール歌手「ペーター・シュライヤー」の訃報

  

大好きなオペラ「魔笛」(モーツァルト)の王子役「タミーノ」(テノール)として当時一世を風靡したシュライヤーが亡くなった。

「モーツァルト」なかんずく「魔笛研究」の第一人者として、秘かに自負しているのでオペラ歌手には詳しい積り。

周知のとおり男声の種類は大きく「テノール=高音」「バリトン=中低音」「バス=低音」に分けられるが、テノールは二枚目とか高貴な役回りが当たることが多い。

「魔笛」の主役級に当たる「王子役」にはベストメンバーとしてこれまで5人の歌手が挙げられる。年代順に行くと、

ヘルゲ・ロスヴェンゲ(ビーチャム盤、トスカニーニ盤)、アントン・デルモータ(カラヤン盤)、フリッツ・ヴンダーリヒ(ベーム盤)、ペーター・シュライヤー(スイトナー盤、サバリッシュ盤、デービス盤)


このうち、同年代ではヴンダーリヒが先行していたが、あっけなく事故死してしまい、その後はシュライヤーが引っ張りだこになり「リリック・テノール」の分野では独占状態となった。

天性の才を持ちながらもその基礎は少年時代に十字架合唱団で培った実直で素朴な音楽性だった。

素晴らしい歌手だったが84歳といえば日本では男性の平均寿命あたりかな~。どうか安らかにお眠りください。

合掌

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今年のオーディオ展望

2020年01月02日 | 独り言

「あ~あ、また下らん番組を観て」と、NHKの「紅白」を熱心に観ている家内と娘(帰省中)の前でうっかり口を滑らしたところ、すかさず娘から「お父さん、自分の趣味が一番だと思わない方がいいわよ」と反撃があった(笑)。

クラシック音楽をこよなく愛好し、それを少しでも「気に入った音」で聴くためのオーディオという趣味について、日頃から贅沢だとは思うが高級とか低級とかの意識は無い積りだったが、娘からいざ指摘されてみるとどこか意識の片隅に「驕り」があったのかもしれないですね。

さて、毎年同じことを書くようだが「1年の計は元旦にあり」なので、今年のオーディオを展望するとしよう。

基本的には、我が家のオーディオは「ネットオークション」にどういう機器が出品され、落札できるかどうかによって大きく左右されるので予測不能の面が多分にあるが、それは抜きにして述べてみよう。

✰ ネットワーク

「ネットワーク」といってもピンとくる方はおそらく少ないだろうと思う。市販の既成スピーカーを愛好している方にはスピーカーボックスの中に内蔵されているので目につくことがなくなおさらだ。

いわば「縁の下の力持ち」的な存在だが、ユニットを単独で購入し2ウェイや3ウェイに編成する人間にとってはこのネットワーク弄りほどオーディオの面白さが凝縮したものは無い。

何しろクロスオーバーの設定次第で音質がころっと変わるんだから~。

今のところ、パナソニックの2ウェイ式のネットワーク(クロス1200ヘルツ)を3ウェイに加工して使っており、これでも十分満足しているが、クロス―バーが「800ヘルツ前後」と「7000ヘルツ前後」の正式な3ウェイネットワークをぜひ試してみたい気がする。

もちろん、チャンデバを使うことも考えられるがクラシックには合わないと思うので、よほどの良品が安価で手に入らない限り、無視といこう~。

✰ DAコンバーターの購入

アナログレコードと違って、デジタルオーディオのキモはDAコンバーター(DAC)にある。つまり「デジタル信号をアナログ信号に変換する機器」のことである。

我が家の現用中の2台とも今のところ不具合はないが随分昔の製品なので、そろそろ買い換え時が来た頃かなと思っている。

このところ安価で高性能のDACが中国製を含めて続々と発表されているので要注目だが、内部機能の主力としてデジタル信号をアナログ信号に変える良質のチップと良質のオペアンプが両立されていれば鬼に金棒だ。

今のところ、高額なDACを除いて両立は無理のようなので今しばらくの辛抱のようだ。

   

しかし、我が家で現用中の「エルガー・プラス」(英国:dCS)は発売当時の定価で250万円前後のものを中古で購入したものだが、今ではそれをはるかに上回る性能を持つDACが10万円そこそこで販売されているのだからデジタル機器はまさに日進月歩で隔世の感がある。

✰ 機器の修繕と改造

年から年中酷使しているオーディオ機器に故障はつきもので、昨年は我が家のエース級アンプ「300Bシングル」(銅板シャーシ)の電解コンデンサーの液漏れでひどい目にあった。

今年はどういう故障があるかと、今から「恐怖の大魔王」だが、予測がつかないので「出たとこ勝負」だ。まあ、「ピンチがチャンス」になってくれればいいがと祈るばかり。

それから、改造についてだが「いの一番」に気になっているのが「PP5/400=PX25」アンプのインターステージトランス(以下、「インター」)の交換だ。

    

従来から「とても良質なインターですが出力管に比べて容量が小さすぎますね」と専門家から指摘を受けており、たしかに惜しいことにパワー感がイマイチのところがある。

しかし、今や適度の容量を持った良質のインターとなると入手するのがとても困難だし、たとえ見つかったとしてもメチャ高価になる。

そこで、インターの代わりに強力な「テレビ球」を使って「PP5/400」を駆動することも視野に入れずばなるまいと思っている。

しかし、こればかりは実際に聴いてみないとどう転ぶか分からない。

やはりオーディオは常に「博打」の要素がありますな(笑)。

さて、以上のとおり「展望」なんて大風呂敷を広げてみたものの、いずれもささやかで小粒なものばかり。

やっぱり最後はオークション頼みですかね。

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新年あけましておめでとうございます

2020年01月01日 | 独り言

新年あけましておめでとうございます。引き続き今年もよろしくお願いします。

   

近くの見晴台から「初日の出」(午前7時20分)を撮りました。

   

本年が皆様にとってどうかいい年になりますように祈っております。

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