「音楽&オーディオ」の小部屋

クラシック・オーディオ歴40年以上・・身の回りの出来事を織り交ぜて書き記したブログです。

新春早々の試聴会

2020年01月07日 | オーディオ談義

東京在住の「S」さんに2年間ほど貸していた「2A3」アンプが戻ってきてからおよそ2か月余り。

手を変え品を変え、だんだんと我が家のシステム環境に馴染ませている。

たとえばカップリングコンデンサーにWE製のマイカコンデンサーをパラってみたり、前段管の「6DE7」のブランドを「RCA」から「レイセオン」に差し替えてみたり~。多分に気休めの感もあるのだが(笑)。

そして、この度「北国の真空管博士」から「使ってみませんか」とご提供があったのが前段管の「6EW7」だった。



左が新たな「6EW7」で右は従来の「6DE7」。

大きさが随分違いますねえ!

両者ともテレビ用の球だが、前者が「カラーテレビ用」だとすると後者は「白黒テレビ用」とのこと。

   

この「6EW7」は「前段管機能」と「ドライバー管機能」とが一体となって内蔵されており、シンプルな構成と徒に場所を取らない、いかにもテレビ用の球としての特徴を持っている。

このテレビ球を使った背景に言及しておくと、

音質がいいとされている「三極管」をベストの状態で鳴らすためには「インターステージトランス」(以下、「インター」)を使って増幅してやるのが一番いいとされている。

しかし、今となっては良質の「インター」を手に入れるのがメチャ難しい時代になっている。

また手に入れるにしてもメチャ高い!そして質のいい「インター」ほど細い線が巻いてあるので「断線」しやすい。

博士によると、古い文献には「インター」の断線を防止するための「保護回路」のツクリ方がこと細かに書いてあるそうだが、いまどきそういう文献を読む方が少ないので頻繁に「断線」が起こっているそうだ。

どうしてもオーディオの口伝えには限界があるので、結局そういう古い文献を根気よく集めるしかないそうですよ!

というわけで、中途半端な「インター」を使うよりも、むしろ強力な「テレビ球」でドライブしてやる方がベターというわけで、この「2A3」アンプ仕様になった次第。

その効果は歴然としており、とにかく元気が良くて生気に溢れた音が出る。しかも新たな「6EW7」はそれに一層輪をかけたような音で前段管はずっとこれで行こうと思わせるほどの決定力を有していた。


さっそく、4日(土)になって、新春初めての試聴会を開催した。

「新春早々」だからと若干気兼ねしながら(笑)、お目当てのYさんに「今、何をやってますか?」「ハイ、電源コードをつくってます」「よろしかったらお見えになりませんか」「ハイ、今からお伺いします」

オーディオ機器の場合の「品定め」となると、一番いい方法は似た者同士をお互いに競い合わせて比較することに尽きる。

今回のライバルは昨年の12月以降話題となっている「6098シングル」アンプだ。

   

さあ、いよいよ「2A3」アンプとの興味津々の一騎打ちである。

以下、続く。

この内容に共感された方は励ましのクリックを →      




  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする