with my Cobby

趣味の写真・カメラを中心にした雑記、愛犬Cobbyとの散歩撮を中心にオールドレンズ記事もプラスしてアップしています。

Ai Nikkor 28mm F2.8S

2017年12月12日 | 00. 愛用カメラ機材

​2017年12月現在一番新しく入手したレンズである、故にそれほど作例がないのが残念です。というのは一回使っただけでその端正というかどこか今までにないような画を見るとちょっとした驚きがあったのですねえ。

 Nikon 「Ai Nikkor 28mm F2.8S」

DSC_6473_Ai Nikkor 28mm F2.8S.jpg
(D700+Ai Micro-Nikkor 105mm F2.8Sにて)

これもやはり手持ちのF2.8Sシリーズ共通のデザインですね、もちろんフィルター径も52mmです。現在でも新品が入手可能なレンズですが、もちろん中古です^^。型番からすると最近のもののようで今までの55mm・105mmマイクロなどより前後のキャップが新しいモデルになっていました(フード:HN-2はあとから購入です)。

しかし何回見てもこのデザインは良いですね、フィルムカメラにもデジタルにも似合います。このあとのAi AF…Dシリーズはどうしてあの華奢なデザインになってしまったのでしょうかねえ。これは見るからに「ほぼ新品」でしたのでとてもいい感じでヘリコイドの回転トルクも素晴らしいです。D700につけても「Dシリーズ」より数倍見栄えが良いのは嬉しい限りです(まあ元の価格も数段良いですからね)。

そして肝心の写り!...これが良いのですよ。

NikonのWebにある「ニッコール千夜一夜物語・第五十七夜」にも登場してますが...

”実際に写真を撮る上で最短撮影距離は、焦点距離と同じくらい重要なスペックなのである。そうした目でカタログを眺めると、今回紹介するAI 28mm f/2.8Sの特徴が見えてくる。そう、最短撮影距離が20cmと、広角レンズの中で群を抜いて短く、最大撮影倍率は1/3.9倍と高いのである。この「寄れる力」が今なおMFレンズラインナップに加えられている理由のひとつなのだ。​”(Web本文より)

旅行などで重宝する広角レンズは好きな方なんですが、あまり普段使いしないのでこれといった定番レンズを持っていないのです。そんな私もこの記事を読み、加えて大好きな「PHOTO YODOBASHI」のこのレンズのたくさんの素晴らしい作例を目にしたらもういてもたってもいられず入手に至りました(笑)。

28mmという画角のせいもあるのかとにかく歪みがとても少ないです、そして目にした映像をそのまま切り撮る感じで新鮮でした。

DSC_6492_test-04_no edit.jpg
(f/8.0,1/500、ISO200:D700)

この画をPCで見た時は結構ドキッとしました、みなれた「きらり」がこんな写りをするとは・・・とてもキリッとした写りで感動です。撮影時アオリの角度が殆どないとはいえまあ歪み(&パース)が出てないですよね。LightroomでもNikonのMFレンズの補正データが無いのでRAW現像とはいえこれほぼ撮って出しです。

このレンズの美味しい絞りはf/5.6~f/8ということらしくこの時もそのレンジの中で撮影してましたが、まあ新鮮でした。

思い切り太陽を入れてみても若干フレアが見られますが、写真としては破綻しているところはほぼ皆無ですし、逆にとても気持ちよく写ってくれてます。

DSC_6513_test-08.jpg
(f/8.0,1/750、ISO200、-2/3EV)

ズームでは24mm始まりとか広角ズームで体験済みなのですが、この28mmという画角がこんなに「気持ち良い広角」と感じる画角なんだなと再認識させられました。

色味も「あっさりから忠実」の中庸を行くような感じで好みですね。

DSC_6504_test-07.jpg
(f/4.0、1/350、ISO200)

何より寄れるのが面白く背景を程良く拾いながら大きく撮すことができ写真のバラエティが豊富になります(これはほぼ最短撮影距離からの一枚です)。

DSC_6489_test-03.jpg
(f/5.6、1/500、ISO200)

少し絞りを開けて近場(足元)のCobbyも一緒に入れてみると素敵なイメージになります。明るさのせいもあるのかもしれませんがボケがとても柔らかく好感が持てますね。

DSC_6496_test-06 edit.jpg
(f/4.0、1/350、ISO200)

この辺は例の大好きなオールドレンズ「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」あたりだと同じ絞りでもCobbyは跡形もなく消え行く運命になってしまいそうです(笑)。

日曜日とあって最近日常的になってきた景色・・・​陸橋を入れて何気なく撮った車の渋滞も非常にスッキリと映し出されます。

DSC_6516_test-09.jpg
(f/5.6、1/500、ISO200、-1/3EV)

35mm~50mmが大好きな画角と思っていましたが、28mm単焦点いやこのAi Nikkor 28mm F2.8Sも日常スナップに積極的に使いたくなってきますね。

DSC_6532_test-11.jpg
(f/5.6、1/30、ISO200、-1/3EV)

光が少なく敷き詰められたイチョウもあまりきれいではなかったので思い切り地面すれすれから撮った一枚なんですが、広角の「遠近感の誇張」が程良く出ておりなおかつ(若干上に向けているんですが)ほぼパースも出てない収まり方で、ますます気に入りました(笑)。

DSC_6541_test-10.jpg
(f/4.0、1/750、ISO200、-1/3EV)

「(寄れて大きく撮れる)広角だから少しのアングル変化で背景が変わり、花の表情が変化する」という通り、使い方にセンスが要求される最短撮影距離付近での花撮影になります。事実4枚めの写真は自分自身イメージ・明るさが微妙に3通りに変わる写真からのセレクトになっています、なるほどですね。

とてもいい勉強になるレンズが増えてますますカメラライフが楽しくなります(^-^)v。