前回きれいな虹のようなゴーストが現れた「Heliar 40mm F2.8」だが、きょうの散歩では出方のシチュエーションを確認してみようとCobbyを連れて陽が低くなる頃合いを見計らって家を出ました。
いきなりの土手で出ましたねえ...
どうやら太陽光線がレンズ内で不規則な反射をして引き起こされる現象のようなので、その入射角さえわかれば太陽・被写体の位置関係そして被写体に対するカメラの方向・角度を調整してコントロールできそうだ。
この上の写真の場合もこれより下に向けると虹は消え、逆に上に向けだすとフレアが増えながら太陽が入る頃それらが消える・・・以前も何枚か太陽を入れて撮ったが「逆光」には強いようだ。
きょうはそんなことを考えながら...
土手から外れ、神社方面へ向かいました。きょうは雲一つない晴天でしたので以前planar T*1.4/50で撮った場所で面白い位置に出ていた昼間の月と一緒に一枚撮ってきました。planar T*1.4/50では空の雲もいい感じで出ていたのでモノクロ映えしてとてもいい感じに仕上がりましたが、Heliar 40mmでは寂しい写真でモノクロ化は無しでした^^;)。やはりplanar T*1.4/50のような強いメリハリがなかったですね。PHOTO YODOBASHIいわく「豊饒な写り」という表現がピッタリするようです、
もう一つの氷川神社へきました、こちらも新年は地元の方で賑わいます。私達家族はいつも前回イチョウの落葉で出てきた方の氷川神社へお参りしてます、Cobbyと一緒にこちらへはひと足早くお参りして今年の安泰を感謝してきました。
すぐお隣にはお寺(来迎寺)もあります、写真には見えませんがお地蔵さん越しに聳える観音様がけっこうステキなんです。
大小並んだ10体のお地蔵さんの後ろにあるんですが、これがそこそこ大きいんですよ、一枚撮ってくればよかったですね^^。ここからぐるっと回り込んで江川に戻り、いつもの散歩コースになる公園へ向かいます。
いつ見ても葉が艶々でとても魅力的な木なんですが、なんという名前なんでしょうね...。
サザンカ?かなだいぶ盛りは過ぎましたが上の方でお日様の光を貪るように浴びて2輪ほどきれいに咲き誇っていましたね。3:30を過ぎた頃だいぶ太陽が傾いてきましたので光の当たる花や樹はきれいな見え方をしだします...ほんの僅かな時間ですよね。
葉の落ちた大きな木も細い枝先に向かって黄金色に輝きます、素敵な時間帯です。この時間くらいからますますHELIAR 40mmの本領発揮となりますね(笑)。
これもピラサンカなのだろうか...たくさんの小さな赤い実がキラキラと光ります。
さてこの(山崎)公園では先程の「虹をコントロールしてみよう」という目論見を実践してみます...
いまは殺風景ですが菖蒲田にかかる木道では太陽がいい位置なのでCobbyを被写体にして「虹」をだすだけでなく写真にうまく配置できないかを試してみます。これはそんな中の一枚です...
太陽を真正面に受けるとあまり良くないのは分かりました、ご覧のように大きくフレア(白飛びも)が出てしまいます。出方によっては悪くないのですがどうでしょうかね・・・。ただしゴースト(虹)の方はカメラを微妙に上下にさせると上のように中央が途切れてくるポイントがあり、今回はCobbyの両側に配置してみました。これは使えそうですね。
他にもいろいろな場所で試してみたもの...
これも中央を分割することができたんですが、なんと画像右下に私の指が写るというヘマを犯してしまいました(笑)。しかしやはりこうして真正面ではなく少し右か左へ移動して光を取り込んだほうが虹の出方も幅がありきれいに出ますね。
こちらは上と逆方向へ体を移しています、中央の薄くなったところへ被写体を置いてみた構図です。ゴーストの出る位置でも被写体が大きく乱れることはないみたいですね。
このゴーストの出る形はこのレンズの場合見てきたように横に広がる弧を描くような出方をするようです。レンズによってこの虹の出方は幅と形が随分と違うみたいで、もちろんすべてのレンズで出るわけではないようです。
安くて球数の多い人気のオールドレンズPentaxのSuper Takumar 55mmなどはまんまるの細い虹になるそうで、機会があれば探してみたいですね。
こうしたきれいな虹のようなゴーストが発生する要件としては...
○逆光性能の高い最新のレンズでなく、オールドレンズであること
○太陽を真正面ではなく幾分左右から被写体に向き合うこと
○絞りは開放付近より絞ったほうがはっきり出やすいこと
などが分かってきました。
でも私のレンズは最近のレンズで逆光にもけっこう強いんですが、なぜこんな虹のようなゴーストが出るのでしょうか?・・・どうやらレンズ構成も関係しているようですね。
| <3群5枚のレンズ構成> レンズがまだ高価だった時代の伝統的な名作レンズトリプレットタイプ、その発展形として最新の光学技術で再構築したのが... 「HELIAR 40mm F2.8 Aspherical」 |
というわけでこの古典的なレンズ構成というのがどうやらキーポイントのようですね。
レンズにもいろんな楽しみ方があるんですねえ、こんどNikonの「Nikkor-O・C Auto 35mm F2」も試してみようと思います。
※ カメラ: α7II + VM-E C.F.A
レンズ: HELIAR 40mm F2.8 Aspherical