角館散策初日の午後、そばきり長助で美味しい蕎麦をいただいたあと
「松本家」を訪ねた。
この松本家がとてもいい雰囲気で、「タイムスリップ」という言葉がぴったり。
この茅葺の屋根がとても素晴らしいです、おむすび型の下側の丸みはなんともいえない曲線です。
黒塀ではなく生垣で更に質素な中に「質実剛健」というような趣が感じられます。
こちらが正面ですね、柴垣がとても情緒があります。
まだ吹替をしてそれぼど年月が経っていないのでしょうね、非常にきれいです。
松本家の特徴がこの下屋根、「皮葺屋根に川石」 というそうです。
棟飾りとあわせトレードマークですね、苔が見えますが後藤さんいわくこの苔が覆い尽くす時が
皮葺屋根の吹替え時なのだそうです。
門がまたさらに力強さを感じさせます、
少し太めの木がシンプルに2本立ててあるだけ!
「たそがれ清兵衛」の撮影に使われたそうですが、今にも刀を差した浪人が出てきそうですね。
しかし現在見えるのは写真のように若いお嬢さんが二人、イタヤ細工の実演をしておりました(^-^)。
それでもこの眺めは何十年か過去へタイムスリップした感じです。
また大きなモミジの木が横にあり、秋の紅葉時期にはとてもいい景色になるでしょうねえ。
松本家のこのアングルは秋のために「メモ」しておきます(笑)。
中で作業をされているところを見学させてもらいました、もちろん買い物もできます。
この幾何学模様が今風の「三色盛カゴ」きれいでしたよ(5,040円也:税込)。
左にはおなじみの「イタヤ馬」がありますね、とても可愛いですね。
イタヤ細工の「オエダラ蓑製作技術」が国の重要無形民俗文化財に指定されているそうです。
「オエダラ蓑」とは、昔の農作業で使われた米を選定する時のザルで、
前方に出し口があり三方が高く編みこんだものだそうです。
若いお二人のそばにある沢山の細いもの(イヤヤカエデの若木の幹を裂いたもの)を器用に編み込んで
この時はお弁当箱のような箱を作っておりました。
こういう若い方へ伝統の技が引き継がれていくというのはとても素晴らしいことですね。
気さくにイタヤ細工についてレクチャーしていただきました、編む手を休めずにです、すごい!
さすがにいいなあと思うものもあるのですが、ちょっと手が出なかったです(笑)。
質実剛健、質素な中に力強さを感じさてくれる松本家、イタヤ細工含め良かったですねえ。
と、妻と一緒に門を出ると左に先ほど青柳家で見た「ハコネウツギ」がここにも咲いてました、
またまた暑い日差しの中をこの時は「樺細工伝承館」へ歩き出しました。
次の思い出のシーンへ続く・・・、
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