先月、ダムカードをいただきにダム管理事務所を訪れた時に、放流見学会を勧められたので申し込んでおいた。実は初日の金曜日を申し込んであったのだが、仕事の都合で行かれなくなったので、日曜日への振替をお願いしたら快くOKしていただいた。感謝!感謝!
自家用車しか交通機関がないので、奥様と愛車に乗り矢作ダムを目指す。曇天のせいか寒い、外気温5℃。先月の紅葉真っ盛りから、今はその名残が見られるのみ。
家から矢作ダム管理事務所までは約50km、1時間半ほどのドライブだ。30分ほど早く到着したが、「外は寒いので中へどうぞ」と国交省の人に案内された。助かりました。
定刻の11時になると、ダム管理事務所総務係の伊藤さんからダムについての説明。
矢作ダムはアーチ式のダムで、洪水防止、水道用水、農業用水、工業用水、水力発電の5つの役割を担っておりフルスペックの用途とか。
説明を聞いたら、いよいよ放流見学です。30名ほどいるので3班に分かれて出発です。
エレベーターで降りると、岩盤の中のトンネルが出迎えてくれました。ここからダムの中へと進みます。
ダムの中は縦横無尽にトンネルが造られており、国交省の人も全部を歩いたことはないそうです。コンクリートから出てきた炭酸カルシウムの白いつららがいたるところに垂れ下がってます。
ダムの中央を通る通路は、ダム外壁面から7~8mの場所を通っているそうです。
たわみ計です。ダムは季節や貯水量によりたわむので、強度の限界を超えないか連続監視をしています。
ほとんどダムの付け根付近から放流ゲートを見学。これは常用余水吐ゲート(コンジットゲート)、大雨の時などに下流への水量調整を行うものです。
この時期は、水力発電所が年1回の定期点検のため取水しないので、その分を放流しているそうです。
近くで見るとド迫力。
因みに、ダム上部に非常用洪水吐ゲートがあるが、これが使われたのは昭和46年のダム竣工以来1回だけ。平成12年の東海豪雨の時に放流したそうです。
約1時間の放流見学会、貴重な体験ができました。国交省矢作ダム管理事務所の皆さまお世話になりました。
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