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皇族の車に自動ブレーキを
2016年12月6日
天皇退位に関する有識者会議が官邸で何度も開かれていたころ、秋篠宮妃紀子さまと長男悠仁さまが乗った車が追突事故を起こしました。運転手は宮内庁の職員です。タイミングがタイミングだけに、官邸も宮内庁も有識者もピンときて、直ちに警備を見直すのかなと思っていましたら、どなたも、あきれるほど鈍いのですね。
今もしばしば自動車を運転する85歳の私の知人が、至急報のような形で、先月、メールを送ってきてくれました。ずばり一言、「皇位継承者が乗った車に衝突防止装置がついていないとは驚きだ」。怒っています。宮内庁は何を考えているのだと、早くやれと、怒っています。衝突防止装置はこの場合、自動ブレーキのことです。
皇位継承者は1位が皇太子さま、2位が秋篠宮、3位が悠仁さまなどです。皇族に男子が恵まれず、皇室の将来が危惧されています。天皇陛下も82歳の高齢になり、数々の公務が大きな負担となり、退位を望まれています。皇位継承者を大切にしていきましょうが了解事項なのに、危険にさらしていいのですかね。
打つ手はあるのに知恵不足
事故後、宮内庁次長という高官が記者会見で語った発言に、この人はどのような神経の持ち主なのだろうと首を傾げました。「運転手の前方不注意が原因で警備体制の見直しは考えていない」。さらに先導や交通規制は「国民生活への影響が大きくなる」として、警備強化に慎重な姿勢を重ねて強調したのです。大げさなことを考えなくても、打つ手はあります。
数少ない皇位継承者に万一のことがあったら、取返しがつきません。私の知人は自分が高齢であることを考え、マイカーに自動ブレーキを装備しています。前走車との車間距離が狭まったら車が急減速します。衝突する前に止まります。居眠りをすると警報がなる居眠り防止装置もつけています。その他の機能を含め、8万円程度の費用だったそうです。
天皇や皇太子ご一家が車で移動する際は、公私を問わず、白バイと警察車両が前後を固め、信号規制も行われ、ノンストップで走行できます。秋篠宮家を含め、他の皇族は後方に警察車両1台、つくだけだそうです。宮内庁次長が「見直しを考えていない」という大げさなものでなく、皇位継承者の場合、あと一台の警察車を増やすことなど簡単にできるでしょう。
一斉点検をしたらどうか
それと同時に、衝突事故を防げない場合がありますから、知人が申すように、皇族関係の車には、自動ブレーキなど安全装備をつけるようにしたらいいのです。宮内庁の予算からすれば、大した出費でないことに、どうしてその程度のことに知恵が回らないのか。天皇家、皇太子家の車は安全対策が万全なのでしょうね。防弾ガラスよはともかく、衝突防止装置です。
工学博士号も持ち、車の安全対策に関心が深い知人の提言はそれに尽きません。「パトカー、救急車には自動ブレーキがついていないと思う。義務づけたらよい」といいます。さらに「市街を走るバス、観光バス、トラックにも自動ブレーキを」と、願っています。最後に付け加えると、博多でタクシーが病院に飛び込み、3人の死者がでました。タクシーを含め、担当官庁は一斉に安全装備の緊急点検をすべきだと、思います。
おっしゃる通りです。
「自動ブレーキを付けるな!」と言ってるわけでもありません。
一方、疲れにくいシートは、ほんの少しの改良でできますし、技術的には自動ブレーキよりも容易です。
それをしないのは、シートを小さく作った方が少し安くできることと、シートバックが低いとフルフラットシートにできるからです。
開発中のものを待つのではなく、自動ブレーキより安いコストアップで既にあるものを採用すると言うことです。
ブレーキの踏み間違い事故も、ペダルのオフセットをやめれば多くは防げるのです。
これも、技術的には何も問題ありません。
こういった当たり前にできることに、まず目を向けるべきだと言っていることを御理解頂ければと思います。
パトカーには自動追尾装置と接近アラームのみが付いています。
自動ブレーキでも付いていないより装備した方が安全度が増すことは確かです。
今出来る事をするのがベストで出来て居ない開発中の物を待つのは、その間のロスを考えればナンセンスです。
自動ブレーキを付ければ全てが解決するとお考えですか?
もちろん、無いよりは装備している方が良いでしょう。
ですが、自動運転ではない以上、人間がミスしない設計が第一であり、第二にミスした際のサポートが入るべきです。
運転手が注意散漫になりにくい設計、例えばシートの性能の向上も一つです。
国産車のほとんどが、シートアレンジなどのギミックに傾斜し、本来のシートの性能が蔑ろにされている現状に気付くべきでしょう。
さて、自動ブレーキがお好きなようですが、自動ブレーキには作動条件があることは御存知でしょう。
一度、御自分で、各社の自動ブレーキの作動条件と注意書きを一通り整理されてはいかがでしょうか。
元記者の誇りにかけて、真実に目を向けられることを期待します。