「すべての社員がイキイキ働くようになる」仕組みと研修を提供する人材育成社です。
中小企業の経営者は傍から見ると、日々の売上や出費のことで常に頭が一杯のように見えます。しかし、多くの経営者がもっとも頭を悩ませているのは「社員が育ってくれない」ことです。「うちの社員はなかなか成長してくれない」「いつまで経っても同じようなミスを繰り返す」「自分から学ぼうという意欲がない」・・こうした悩みをストレートに口にする経営者は意外と多くいます。
中小企業にとって「社員が育たない」ことは非常に深刻な問題です。社員が成長してくれなければ、会社の「儲ける力」はどんどん低下していきます。最悪の場合、会社が傾いてしまう可能性もあります。
さて、失礼を承知で申し上げるならば、中小企業は大企業と比べると入って来る人のレベルは決して高いとは言えません。大企業の場合、概ね基礎的な能力(理解力、判断力、情報処理能力など)が平均よりも高い人たちが入社してきます。その上、上司や先輩の能力も高いのでさらに成長していくことができます。では、大企業のような資金力も知名度もない中小企業はどうすれば良いのでしょう。
まず、十分にご理解いただきいのは「魔法のような手」は無いということです。たまに「魔法のようなXX」とか「たった○日で」といった光り輝く言葉を飾ったセミナーや書籍がありますが、正直言ってファンタジー(おとぎ話)です。
中小企業の人材育成を成功させるには、次のことをしっかりと実行するしかありません。それは「社員全員がお互いに教え合う」ことです。
単に仕事のやり方を教えるのではなく、具体的な作業の細かい注意点やマニュアルや言葉では伝えにくいコツのようなものを1対1で「伝授」します。教わった方はそれを上司や先輩、あるいは同僚に披露します。その時に、違うやり方を聞いたり「こうすればもう少し時間短縮」できるといったノウハウを得ることができます。
経営者は、就業時間の5%をそうした「教え合う場」に充てることを決定して社員に自ら伝えてください。週の労働時間が40時間だとすれば、毎週2時間です。もし余裕がなければ1時間でも30分でも構いません。大事なことはQCサークルのような自主的な活動や勉強会ではなく、あくまでも業務として行うことです。
まず社長から始めることをお勧めします。社長自らが現場に行って具体的な作業のノウハウやコツを教えるのです。教える相手は管理職と若手社員を一緒にするのが良いでしょう。そして、教えっぱなしにするのではなく、しばらくしてから教えたことが身に付いたかどうかを確認します。上手く行ってなかったら教え方が悪かったのです。反省して教え方を改善してください。
若手同士、ベテラン同士、ときには若手がベテランに新しい技術を教える、といった「なんでもあり」の教える場を業務として行っていきます。これこそ組織が肥大化し、業務が細分化し、人材のタコつぼ化が進んだ大企業には絶対に真似できない効果的な人材育成方法です。
「教え合う育成」、ぜひ実践してみてください。必ず良い成果が生まれます。もし一度試してみたいとお考えでしたら当社にお声がけください。よろこんでお手伝いいたします。