「99人以下の中小企業の社員が辞めずにイキイキ働くようになる」を実現する人材育成社です。
社内のある業務を特定の人が担当して、その人にしかやり方が分からない状態になることを属人化(ぞくじんか)と言います。仕事が属人化すると、その人の能力や気分によって仕事の進行が左右されたり、最悪の場合は不正な行為があっても外部からわからなくなってしまったりします。
では、属人化にはメリットは一切ないのでしょうか。
実は、あります。ひとつは個人のモチベーションを高く維持できることです。「誰でもできる仕事」よりも「自分にしかできない仕事」の方がやる気が湧いてくるのではないでしょうか。いわゆる「職人さん」になることで、社内で頼りになる存在にとして尊敬を集めることができるでしょう。
もうひとつは専門性の追求です。会社の中に専門家がいれば外部のリソースを頼らなくて済みますし、それが会社にとって追求したいテーマならばなおさら好都合です。研究開発に携わる一人の社員が、ある研究を個人で追求した結果、ノーベル賞をとる可能性だってないわけではありません。
ただし、こうしたメリットはあくまでも「社員性善説」に基づくものです。会社と個人との間に行き違いが生じた瞬間、メリットは一気にデメリットに裏返ってしまいます。
属人化はリスクが大きいと言わざるを得ません。
属人化の反対は標準化です。
仕事を標準化する方法のひとつに、作業マニュアルの作成があります。
仕事を分解してマニュアル化することで、チームとして仕事ができるようになり、業務量の変動や欠員が生じた場合の対応が容易になります。また、新しくその仕事に就く人もいち早く一本立ちできます。
もちろん、天才的な能力のある人材にとっては、標準化はかえって邪魔になる可能性もあります。「みんなでやる」よりも「○○さんにすべて任せる」ことで大きな成果に結びつくこともあるからです。たとえばファンドマネージャーやアナリストなどがそれに近いかもしれません。
とはいえ「普通の日本の会社」は、やはりチームプレーで仕事をした方が良いでしょう。
あなたの会社に天才がいれば別ですが。
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