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「オランダの選手って本当に背が高い」「どうすれば北欧の選手のように大きくなれるんだろう」
オリンピックやサッカーのワールドカップを観戦するたびにこう感じるのですが、日本人選手との身長差は歴然としています。
では、具体的にどれくらい違うのだろうと思い改めて調べてみると、オランダ人の平均身長は男性181.7㎝、女性166.8㎝で、世界第1位の高さです。以下、2位デンマーク、3位アイスランド、スウェーデン、ノルウェーと続くのですが、この5か国はいずれも平均身長が180㎝を越えています。(OECDのSociety at a Glanceの身長の国際比較より)
では我々日本人の平均は何㎝かというと、答は男性171.6㎝、女性158.5㎝です。男性で比較すると、最も平均身長の高いオランダ人より10㎝低いことになります。
一方で、日本人より平均身長が低い国はヨーロッパではポルトガル、アメリカ大陸ではメキシコ、アジア・太平洋では韓国、モンゴル、中国などの東アジア諸国、及びマレーシア、フィリピンなど東南アジア諸国、そしてインドとなっています。
こうしてみると、どちらかというと全体的に寒い国の方が背が高い傾向があるように感じます。
それでは同じ国の中ではどうなのかと思って日本を調べみると、ある調査では県別の5年間の平均身長の1位は秋田、2位青森 3位富山、以下、北海道、新潟、福井と続きます。逆に低い方は九州地方が多いとの結果になり、平均身長は東北北陸地方の県が高く、九州、四国、中国地方の県が低い傾向があるようです。
このように世界と日本の調査の双方の結果からは、どうやら地域の寒暖の差と身長の間には何らかの相関があるように思えます。
そう考えて調べてみたところ、「べルクマンの法則」というものがあることを知りました。これによれば、温暖地域では熱を発散させるため体重あたりの体表面積を大きくしなければならないので体長は小さくなり、逆に寒冷地域では体長は大きくなるのだそうです。確かに調査結果は、この法則のとおりのようにも思えます。
さて、話は変わりますが、本日4月1日は新年度のスタート。多くの企業で入社式が行われました。新入社員のそれぞれが夢と期待を持って、新しいスタートを切ったことでしょう。
かくいう私も、数十年前?の今日、晴れて社会人になりました。思い返せば私の新人時代、女性に圧倒的に人気があったのが、今でいうキャビンアテンダント(当時のスチュワーデス)で、私の友人の中にも実際にキャビンアテンダントになった人が数人います。
残念ながら、私自身はもともと身長と視力で応募条件に満たないことがわかっていたため、キャビンアテンダントに憧れることすらかなわなかったわけですが、視力はともかく身長は寒冷地に行けば、もしかしたら何とかすることができたのかもしれない・・・と今になって冗談半分で思うことがあります。
さて、現在キャビンアテンダントに以外に身長制限がある職業にはどのようなものがあるかご存知ですか?
例えば、SP(セキュリティポリス)は女性で170㎝以上が制限となっており、かなり厳しい条件になっています。仕事柄当然と言えば当然なのでしょうが、職業選択に身長がネックになっている人は「べルクマンの法則」にしたがって寒冷地に行けば、きっと問題は解決するのかも・・・。実際のところどうかはわかりませんが、今日4月1日はエイプリルフールですから、ついついそんなことを考えたくなってしまいます。
(人材育成社)