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アンドロイドといっても携帯用のOSではなく、人間を模したロボットの方です。日本は世界的なロボット先進国と言ってよいでしょう。産業用のロボットはもちろん、アシモのような人型ロボットも作られています。
ロボットには様々な種類があります。テレビなどで私たちがよく目にするロボットは、アシモを含めアンドロイドではありません。両者の構造が根本的に違うからです。
ロボットコンテスト(ロボコン)やイベントに登場する人間型ロボットは基本的にアーム、つまり「骨」が動く仕組みになっています(アシモは骨というより殻ですが)。
しかし、人間をはじめ動物は「骨」が動いているわけではありません。体を動かしているのは、無数の筋肉の束です。骨はそれらを支えているにすぎません。ここがロボットと人間の仕組みの根本的な違いです。
残念ながら日本のロボットは筋肉で動くものがあまりありません。人工筋肉で動くものも少しありますが、ほとんどは「動く骨組み」です。一方、アンドロイドは人間と同じように、骨ではなく筋肉で動きます。
以下の動画はドイツの空気圧機器メーカのFESTO社のものです。ロボットの手の動きを多くのチューブを使って空気圧で実現しています。また、FESTO社は「自然に学ぶ」という試みでいくつかの興味深い「ロボット」を試作しています。日本の技術を持ってすれば同等以上のアンドロイドを作れると思うのですが・・・。
ビギナーの頃は仕事の「型」を学んでそれを真似することも必要です。しかし、中堅レベルになったら時間がかかっても「本質」を十分に理解してから真似た方がより良い結果が得られると思います。その意味でFESTO社の「自然に学ぶ」取り組みには感心します。現象よりも本質を学ぶ姿勢を持ちたいものです。
http://www.youtube.com/watch?v=u7KIp7A8iqs
http://www.festo.com/cms/en_corp/9617.htm
(人材育成社)