今日は祝日の合間の平日で、普通に学校がありました。子どもたちは明日からの連休が頭にチラついているのか、どことなく浮ついているようにも見えました。
さて、今日は八十八夜です。
八十八夜は雑節のひとつで、立春を起算日(第1日目)として88日目(立春の87日後の日)にあたる日のことを言い、末広がりの「八」が二つあることから縁起が良いとされてきました。そのため、八十八夜に摘み採られるお茶は不老長寿の縁起物として重宝され、その新茶を飲むと一年を災いなく過ごせるといいます。
そのことを記念(?)してか、今日の給食には抹茶プリンが出されました。小さな子どもたちに出すような抹茶プリンですから実際には本当にほんのりとお茶の香りがする程度のものでしたが、それでも何人かの子が
「にが〜い」
「むり〜」
「たべらんな〜い」
とギブアップしていました。
抹茶プリンを食べながら八十八夜の話をしましたが、その中で八十八夜を歌った《茶摘み》という歌があることも話しました。しかし、令和の子どもたちは
「せっせっせーのよいよいよい」
で始まる手遊び歌も知らないようで、反応は今ひとつでした…。
《茶摘み》は1912年(明治45年)刊行の唱歌集「尋常小学唱歌」に掲載された日本の唱歌ですが、文部科学省はそんなことも教えてはくれません。自分の省庁の名前を冠した文部省唱歌を教えないということは、一体どういう了見なのでしょうか。
そんな憤りを覚えながら子どもたちに《茶摘み》を歌って聴かせて、最終的には子どもたちにも歌ってもらいました。これからも文科省が教科書に文部省唱歌を載せる気が無いのなら、こちらが勝手に子どもたちに教えるまでです。
因みに、給食で出された抹茶プリンがあまり抹茶感がなかったので、帰宅途上にコンビニに立ち寄って
抹茶スイーツを買ってきました。大人には、このくらい苦味が効いていた方が美味しいものです。
そんなわけで、八十八夜の今日は文部省唱歌《茶摘み》をお聴きいただきたいと思います。幼い頃に遊んだ手上を思い起こしながらお楽しみください。