共 結 来 縁 ~ あるヴァイオリン&ヴィオラ講師の戯言 ~

山川異域、風月同天、寄諸仏子、共結来縁…山川の域異れど、風月は同天にあり、諸仏の縁に寄りたる者、来たれる縁を共に結ばむ

非常に困ったことが…

2024年08月31日 15時40分20秒 | 日記
台風10号は昨日いた四国から、ようやく紀伊半島沖まで進んできました。このままいくと熱帯低気圧になっていくようですが、各地に残した爪痕はなかなか大きいようです。

遠く離れていたはずの神奈川県でも台風の影響と思われる大雨が降り続き、各地で避難指示が発令されました。今朝早くに雨の音で目覚めて外を見てみたら、我が家の前の道路が川のようになっていて驚きました。

もともと我が家付近は水はけがあまりよくなく、厚木市が発行しているハザードマップでも浸水被害のでやすい場所とされています。しかし、これほどまでに道路が冠水したのは、私が転居してきてから初めてのことです。

更に困ったことが起きてしまいました。

小田原線の東海大学前〜秦野駅間の線路脇の盛土が





大雨の影響で一部崩落してしまい、



伊勢原〜秦野間で終日運転見合わせとなってしまったのです。この区間は昨日も終日運休となっていたところですが、この盛土部の復旧には相当な時間を要するとのことです。

明後日からは小田原の小学校が夏休みを終えてスタートするのですが、復旧が長引くと私が出勤できなくなってしまう恐れが出てきました。最悪

本厚木⇒(小田急線各停)⇒厚木⇒(JR相模線)⇒茅ヶ崎⇒(東海道本線)⇒小田原

という路線があるにはあるのですが、ものすごく遠回りな上に交通運賃もJRを経由することで倍近く高くなるため、できれば避けたいところです。

恐らく現在、小田急電鉄の社員さん達が懸命の復旧作業をされていると思います。ひたすら感謝しかありませんが、今は晴れ間の見えている神奈川県でもこれからまた雨が降るようですので安全第一に作業していただきながら、一日も早い復旧をお願いしたいと思います。

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渋い響きのハイドン《交響曲第22番 変ホ長調『哲学者』》

2024年08月30日 17時30分10秒 | 音楽
一日明けて台風10号はようやく九州を抜けましたが、それでもまだ山口県付近をノロノロと進んでいます。その台風に影響されてか、遠く離れているはずの神奈川県では昨日から猛烈な雨が降り、厚木市にも一時避難指示の出された地区がありました。

こうなると、もう外になど出られるはずもありません。なにしろ、自宅前の道路が川と化していて、レインシューズレベルでは歩くことすらままならない状況なのが、家の中から見ていても分かるくらいなのです。

そんなわけで、今日も引きこもりコースまっしぐらの我が家で大人しく過ごしていました。そして我が家では



今日もハイドン先生の出番となりました(笑)。

昨日は暗めの曲を聴いたので、今日は明るくて穏やかな曲を聴くことにしました。それが《交響曲第22番 変ホ長調》です。

《交響曲第22番 変ホ長調 Hob. I:22》は、ハイドンが1764年に作曲した交響曲です。ハイドンの第21番から第24番までの4つの交響曲は、残された自筆楽譜から1764年に書かれた作品であることが知られていますが、この第22番は4曲の中でも楽章構成も使用楽器も最も特殊なものとして有名です。

この第22番は『哲学者』の愛称で知られていますが、この愛称はハイドンがつけたわけではなく、由来は不明です(第1楽章の深く思索するような曲想からそう呼ばれるようになったと言われています)。しかし、イタリアのモデナにあるエステンセ図書館が所蔵する1790年頃の筆写譜にこの名称を記したものが見られていることから、ハイドンの生前には既にこの愛称で呼ばれていたと考えられています。

この交響曲最大の特徴は、よく使われるオーボエではなく、かわりにコーラングレ(イングリッシュホルン)が使われていることです。



コーラングレは1720年頃に発明されたアルト〜テノール音域のオーボエで、18世紀後半のウィーンで何人かの作曲家によって使われるようになりました(ドヴォルザークの《交響曲第9番『新世界より』》の第2楽章のメロディで有名な楽器です)。

管弦楽にコーラングレを加えた現存最古の楽譜はイタリアの作曲家ニコロ・ヨンメッリによるもので、歌劇《エツィオ》を1749年にウィーンで公演する際にコーラングレを加えています。また、クリストフ・ヴィリバルト・グルックの歌劇《オルフェオとエウリディーチェ》のウィーン版(1762年)で使用されたほか、ハイドンの実弟のミヒャエル・ハイドンも自作でコーラングレを使用していました。

そしてハイドン自身もコーラングレを使った初期の作曲家のひとりで、交響曲での使用はこの第22番のみですが、他にも1760年代のディヴェルティメントや1767年の《スターバト・マーテル》、オラトリオ《トビアの帰還》、《大オルガン・ミサ》などにコーラングレを使用しています。なお、通常ではオーボエ2本とコーラングレ1本という組み合わせで用いられますが、ハイドンの作品ではコーラングレが2本組み合わせて使用されました。

《交響曲第22番 変ホ長調》はアダージョで始まる緩-急-緩-急の教会ソナタ風の構成されています。そしてこれも珍しいのですが、全ての楽章が変ホ長調で書かれていて、別な調に変化する楽章はありません。

第1楽章はアダージョ.4分の4拍子のソナタ形式。



『哲学者』の愛称の由来ともいわれる楽章で、弱音器をつけた弦楽器のユニゾンで足取りを刻むような伴奏の上に、ホルンとコーラングレが交互に息の長い瞑想的な旋律を歌い上げます。展開部は弦によって対位法的に展開されながら、管楽器が主題の断片を様々な調で表出していきます。

第2楽章はプレスト、4分の4拍子のソナタ形式。



第1楽章とは対照的に弦によるせわしない音型で進行していき、管楽器がそれに合いの手を入れていきます。

第3楽章はメヌエット - トリオ、4分の3拍子。メヌエット主部は



弦楽器を主体としたごく単純な音楽です。中間部であるトリオは



管楽器が旋律を演奏し、ホルンとコーラングレを重ねた独特の音色が魅力的です。

第4楽章はフィナーレ:プレスト、8分の6拍子のソナタ形式。



狩りを思わせる快活な楽章で、中音域に集中した和音の響きに特徴があります。ハイドンの交響曲の終楽章は『追い出しの音楽』といわれることがありますが、聴衆がスカッとした気分で会場を後にできるような爽快さを秘めています。

この交響曲は、高音域のオーボエではなく中音域のコーラングレが用いられていることや、ヴァイオリンが全体的にあまり高音域にならないことによって、響きが非常に落ち着いています。頭に響くキンキンした高音をあまり聴きたくない時には、この交響曲はうってつけです。

そんなわけで、今日はハイドンの《交響曲第22番 変ホ長調》をお聴きいただきたいと思います。『哲学者』の愛称に相応しい落ち着いた響きのハイドンを、じっくりとお楽しみください。


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嵐に聴くハイドン《交響曲第26番ニ短調『哀歌』》

2024年08月29日 17時00分17秒 | 音楽
台風10号は当初の予報から大きく遅れ、今日の16時現在でもまだ長崎県雲仙市付近に留まっています。動くスピードも時速15kmと自転車並みで、台風の進路予想も刻々と変わっていっています。

神奈川県は台風から遠く離れているものの断続的に雨が降り、時折激しく叩きつけるように降っています。これでまだ台風本体の雨ではないのですから、実際に接近してきたらどうなってしまうのでしょうか…。

気圧が低いこともあって朝から調子が悪く、天気痛と思われる頭痛にも悩まされています。一応薬は飲みましたが、ほぼ一日寝たきりの状態です。

ただ横になっていても暇なので、あれこれと音楽を聴いて過ごしていました。最近モーツァルトを聴くことが多かったのですが、今日は



ハイドンの音楽を聴いていました。

今日はハイドンの『疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング)』期の音楽を聴いていました。そんな中から、今回は《交響曲第26番ニ短調》をご紹介しようと思います。

ハイドンの《交響曲第26番ニ短調Hob. I:26》は自筆原稿が残っていないため、正確な作曲年代は不明です。短い3楽章構成であることもあって、かつては3楽章の交響曲を多く書いていた初期の1765年から1766年頃の作品とされていましたが、草稿目録上の位置や様式などの研究により、現在ではもっと進んだ1768年から1769年頃の作品と考えられるようになっています。

先程も書きましたが、この交響曲はハイドンの『疾風怒濤(シュトゥルム・ウント・ドラング』期にあたる作品の一つです。この時期には短調の交響曲が多数作曲されていますが、本作もその一つにあたります。

ハイドンの初期の交響曲には3楽章形式のものが少なくないのですが、1765年以降の交響曲で3楽章形式なのはこの第26番と第30番『アレルヤ』の2曲だけです。この2つの交響曲はどちらも典礼音楽を引用した宗教的交響曲で、パトロンであるエステルハージ公邸ではなく教会で演奏するために作曲されたと考えられています。

この曲の現存最古の筆写譜には「受難と哀歌」(assio et Lamentatio)と記されています。第1楽章には当時のオーストリアの受難劇でよく使われていた音楽を引用していたり、第2楽章には『エレミヤの哀歌』の音楽が引用されていることから『哀歌(Lamentatione)』という愛称でよばれることもあります。

《交響曲第26番『哀歌』》は、この時代の交響曲としては珍しくメヌエットで終わる3楽章で構成されています。また、第1楽章と第2楽章に受難週と関係する音楽を引用しているところに特徴がある作品です。

第1楽章はアレグロ・アッサイ・コン・スピーリト、ニ短調、4分の4拍子。


シンコペーションのリズムによる疾走感の表出という手段は、



1773年に作曲されたモーツァルトの《交響曲第25番ト短調》と共通しています。第2主題として



第1オーボエと第2ヴァイオリンにグレゴリオ聖歌の受難コラールが現れ、それを第1ヴァイオリンが修飾していきます。

再現部では第2主題のコラールがニ長調に転調して、



ホルンも加わって奏されます。ニ長調に転調するのは第2主題が聖歌の引用であるために短調にしたくなかったことも理由にあるのでしょうが、当時の短調の交響曲の第1楽章で再現部が長調のままで終わる作品は、当時のハイドンの交響曲では他に例がありません。

第2楽章はアダージョ、ヘ長調、4分の2拍子のソナタ形式で、第2オーボエは終始休止します。



第1オーボエと第2ヴァイオリンにグレゴリオ聖歌の『エレミヤの哀歌』のコラールが引用され、第1ヴァイオリンが対旋律や16分音符の音型で絡んでいき、低弦は規則正しくリズムを刻んで歩みを進めていきます。このコラールは『エレミヤの哀歌』の冒頭の「インチピト・ラメンタツィオ(哀歌が始まる)」という旋律で、ハイドンはこの曲の他にも交響曲第45番『告別』のトリオや、交響曲第80番のトリオなどでこの旋律を用いています。

第3楽章はメヌエット - トリオ、ニ短調 - ニ長調の4分の3拍子。



メヌエット部は2対1のリズムで、モーツァルトも好んで使ったナポリの6の和音や突然の全休止などが印象的です。後半は緊迫した転調を繰り返し、前半に登場した動機を使った低声部主体のカノンとなって再現されて盛り上がります。

トリオはニ長調となり、



3拍目が強奏される特徴的なフレーズの後に、ヴァイオリンが音階を下降する独創的な主題が特徴的です。こうした3拍目が強調される3拍子というのは上手くやらないとひたすらダサいだけになってしまうので、演奏にはかなりの集中力と緊迫感が必要です。

そんなわけで、今日はハイドンの《交響曲第26番ニ短調『哀歌』》をお聴きいただきたいと思います。ニコラス・ウォード指揮によるノーザン室内管弦楽団の演奏で、後のモーツァルトの《交響曲第25番ト短調》に影響を及ぼしたかも知れないハイドンの隠れた名曲をお楽しみください。


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今年ラスト(になるかな?)の『桃のワッフル』@横浜あざみ野《雫ノ香珈琲》

2024年08月28日 17時45分30秒 | カフェ
今日、久しぶりに爆睡しました。というのも、厚木市は昼近くになっても気温が暑くていられない程に高くならず、ものすごくぐっすりと眠れたのです。

そうは言っても、今日はあざみ野の音楽教室がある日なので、午後から出かけました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日は、何はなくとも



『桃のワッフル』をオーダーしました。今週末で終わってしまうため、滑り込みセーフでのワッフルとなりました。

進化してより美味しくなった『桃のワッフル』も土曜日まで、9月に入る日曜日からは違ったメニューに替わります。何だか残念な気もしますが、月替わりメニューというものはそういうものです。

台風10号は、



当初の予想よりはるかに遅いスピードで九州方面に向かっているようです。関東地方に影響を及ぼすようになるのは9月に入ってからになりそうなのですが、せめて直撃だけは避けてもらいたいものです…。

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我ながら情けない…

2024年08月27日 18時50分18秒 | 日記
台風10号は、かなりゆっくりとしたスピードで九州方面に移動しているようです。神奈川県に到達するまでにはかなり時間がかかりそうですが、台風の影響なのか今日は一日雲が多めで、直射日光があまりなかったこともあって幾分凉しくなりました。

ところで、ここ数年特に顕著になってきた現象があります。主に日用品なのですが、するつもりだった買い物を忘れて外出先から帰ってきてしまうことが異様に増えたのです。

そんなに多いならメモでも書いて持ち歩けばいいのでしょうが、家を出る時には明確に覚えているのでその必要性を感じていないのです。しかし、なにか一つの用事を済ませてしまうと、何も考えずに帰宅してしまうことを繰り返しています。

最近買い忘れていたのが、ボディーソープの詰め替えです。

私は元来汗っかきなので帰宅すると一番にシャワーを浴びて身体を洗うのですが、そのペースでボディーソープの残りが心もとなくなってきていました。それで、家を出る時には

『ボディーソープの詰め替え買うぞ』

と意気込んで出るのですが、帰宅して風呂場に目がいった時に

『…あっ!』

となる現象を、もう三日くらいやらかしているのです。

「ボディーソープの詰め替えくらい、コンビニだって売ってるだろうよ」

と思われるかも知れませんが、私が使っているのが



加齢臭対策(…)を兼ねたSEA BREEZEのボディーソープで、これがドラッグストアに行かないと置いておらず、コンビニでは取り扱っていない商品なのです。

今日、やっとこさ買ってくることができたのですが、これを期にメモ紙持って出かけなければならなくなるやも知れません。もっとも、そのメモ紙そのものを自宅に忘れてきては何にもならないのですが…。

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どうなることやら…

2024年08月26日 17時30分25秒 | 日記
今日も暑くなりましたが、今朝からニュースなどで台風10号についていろいろと言われるようになってきました。

台風10号(サンサン)は現在、太平洋の海上をトカラ列島方面に進んでいます。ところがその後



進路を北寄りに変えて九州方面に向かい、更に東寄りに大きく進路を変えて『く』の字のように方向転換をする予報が出されています。

なんでまたこんな極端な曲がり方をするのか…それについてはウェザーニュースの山口剛央気象予報士が以下の動画で詳しく解説してくれています。



いずれにしても今のところ不確定要素が多く、その分予報円もかなり大きめとなっているので、実際にどこを通っていくかについてはプロの気象予報士にも分からないようです。

先週も金曜日に台風が神奈川県に接近して、短時間ながらかなりの豪雨となりました。そして神奈川県は又しても金曜日あたりがよろしくない予報なのですが、さて一体どうなりますやら…。

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ようやく見つけたツユクサの花

2024年08月25日 18時50分10秒 | 
厚木では日中はまだまだ暑いものの、朝晩の風はだいぶ凉しくなってきました。こういう風を感じるようになると、やはり立秋を過ぎているということを実感します。

涼しい朝のうちに運動を兼ねた散歩に出かけたのですが、その時



道端にツユクサの美しい青い花が咲いていることに気づきました。今年はまだツユクサの花を見ていなかったのですが、8月も終わりに近づいた頃にようやく見ることができました。

それにしても、こんなにも美しく青く咲く花を私は他にあまり知りません。ともすると雑草として刈られてしまうことの多い植物ではありますが、この花の『青さ』は、もっと評価されてもいいのではないでしょうか。

神奈川県央部の学校は明日から始まるようですが、小田原市は9月からスタートします。なんとも呑気な話ですが、おかげさまでもう少し夏休みを楽しませてもらえそうです。

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余計なことしおって…

2024年08月24日 19時20分55秒 | 日記
今日は夏休み明けの小学校勤務に向けて、いろいろと準備をしていました。それで、引きこもるためにセブンイレブンに買い出しに行くことにしました。

9月が近づいていることもあってか、月見を称する商品がいくつか出揃っていました。おむすびにも焼きつくねやオムライスといった黄色っぽいものが登場していて、ちょっと手を伸ばし…かけたのですが…。

つくねのおむすびのパッケージをよく見てみると、



『軟骨入り』の文字が燦然と輝いているではありませんか。もう、この字を見ただけでゲンナリさせられます。

私が子どもの頃のつくねといえば、いわゆる鶏ハンバーグ的なもののことをさしていました。ところが、いつの頃からかそのとりあえずハンバーグの中に、誰かが軟骨を刻んで放りこみやがったのです。

臓物系の嫌いな私からしたら

『何という余計なことをしでかしたんぢゃ!』

としか思えません。しかも、折角柔らかく作ったつくねに、わざわざ食感を付け足すなんぞ論外です。

それでも、すっかり主流となってしまった『軟骨入りつくね』の流れを、今更止めることなどできないのでしょう。どうしてもイヤなら食べなければいいし、万が一まちがっていれば口に入れてしまったら、一つ残らず丁重にご退出いただくのみです(オイ、ソレッテ…)。

私の記憶違いでなければ、恐らくつくねにこんな余計なことをし始めたのは平成になってからではないかと思います。もう今からでもいいから、最初につくねに軟骨を仕込んだヤツのところに行ってひっぱたいてやりたいくらいです。

すっかりテンションが下がりかけましたが、気を取り直して買い物を済ませました。次からは、視界に入れないようにして買い物をしようと思います。

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微妙な微妙な《あつぎジャズナイト》

2024年08月23日 20時00分50秒 | 音楽
今日も暑くなりましたが、夕方頃から涼しい風が吹いてくるようになりました。そんな中、今日は毎年この時期に開催されている《あつぎジャズナイト》を聴きに出かけることにしました。

会場である厚木公園、通称『はとぽっぽ公園』のステージには、様々な編成のジャズアンサンブルが登壇します。今年は例年参加している米軍座間キャンプのバンドはいませんでしたが、日本人たちの様々な形態のジャズアンサンブルが演奏を披露していました。

中でも盛り上がっていたのが



日産工場のビッグバンドでした。カウント・ベイシーのナンバーからスタートして、スタイリスティックスの『Can't Give You Anything』などを織り交ぜて披露し、会場から盛んに拍手を浴びていました。

会場となった本厚木の厚木公園、通称『はとぽっぽ公園』には



本格的な野外ステージがあり、《あつぎジャズナイト》は毎年ここで開催されています。会場の周囲には



厚木の地ビールやケバブなどの屋台がたち並び、



ランタンを置いたスタンディングテーブルが用意され、人々は思い思いにジャズの調べを楽しむことができるようになっています。

そして、雰囲気が最高潮に達した…ところで

「まことに申し訳ございませんが、『近隣住民への配慮』のために、ここで御披楽喜とさせていただきます。」

という、なんとも無粋なアナウンスで幕が降ろされるのです。これが『厚木で開催される微妙なまつり』と言われている所以です。

この公園の周囲は、マンションでグルリと囲まれています。なので、どんなに立派な野外ステージがあろうとも大したイベントができず、宝の持ち腐れとなっているのです。

そろそろ夏休みの終りが見えてきました。私も本腰を入れて、自分の準備にとりかかります。

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今日は美術史に残る2つの盗難事件が発生した日〜《モナリザ》と《叫び》

2024年08月22日 17時17分17秒 | アート
昨日、あざみ野から厚木まで無事に帰り着くかどうかヒヤヒヤしながら帰宅していましたが、どうにかこうにか無事に我が家までたどり着くことができました。昨日の記事を御覧いただいた皆様、お騒がせしました。

さて、今日8月22日は、1911年と2004年とに美術史上に残る絵画の盗難事件がおきた日です。先ず1911年に盗まれたのは、


あのレオナルド・ダ・ヴィンチの名画《モナリザ》です。

1911年8月22日、ルーヴル美術館を訪れた画家のルイ・ベルーは



《モナリザ》が飾られているはずの場所が空っぽになっていることに気づきました。


(事件当時の《モナリザ》展示エリア)

当初は写真撮影のために絵が別の場所に移されていると思われていましたが、盗難であることが1日遅れで判明しました。

盗難事件の調査のためルーヴル美術館はすぐに閉鎖され、事件現場で見つかった親指の指紋を元に捜査官は美術館の全従業員から指紋を取りました。しかし、この手がかりだけでは犯人は見つけることはできませんでした。

この事件では、フランスの詩人ギヨーム・アポリネールや彼の友人だった画家のパブロ・ピカソが、《モナリザ》盗難事件に関与していると疑われて誤認逮捕されてしまいました。アポリネールは別の美術品盗難に関係がある人物とのつながりがあったため疑われ、ピカソも盗難に関与しているのでは…と疑われますが、後の調査を通じて二人が事件と無関係であることが確認されて釈放されました。

今では信じがたいことですが、この盗難事件が起こる前までは《モナリザ》はそれほど広く一般に知られてはいませんでした。しかし皮肉なことに、事件の捜査が進むにつれて《モナリザ》の名声は飛躍的に高まっていきました。

盗難事件の真犯人は、



以前ルーヴル美術館で働いていたイタリア人のヴィンチェンツォ・ペルージャという男でした。

ルーヴル美術館が月曜日に閉館することを知っていたペルージャは清掃用具のクローゼットに隠れて夜を過ごし、翌日、職員のスモックを身にまとって目立たないように美術館内を移動しました。そして《モナリザ》の展示エリアが無人であることを確認したペルージャは絵を壁から取り外して保護していたケースと額縁を外し、スモックの中に隠したまま警備をすり抜けて《モナリザ》をまんまと外へ運び出すことに成功しました。

ペルージャは盗んだ後に、2年間《モナリザ》を自宅に隠していました。しかし、当時のフィレンツェ・ウフィツィ美術館の館長であったジョヴァンニ・ポッジに絵を売ろうとして逮捕されました。

ペルージャが《モナリザ》を盗んだ背景には、彼のプロフェッショナルな技術と深い愛国心がありました。ガラス職人としてルーヴル美術館で働いていた経験から作品のガラス張りや額縁から絵を取り外すことには慣れており、これが盗難を容易にした要因の一つでした。

ペルージャの犯行動機は

「ナポレオンによる誘拐からの復讐」

としてのイタリア愛国心に根差しているとされていて、かつてこの絵がナポレオンに盗まれてフランスへ渡ったというペルージャの主張に基づいています。しかし史実では、《モナリザ》を描いたレオナルドが晩年にフランス王フランソワ1世の宮廷画家になった時に自ら《モナリザ》を含む数点の絵画を携えてフランスに赴いていて、これはナポレオンが生まれる250年も前の16世紀の出来事です。

なにはともあれペルージャは《モナリザ》のイタリアへの『奪還』を通じて、レオナルド・ダ・ヴィンチの作品がイタリアの文化遺産に属するという事実を世界に示そうとしました。この行動はイタリア本国で英雄視され、裁判では彼の愛国的な動機が考慮されて刑期はわずか6ヶ月にとどまりました。

この後も《モナリザ》は、頭のおかしい輩にケーキを投げつけられたりといった災難に遭遇することとなったため、現在《モナリザ》は



パーティーションと防弾ガラスの向こう側に飾られています。かつて



あまりにも無防備に飾られていた頃とは比べ物にならないくらい、遠い存在となっています。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

そして、2004年に盗まれたのは



エドヴァルド・ムンクの代表作《叫び》です。

《叫び》は、もう1つのムンクの代表作である



《マドンナ》とともに、2004年8月22日にノルウェー・オスロのムンク美術館から、武装した2人組の覆面姿の窃盗団によって白昼堂々盗み出されました。窃盗団は2枚の絵画を壁から外すと、共犯者が運転する盗難車に乗りこんで犯行現場から逃走しました。
 
後にオスロ警察当局は、2006年8月にこの2枚の絵画を保護し、容疑者たちを逮捕しました。ただ、発見された状況や発見時までの所在については、現在でも謎に包まれたままとなっています。

発見された当初、《マドンナ》の画面には穴が空いてしまっていたそうですが、現在では修復されました。しかし《叫び》には何らかの液体がかけられた痕があり、残念ながら完全な修復には至っていません。

実は《叫び》は、1994年にも盗難被害に遭っています。その時の犯人は、なんとプロのサッカー選手でした。

実行犯のパル・エンガーはオスロのサッカークラブであるヴァーレンガに所属していて、1985年、18歳の時にイングランドのプレミアリーグのノルウェー版であるエリテセリエンでプロデビューを飾っていました。しかし、その後繰り返し犯罪を犯して実刑判決を受けたことで、サッカー界の伝説になるチャンスを失うことになってしまいました。

エンガーが《叫び》と出合ったのは、彼が学生時代のことでした。彼にとっては、絵の中の叫ぶ人物が暴力的な継父に与えられたトラウマに苦しむ自分と重なって見えてしまい、以来この作品を盗むことはエンガーの犯罪人生の大きな目標となっていきました。

1994年2月12日、オスロから北へ車で2時間ほどのところにあるリレハンメルで開催されていた冬季オリンピックの開会式に世界中の注目が集まっていました。そして、数多くの警察官がオリンピックに動員されて美術館の警備が手薄になったチャンスを、エンガーは逃しませんでした。

エンガーは協力者のホームレスと協力して梯子を使って美術館の窓を破って美術館内に侵入し、わずか90秒の間に《叫び》を持ち去ったといいます。

後にエンガーは画商を通じて《叫び》を売ろうとし、画商はオスロのホテルでアメリカのJ・ポール・ゲティ美術館の職員を名乗る男と会いました。しかしこの男、実際はチャーリー・ヒルというロンドン警視庁のおとり捜査官でした。

画商は1億5千万ドル(現在の為替レートで約218億円)の絵画に対して約40万ドル(約5800万円)を要求し、おとり捜査官ヒルは同意しました。2人はオスロの南にある小さな村に車を走らせ、画商が地下室から《叫び》を取り戻すと同時に警察はその場で画商を逮捕しました。

主犯のエンガーは幼い息子を抱え、銃を手に車で逃走を図りましたが、ガソリンスタンドで警察に待ち伏せされて、激しく抵抗することなく逮捕に至りました。結局、「銃犯罪」で起訴されたのち《叫び》の窃盗でも起訴され、こうした犯罪ではノルウェー史上最長となる6年の刑期を言い渡されました。

こうした事件があったからか、現在では様々な名画がなかなかの距離に離れてしまいました。個人的には非常に残念なのですが、名画を後世に伝えていくためには仕方ないことなのかも知れません。

今日は日差しがあまり無かったこともあって、夕方になってだいぶ気温が落ち着いてきました。このまま順調に秋になぅていってくれればいいのですが、どうやらそう簡単には事は進まないようです…。

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楽しみな『桃のワッフル』に水を差す豪雨予報

2024年08月21日 18時55分18秒 | カフェ
今日は朝から曇りがちだったこともあってか、猛暑日は免れました。それでも最高気温32℃は暑いに変わりなく、不快な暑さとなりました。

今日は水曜日なので、横浜あざみ野の音楽教室に向かいました。そして、いつものように《雫ノ香珈琲》に立ち寄りました。

今日は何をおいても



『桃のワッフル』をオーダーすることに決めていました。昨年8月から登場した『桃のワッフル』ですが、今年のものは柔らかな白桃に歯ごたえのある黄桃が加わって、風味と食感とで楽しませてくれるものとなっています。

美味しいワッフルを堪能していたら、突然スマホがビービーと鳴りだしました。何かと思って見てみたら、



ものすごい豪雨があざみ野に迫ってきているというウェザーニュースからのアラートでした。

ちょうど大人の生徒さんたちがレッスンする時間帯にとんでもない大雨になりそうだったので、なるべく早く来られないか個別に連絡してみました。すると全員早く来られそうだとのことだったので、急遽レッスン時間を切り上げてスタートさせることにしました。

いつもよりかなり早くにレッスンを切り上げることができて、かなり早くに教室を出ることができました。ところが、あざみ野駅に着いてみると、二子玉川駅付近で発生したゲリラ豪雨の影響で田園都市線に遅れが出ていたのです。

現在は、何とか走っている田園都市線に乗りこんで帰宅しています。とにかく、今は無事に厚木まで帰り着くことを願うばかりです…。

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今年も来ました健康診断

2024年08月20日 18時28分38秒 | 日記
今日は、年に一度義務付けられている小田原市の教職員の健康診断の日でした。ということで、



今年も決戦の舞台(?)である小田原アリーナにやって来ました。

空調の効かない廊下で待機することしばし、受付に呼ばれて問診票と事前に用意した採尿器を提出してから、視力検査からスタートしました。次に血圧を測定した後に待ち構えているのは、私にとって最大の難敵である『採血』です。

名前を呼ばれて諦めて席に着くと、担当の看護師に腕の採血箇所を探られました。私はとにかく採血がしにくいらしくて毎回毎回刺し直しをさせられるので、今回も腹をくくって

『おっしゃコイ!』

と思っていました。

しばらく注射針の刺しどころを探っていた看護師が、

「それじゃ採血しますね〜」

と言って、割と事も無げに針を腕にプスッと刺してきました。

『ハイハイ、どーせ血ぃ採れなくて刺し直しになるんでしょ?知ってる〜😑』

と思っていた…のですが、ちょっと考えた看護師が針を採血容器から外してピストン式注射器を装着し、ゆっくりとピストンを引くと…。

なんということでしょう、針を刺し直すことなく私の腕から血液がスルスルと採られていくではありませんか!というわけで、



今年の腕の刺し傷は一箇所のみで済みました。

それからもあれこれ計測しましたが、

●視力⇒両目とも0.1ずつ低下…
●血圧⇒2回計測するも2回目の方が数値が悪い感じ…
 (1回計測だけでよかったんじゃね?)
●採血⇒スムーズに終了
●身長⇒1cm縮む…
●体重⇒…🤫
●心電図⇒(-_-)?
●聴診⇒異常無し
●聴力⇒瞬殺(ナメんな✌)
●腹囲⇒ちょっと育った…
●胸部レントゲン⇒お疲れ様でした!

となりました。

実は、この健康診断は前日から『戦い』が始まっています。というのも、レントゲン検査の関係なのでしょうが、前日の夕餉は油・卵・牛乳を避け、21時以降は食事を制限されるのです。

油・卵・牛乳を使っていない食材というと、意外と種類がないものです。思いつくものとしては素麺かざる蕎麦か塩むすびくらいで、たとえば蕎麦に天ぷらや揚げ玉などもつけられませんし、おむすびもツナマヨネーズなんぞ以ての外です。

勿論、朝食を摂ることもNGで、最低限の水分補給のみで会場まで足を運んで検診を受けなければなりません。これは、毎朝朝食を摂って調子を整えている身としては、かなりキツいことなのです。

私のような個別支援員には無いのですが、正職員は胃部のレントゲン検査まであるので尚更大変だな…と思ってしまいます。それだけ微に入り細を穿って検査してくれるのはいいことなのでしょうが、それでも面倒くさいことに違いはありません(爆)。

採血や尿検査といったその場で分からなかった項目については、後日職場である小学校に検査結果が送られてくることになっています。そこでどんなことを言われるのか、座して待とうと思います。

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今日は《上を向いて歩こう》テレビ初放送の日〜中村八大のピアノとともに

2024年08月19日 17時17分17秒 | 音楽
今日も暑くなりましたが、昨日より空に雲が多く浮かんでいたことで日差しが上手く遮られ、ほんの少しですが心地良く過ごせました。暦の上ではもう立秋を過ぎたのですから、そろそろリアルに秋っぽくなってきてもらいたいものです…。

ところで、今日8月19日は《上を向いて歩こう》がテレビで初放送された日です。



《上を向いて歩こう》は、永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九歌唱による、いわゆる『六八九トリオ』とよばれた顔ぶれによる作品です。

1961年7月21日、サンケイホールで開催された「第3回中村八大リサイタル」で坂本九の歌唱によって初披露された《上を向いて歩こう》は、1961年8月19日にNHKで放送されていたバラエティ番組『夢であいましょう』でテレビ初披露されました。《上を向いて歩こう》は1961年10月・11月の番組内での「今月のうた」として発表され、同年10月15日にレコードが発売されると爆発的なヒットとなりました。

その後の快進撃については様々な場で解説されているので、今回は触れません。その代わり、今回は《上を向いて歩こう》がここまでの名曲になり得た秘密の一端を、個人的な見地から紐解いてみたいと思います。

先ず、この曲をハ長調にした楽譜を御覧いただきたいと思います。



楽譜にふられた階名=ド・レ・ミを御覧になって、何かお気づきではないでしょうか?

実はこのメロディ、ファとシの音が一度も出てこないのです。これは俗に『ヨナ抜き五音音階』と呼ばれているもので、



西洋式の七音階から四番目(ヨ)のファと七番目(ナ)のシの音を抜いた音階です。

聴いた感じとして様々な印象があるようで、西洋人がこのヨナ抜き五音音階を聴くとエキゾチックに聴こえるようです。そして日本人が聴くと、郷愁や懐かしさを感じるようです。

明治期に西洋式の音楽が日本に入ってきて、学校教育の場などで新しい音楽が紹介されていきました。しかし、それまでの邦楽の音階とは違った音階での音楽に、当時の人々は少なからず戸惑ったようでした。

そこで、西洋式の七音階から半音を形成するファとシを抜いたことで、それまで日本に伝わる長唄や常磐津に使われているような五音階(ペンタトニック)を編み出し、その音階を使って様々な音楽を送り出しました。現在でも歌われている

♪海
うみはひろいな、おおきいな

♪桃太郎
も〜もたろさん、も〜もた〜ろさん

♪春よ来い(ユーミンのではなく)
は〜るよこい、は〜やくこい

などは、全てヨナ抜き五音音階で書かれていて、これらの曲は日本人に受け入れられていきました。

こうして明治期以降長く使われてきたヨナ抜き五音音階は童謡や唱歌はもちろん演歌にも多く使われています。例えば

♪函館の女(北島三郎)
は〜るばる、きたぜは〜こだて〜

♪北国の春(千昌夫)
し〜らかば〜あおぞ〜ら、み〜な〜み〜か〜ぜ〜

といった曲は、徹頭徹尾ヨナ抜き五音音階のみでメロディが書かれています。

一方でヨナ抜き五音音階は、敢えて途中で崩すことによって新たな効果を生み出すこともあります。

《上を向いて歩こう》の続きを見てみると、



Bメロの一段目に、それまで一度も出現しなかったファの音が登場します。これは、例えば太田裕美の《木綿のハンカチーフ》にも見られる手法で、

♪こいびと〜よ〜、ぼくは〜た〜びだつ〜

という男性パートがヨナ抜き五音音階のみで書かれているのに対して、女性パートの始めの

♪いいえ、あな〜た〜
(ドシラ)

のところに、いきなりシの音が入ってくるのですが、それによって地方で恋人を信じて待つ女性の哀しい思いを印象付けることに成功しているのです。

ヨナ抜き五音音階もそうですが、ロカビリーシンガーでもあった坂本九のアドリブプレイも、実はヒットに一役買っているといわれています。

坂本九は1961年7月のリサイタルの2時間ほど前に初めて中村八大から《上を向いて歩こう》の譜面を渡され、ぶっつけ本番で初披露したといいます。その際坂本九は、譜面では4ビートで書かれていたところを8ビートで大胆にアレンジして歌ったのだそうです。

また坂本九は、本来小節の頭からメロディーが始まるように書かれていたこの曲を、浪曲の感覚で一拍遅らせて歌ってしまったのですが、このアイデアも取り入れられることとなりました。また



Bメロでラの音がフラットしてマイナーコードになる部分があるのですが、これは坂本九が本番で音を外してマイナーで歌ってしまったものがそのまま採用になったのだそうで、坂本九によるこれらの独特なアレンジが後のヒットに繋がったと評されています。

たしかに、もし仮にこの歌が

♪◯うえをむ〜いて、◯あ〜るこ〜う

ではなく、

♪う〜えをむ〜いて、あ〜る〜こ〜う

と一拍目から歌い出したり、Bメロでマイナーの陰がささなかったりしたら、中村八大氏には失礼ながらちょっと冗長な印象を禁じ得ません。そういった意味でこの曲のヒットは、永六輔というシャレのきいた作詞家と、中村八大という天才作曲家と、坂本九という名アレンジャー&シンガーのアドリブプレイの出逢いによってのみ可能だったのかも知れません。

そんなわけで、今日は坂本九の歌唱による《上を向いて歩こう》をお聴きいただきたいと思います。中村八大のピアノとの共演で、様々なヒット要因に裏づけられた昭和の希代の名曲をお楽しみください。


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暑さに負けてキンキン冷麺

2024年08月18日 19時20分20秒 | グルメ
『暦の上では秋』ですが、それを地で行くかのように未明から早朝にかけては風が心地良く感じられるようになってきました。それでもら、今日も日中は暑くなりました。

今日は用事があって出かけていましたが、どうにも暑くて冷たいものが食べたくなりました。なので、たまたま近くにあった中華料理店に入ったところ、



なぜか冷麺があったのでオーダーすることにしました。

氷の入った冷麺はキンキンに冷えていて、さっぱりツルツルいただけました。胃腸のことを考えたらあまり冷たいものばかり食べてはいけないと思うのですが、この猛暑の中ではそんな悠長なことも言っていられません。

夏休みが明けるまで、あと十日余りとなりました。子どもたちも勿論ですが、私も生活を通常モードに切り替えておかなければならなくなってきています。

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風雨に耐えたチョコレートコスモス

2024年08月17日 18時20分45秒 | 
台風7号は主に東関東に影響を及ぼした後、日本の東の海上に遠ざかっていきました。神奈川県は台風一過の夏空が広がり、気温も一気にうなぎ登りとなりました。

そんな暑さの中を出かけていたら、近くの植え込みに


チョコレートコスモスが咲いていました。チョコレートコスモスはキク科コスモス属の多年草で、メキシコが原産地の花です。

チョコレートコスモスは、チョコレートを思わせる色だけでなく香りをも持つシックな花色の多年草です。コスモスとはいいながら球根で増えていくタイプの植物で、



球根の形状はダリアによく似ています。

日本では、高温多湿に弱くやや育てにくい原種のチョコレートコスモス(コスモス・アトロサンギネウス)のほか、キバナコスモスなどと交雑させた育てやすい交配種が出回っています。交配種は、開花期が長く春から秋まで咲くグループと、秋に一斉に咲く秋咲きグループに分けることができます。

チョコレートコスモスは、原産地メキシコのは野生種は絶滅してしまったとされています。その原因としては、原種のチョコレートコスモスもその交配種も共に種がとれないことがあるため、現在では挿し芽や球根の分球で増やした株が流通しています。

ラ・フランスなどもそうですが、本国で絶滅してしまったものが日本で栽培されていて、それが本国に逆輸入されるという珍現象が起きています。チョコレートコスモスもその類に入るのですが、はたしてこれがいいことなのかどうなのか、何とも複雑な感じがします。

長かった夏休みも、いよいよ後半戦に突入しました。さて、子どもたちはちゃんと宿題をやっているでしょうか。

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