今日も小学校支援級では様々なことがありました。その中でも一番の騒ぎは、何と帰る間際に起こりました。
今日は金曜日なので、様々なものを持ち帰ることになっています。一番は一週間使い続けた上履きなのですが、今日は体育の授業もあったので
体操服も持ち帰ることになっていました。
ところが、一人の子が何やらゴソゴソしながら半べそかいていたので何かと思ったら、ランドセルの中に体操服を入れようとしたものの、教科書なども入っていて上手くいっていない様子でした。
担任は手で持つか何かして持ち帰るように言っていましたが、その子はどうしてもそれがイヤで、何とか強引にランドセルに詰め込もうと半べそかきながら悪戦苦闘していました。そして、どうにも入らないとなると
「もうヤだ!置いていく!」
と、体操服の入った巾着を床に投げつけたのです。
担任は注意していましたが、ここで普段子どもたちを叱り飛ばしている先生(私)が動きました。ランドセルの中の状況を覗いて、どうにかできそうだな…と判断したのです。
私:その体操服、きちんと畳んでみましょうか。
子:ヤだ!絶対に入らない!
私:前にも言いましたよね
①『絶対』は無いから可能性を潰さない
②とにかくやるだけやってみる
③それでダメならまた考える
この3ステップで考えてみましょう。
子:……
とりあえず体操服を巾着からひっぱり出してみると、案の定クシャクシャに丸めて突っ込まれていました。なので一度袋から体操服を取り出して、なるべく薄くなるように畳み直して入れてみると…
子:あ!入った!
私:ね?『絶対』は無かったでしょ?
ということで、無事に体操服は持ち帰られていきました。
子どもにありがちなことですが、やりもしないうちから投げ出してしまうことが多々あります。特に支援級の子たちはその傾向が顕著なのですが、一度落ち着かせてから先程の3ステップをさせてみると、意外とできてしまったりするものなのです。
『可能性は潰さない』
言うのは簡単ですが、この言葉の大切さを改めて実感した出来事でした。