今日は用事があって、小田急線で相模大野まで出かけました。すると、駅改札内コンコースに

ダイヤ改正で定期運行の終了が発表されたロマンスカーVSE(50000形)の油絵が飾られていました。

ダイヤ改正で定期運行の終了が発表されたロマンスカーVSE(50000形)の油絵が飾られていました。
白い車体のVSEは2005年に登場し、それから17年間という長きに渡って小田急線沿線の風景に溶け込んできました。しかし、車両の経年劣化や主要機器の更新が困難になる等の理由から明日で定期運行を終了することが発表され、明後日以降はイベント等でのイレギュラー運行となって2023年の秋頃には完全引退となることが決まったのです。
相模大野駅のコンコースには、先程の大作の他にも


駅員や整備士といった関係者各位からのメッセージや、


利用客から寄せられた感謝の言葉が展示されていました。観光客にとっても小田急線ユーザーにとっても、このVSE50000形は特別なロマンスカーだったのでしょう。
いろいろなメッセージを眺めていたら、階下のプラットホームから
ドミ↑ソ↓ド〜、ドソ↓ミ↑ド〜♪
というミュージックホーンが聞こえてきました。
『えっ!?』
と思って階段を降りていったら…

なんとVSEが下りホームに到着していたのです!
よく見ると

先頭の展望席に座っている男性がスマホをスタンドにセットして窓に置いていました。恐らく新宿から小田原までの車窓風景の動画を撮影しているのでしょう。
VSEが停車しているとあって、


ホームの先頭車両付近はたちまち撮り鉄たちでいっぱいになりました。こうした姿を見られるのも明日までですから、彼らも必死でしょう。
別に私は鉄ヲタでなわけではありませんが、個人的にこのVSEが好きでした。ロマンスカーというとオレンジ色がイメージカラーですが、そんな中にあってこの白い車体のVSEには特別感を感じていたのです。
今までのような頻度ではないものの、来年秋頃までは何らかのイベントでまだVSEが走る姿を見られる機会もありそうです。完全引退後に海老名駅横にあるロマンスカーミュージアムに展示されるかどうかは未定とのことですが、車両展示スペースにはまだ余裕があるので、恐らく展示されることになるでしょう。
慣れ親しんだものがなくなっていくというものは、いつも寂しい気持ちにさせられます。VSEの定期運行終了というニュースに、また一つそんな気持ちになったのでありました。