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ベストヒット’75

 年末になると、今年のヒット曲を集めて年間ベスト10がTV・ラジオで発表される。しかし、今年どんな曲が流行ったのかほとんど知らない私にとって、そんなものには何の興味も持てない。そこで、ちょっとへそ曲がりなことをしてみようと思う。1975年に発表された曲を集めて、私の独断で順位を付けてみる。何故、75年かといえば、たぶん私が一番音楽を聞いていた年だろうし(当時17歳!)、私の中で忘れられない曲ばかりが発表された年であるからだ。従って、順位をつけるなどかなり無謀なことだが、戯れに試してみようと思う。まずは、20位から10位まで。

20位「およげたいやきくん」子門真人
19位「時の過ぎゆくままに」沢田研二
18位「青空ひとりきり」井上陽水
17位「シクラメンのかほり」布施明
16位「卒業写真」荒井由実
15位「時代」中島みゆき
14位「俺たちの旅」中村まさとし
13位「無縁坂」グレープ
12位「ルージュの伝言」荒井由実
11位「愚図」研ナオコ

これだけでも、すごい曲ばかりだ。井上陽水が何故こんな順位なのかと自分でも不思議だが、私の中で「青空ひとりきり」はそんなに特筆すべき曲ではないからかもしれない。「無縁坂」も当時はあまり好きではなかったが、年をとるにつれて心に浮かんでくる曲となった。さだまさしはあまり好きではないが、この曲と「秋桜」は好きな曲である。付け加えれば、この頃のジュリーは実にカッコよかった。
 さて、ベスト10だ。ここからは1曲ずつあげていく。

10位「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」ダウンタウンブギウギバンド
  宇崎竜童の曲は、やはり山口百恵が歌ったものが一番いい。でも、この年には山口百恵に大したヒット曲がなかったので寂しかった。
9位「あの日にかえりたい」荒井由実
  以前も書いたが、ユーミンはやっぱりカリスマだ。特にこの年はすごい。「卒業写真」「あの日にかえりたい」とあわせて3曲目だ。素晴らしい。
8位「昔の名前で出ています」小林旭
  役者としての小林旭は詳しく知らないが、私にとっての小林旭は歌手だ。この曲は当時高校生だった私に何故か男女の悲哀を味合わせてくれた名曲だ。
7位「我が良き友よ」かまやつひろし
  このレコードのB面は「ゴロワーズをすったことがあるかい」とかいう曲で、あほな私はフランスタバコを買って吸ってみたが、苦いだけだった。
6位「なごり雪」イルカ
  伊勢正三の曲をイルカが歌っているが、しょうやんが歌っただけだったらこれほどまでに心に残る曲になっただろうか。やはり、イルカはすごい。
5位「アザミ嬢のララバイ」中島みゆき
  「コッキーポップ」は当時の高校生必聴の番組だったが、中島みゆきはそこで聞いた最高峰だったと今でも思う。中島みゆきの曲ではこれが一番好きだ。
4位「木綿のハンカチーフ」太田裕美
  この曲を聴きながら、もし自分が都会で暮らすようになっても、ふるさとの恋人を忘れるようなことは絶対にしないぞ、と妙に力を込めていたことを思い出す。
3位「想い出まくら」小坂恭子
  小坂恭子の顔はまるで忘れてしまったが、この曲は歌詞を見ずに全て歌える。昔よく行ったカラオケで何度歌ったことか。
2位「いちご白書をもう一度」バンバン
  ユーミンが歌っていたら、たぶんこんな上位にしただろうか。ばんばひろふみが歌ったからこそ、心に沁みる曲になったと思うが。♪二人だけのメモリー、どこかでもう一度♪
1位「22才の別れ」風
  「いちご白書」とどちらにしようか最後まで迷ったが、私には都会的なユーミンよりも何処か田舎臭い「かぐや姫」の方が、根っこのところでは性に合っているのかもしれない。「赤ちょうちん」がどうしようもないくらい好きだし・・・

よく考えてみれば、30年も前の曲だ。懐メロと言ってもいいのかもしれないが、私には、死ぬまで聞き続ける名曲ばかりだ。いささかの輝きも失っていない。こんな素晴らしい曲とともに、今まで生きてこれたことを誇りに思う。


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