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農園便り(2)

 前回父の農園でとれた野菜を話題にしたのが9月3日、もう3ヶ月近くも前になる。その記事には、にんにく・ミニトマト・ゴーヤ・かぼちゃ・とうがん・ピーマン・ししとう・サツマイモの写真が載せてあって、みないい色艶をしている。勿論みな私たち家族のお腹の中に収まってしまったが、実においしかった。みずみずしくて食べていると嬉しくなるような味だった。農薬は一切使っていないので、ピーマンなどはそのままかじって食べた覚えがある。
 今回も、日曜に父が採ってきた野菜のいくつか載せてみるが、前回とはずいぶん違っている。スーパーに行けば一年中どんな野菜でも手に入るが、父の農園では、季節に合った作物しか作っていないため、いつでもすべての野菜があるわけではない。それが自然の摂理というものだが、これでこそ季節の巡りが実感できるというものだ。


まずは、ネギ。私には、うどんやそば・ラーメンなどの麺類にネギは欠かせない。ネギラーメンを注文することも多いし、ネギを多めに加えてくれと頼む場合もあるほどだ。また、醤油の中に細かく刻んだネギを入れて、それを冷奴にかけて食べるのも好きだ。写真のネギは太くて立派だ。父は今、畑から帰ってくるたびにネギの束を抱えてくる。


この時期、ダイコンと言えばおでんだねの一番人気だが、写真のダイコンは辛い。すりおろしたものをちりめんじゃこにかけ、醤油を落として食べたのだが、ピリッとしてすごくおいしかった。父は、今まではこんな辛いダイコンを作ったことはないのだが、今年は何本か作ってみたのだそうだ。形はずんぐりして見栄えはよくないが、おいしいダイコンだ。


ほうれん草と言えばポパイ。今思えばポパイの食べていたほうれん草は缶に入っていた。アメリカではほうれん草の缶詰が売っていたんだろうか?ポパイが日本でも人気者になった後でも、ほうれん草の缶詰は日本では売られていなかったような気がするが、どうなんだろう。そう言えば、「マカロニほうれん荘」という漫画もあったよなあ・・・


私の従姉妹でニンジンの大嫌いな人がいる。どんなに細かく切ってあっても、器用に箸で見つけ出して、必ず外に出す。ニンジンの何が嫌いなのか聞いたことはないが、多分すべてが許せないのだろう。私の鶏肉嫌いもそれと同じようなものだから、なんとなく分かる。私はニンジンを特別好きではないが嫌いでもない。彩としての役割も果たすし、結構役立つ野菜だと思っている。


サトイモというのは、なんとなくマイナーな野菜のような気がする。食べればおいしい。煮っころがしなんてなかなかのものだ。なのにイメージがぱっとしないのは、あのぬめりのせいなのだろうか?でも、ぬめりがなくなったらサトイモらしくない。別にサトイモが困るわけでもないから、なにも私が心配する必要もないけれど、ちょっと気になって・・・


最後に白菜。今が一番の時期なのか、日曜にはライトバンの荷台いっぱいに白菜を乗せて帰ってきた。一輪車に乗せ変えて、父が近所に配って歩いたようだ。白菜を見ていたら、鍋が食べたくなった。鍋に白菜は欠かせない。カニだろうが、鱈だろうが、鍋に白菜がなかったらずいぶんつまらないものになってしまう気がする。だし汁の旨みが染み込んだ、熱々の白菜をふーふー言いながら食べるのがこれからの寒い時期の楽しみだ。
 そう言えば、この秋まだ一度も鍋を食べていない気がする。妻に頼んで作ってもらおう。
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