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25円

 毎月ガソリンスタンドから請求書が届くたびにため息をつく。どうしてこんなにお金を払わなければいけないのか、考えているとため息が怒りに変わってくる。確かにそれだけの量のガソリンを買っているのだから、その代金を払うのは当然のことだが、あまりに単価が高くなりすぎている。以前もこのブログで記事にしたことがあるが、ガソリン代には幾つかの税金が掛けられているため、法外とも言いたくなる今のバカ高いガソリン代になってしまう。それほど単純な話ではないかもしれないが、庶民感情からは「そんな税金撤廃してくれ!!」と大声を張り上げたくなる。
 折りしも、民主党が「18日召集の通常国会で揮発油(ガソリン)税の暫定税率廃止を目指し、中堅・若手を中心とした衆院議員約60人からなる「ガソリン値下げ実働部隊」を編成する方針を固めた。次期衆院選をにらみ、政府・与党に徹底抗戦するためで、実働部隊を中心に地方遊説を展開する」との報道が流れた。「暫定税率維持を含む歳入関連法案が年度内に成立しなければ、ガソリン代は1リットル当たり約25円の値下げ効果がある」そうだ。それだけの税収を失うとなれば、由々しき事態であろうから、そう簡単に実現しないかもしれないが、消費者としてはどうしたって民主党の考えに賛成したくなる。私もバスの燃費を向上させようとエコドライブを心掛けているつもりであるが、リッター7kmよりも燃費がよくなってくれない。生徒の送迎には決まった距離を走らなければいけないから、ガソリン代が安くなるのが経費節減には一番効果がある。税金の無駄遣いに関する報道など枚挙に暇がないほどであるから、「ガソリン代から25円の税金がなくなったところで大したことはないじゃないか」などと乱暴なことも言いたくなる。何とか実現して欲しいと願っている。
 しかし、政治の世界は庶民の生活との乖離したものであるから、希望的観測は慎むべきかもしれない。できる限りの自衛策を取っておくに如くはない。そこで、今私が考えている手段は、ガソリンスタンドをセルフのスタンドに変えようかということだ。今は塾から200mほど離れた通常のスタンドで給油している。一方、セルフのスタンドは一番近くても2kmほど遠くにある。それぞれの1ℓ当たりのガソリン価格を昨日調べて来た。
 
 

 左が行きつけのスタンド、右がセルフのスタンドのガソリン1ℓ当たりの単価だ。行きつけのスタンドでは会員価格となるため2円安くなってレギュラー151円、ハイオク163円となる。セルフでは、プリペイドカードを買えばこの表示価格のようだから、1ℓ当たり、レギュラーで6円、ハイオクで4円違うことになる。ちなみに12月末にガソリンスタンドから送られてきた請求書を見てみると、レギュラー530ℓ、ハイオク60ℓを買ったようなので、これに合わせて計算してみると、6×530+4×60=3420円違うことになる。これを1年間続けたら、3420×12=41040円・・・、今初めて計算してみてあまりの違いにちょっと愕然とした。セルフスタンドの方が安いことは以前から知ってはいたが、スタンドがすぐ近くにあるのにわざわざ遠くまで出かけるのは面倒だし、自分で給油するのも手間だと思って今まで一度も利用したことがない。ところが年末に妻と娘が出先でガソリンが切れそうなのに気付いてセルフスタンドで給油したところ、驚くほど簡単にできたと教えてくれたので、それ以来真剣に考えてみなければならないと思うようになった。
 それは誰もが思うことのようで、最近は行きつけのスタンドに行く度に他の車の姿が見当たらず、従業員の数も減ってしまった。なんだか寂れた雰囲気が漂い始めた気さえする。石油元売業者の中には、仕入れと小売の差額で業績を上げている会社もあるようだが、末端のスタンド業者はまさしく悲鳴を上げたくなる状況なんだろうなと、同情したくなる。ならばもうちょっと我慢して今までどおりのスタンドで給油しようかと妙な仏心も起こってくるが、そんな甘いことばかり言っていられないのも事実だ。
 ああ、なんと世知辛い世の中だ、などと嘆いてばかりいないで、まずはどうするべきかもっと考えてみよう。
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