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初セルフ

 車に乗ったら、ガソリンのエンプティーランプが付いた。ガソリン入れなくちゃ、と思っていたら「この車はセルフで給油してみたら」と妻が言った。「キャッシュカードでプリペイドカードを買えば後で集計も楽だし、試しにやってみようよ」と誘う。「そうか・・、一度そうしてみるか」と私も少し躊躇しながらも行くことに決めて、書店からの帰り道に、先日記事にしたセルフ給油所に立ち寄った。

 

 まずはプリカを買うために事務室に入った。仕切りがしてある向こうには、初老の店員が一人だけいた。「カードでプリカを買いたいんですけど」「はい。おいくら?」「えっと、1万円」と言いながらカードを渡すと、「一万円ですね」とすぐに手続きを終え、「サインお願いします」とカードを返してくれた。なんて早いんだ、と思いながらサインすると、「はい、どうぞ」とプリカを手渡してくれた。あっという間で、驚いた。
 車に戻って、「さあ、給油だ」と少々緊張しながら、給油手順を書いた案内板を読んでみた。
 

 妻は寒いからと言って車から降りてこない。仕方なしに一人で試してみた。まず最初に「静電気除去シート」なるものに手をかざした。いったい何のためだろう、よく分からないがそうしろと書いてあったからそうした。その後は案内板に従って進めていった。
  1.買ったばかりのプリカを挿入口に入れた。
  2.ハイオクのボタンを押した。
  3.車の給油口のキャップを開けた。
  4.ノズルを給油口に差し込み、レバーを引いて給油を始めた。
ここまでは至極順調に進んだ。「本当に簡単だな、楽勝じゃん」と思った次の瞬間、何故だか給油が突然ストップしてしまった。



何?どういうこと?訳が分からずもまたレバーを引いたら再開した、だが、1ℓ入るか入らないかでまた止まってしまった。どうして?さらに何度か試してみたが、いつも1ℓくらい入ると止まってしまう。車中の妻に「どういうこと?」と助けを求めると、ちょっとバカにした顔で降りてきて、私からノズルを取り上げると自分で給油を始めた。「ぐっとレバーを思い切り引かないで、弱目にして少しずつ入れるといいんじゃないの。昔、スタンドの子たちが何度やってもうまくいかずに困っていたじゃない。あれと同じことだよ」などと解説してくれたが、私はどうにも腑に落ちなかった。すると、先ほどの店員が近寄ってきて、「車種によっては一気に大量に入れると、ノズルの先端にある小さな穴の中にエアーが入って、給油が止まることがあるんです。この車もその車種だね。ちょっとゆるめに持ってもらって、時間をかけて入れてください。申し訳ないですが」と丁寧に説明してくれた。「時間制限があるので、あまり時間がかかっちゃうと給油が自動的にストップしちゃいますんで注意してくださいね」とも付け加えた。なんだか面倒くさい。
 言われたとおりにレバーの引き方を緩めにしてゆっくり給油していった。メーターもゆっくりと回っていくので、ノズルを持っている手がだんだん疲れてきた。と、30ℓを少し過ぎたあたりで、またガチャッと止まってしまった。もう一度と思ってレバーを引いたが、動き出さない。ああ、ストッパーがかかったんだな・・。
 「今日はこのくらいにしておこうか?」と妻に尋ねたら、「とりあえずそうすれば・・」と気のない返事をしたので、やめておくことにした。
 
 どうなんだろう、もうちょっと慣れればスムースに操作することができるようになるだろうか。それにしても、やはり手軽で便利であることだけは間違いない。それとなんと言っても安いのが魅力的だ。
 これからは利用する回数が増えていくような気がする。

 
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