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陽水

 日曜日の夕方、NHKBS-hi で再放送された井上陽水のライブを見た。
 私の陽水に対する思いは、このブログの初期の記事に記してあるが、久しぶりに陽水の歌声を聞くことができたのは、懐かしくも新鮮な思いがして、涙がこみ上げることしばしばであった。番組は4時から5時、5時から6時の二部構成になっていて、一部目は「新しいラプソディー」「氷の世界」「クレイジーラブ」「嘘つきダイヤモンド」「リバーサイド・ホテル」「限りない欲望」「傘がない」「いっそセレナーデ」の8曲を陽水が熱唱してくれたが、中でも「限りない欲望」が聞けたのは望外の喜びだった。



 ファーストアルバム「断絶」に収められた楽曲は今でも歌詞を見ずに歌えるが、若き日の陽水のピュアな思いが表現されていて、どれも素晴らしい曲ばかりだ。
 さらに、5時からは、「招待状のないショー」「闇夜の国から」「心もよう」「MAKE-UP SHADOW」「夏まつり」「帰れない二人」「カナリア」「オール・マイ・ラヴィング」「海へ来なさい」「少年時代」「最後のニュース」「長い坂の絵のフレーム」「夢の中へ」の13曲を次々に歌ってくれた。この中では「帰れない二人」が一番好きな曲だ。



 この曲は詞が最高にいいので、載せておく。

  「帰れない二人」
                 井上陽水・忌野清志郎

  思ったよりも 夜露は冷たく
  二人の声もふるえていました
  「僕は君を」と言いかけた時
  街の灯が消えました
  もう星は帰ろうとしてる
  帰れない二人を残して

  街は静かに眠り続けて
  口ぐせの様な夢を見ている
  結んだ手と手のぬくもりだけが
  とてもたしかに見えたのに
  もう夢は急がされている
  帰れない二人を残して

  もう星は帰ろうとしてる
  帰れない二人を残して


 このTVの中での陽水の歌い方と上のビデオクリップの歌い方とではずいぶん違っていた。他の歌手だったら「なんだよ・・」と不満を持つところだが、陽水なら許せる。今の等身大の陽水が分かるような気がして、逆に好感さえもてた。それは、人間・陽水としての懐の深さからくるもののように思えて、ずいぶんいい歳のとり方をしているんだな、と羨ましく思った。時折挟まれたインタビューも「飄々」というイメージがぴったりで、「陽水はいいなあ」と再認識できた素敵な番組だった。
 さすがだ・・。


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薬指

 犬とのバトルで左手の指を痛めた夜、塾の生徒に状況を説明する時にハタと困ってしまった。
 「痛めた指は何て呼ぶんだったっけ?」
「親指・人差し指・中指・・・」ここまではすぐに出てきたが、問題の指の呼び名がすぐには出てこない。「お父さん指・お母さん指・お兄さん指・・、ああ、お姉さん指か・・」と指を見ながら気付いたが、いい年こいて「お姉さん指」はないだろう。何だったっけ・・。
 「薬指?」
私が口籠っているのを見かねた一人の生徒が助け船を出してくれた。
 「そうそう、薬指。左手の薬指が犬の首輪に挟まって・・」
と説明を続けることができたが、またすぐに詰まってしまった。指の関節が腫れて痛いのだけど、痛い関節は第一関節なのか第二関節なのかが分からない。
 「痛いのは指の関節なんだけれど、第一だったっけ第二だったっけ・・」
 さすがにこれには生徒も確かな知識はないようだったので、後で少し調べてみた。
 『指先に近い方が第一関節です。ちなみに、指先と第一関節の間を末節・第一~二関節の間を中節・第二関節と指の付け根の間を基節と言います』
なるほど、私が痛いのは「左手の薬指の第ニ関節」ということになる。そうだ、第二関節が腫れて痛くて仕方がないのだ。折れてはいないかもしれないが、ヒビくらいは入っているかもしれない・・。かと言って医者に行くつもりはないから我慢するしかないのだけれど。


 だけど、どうして「薬指」なんだろう?不思議でしようがなかったので、「語源辞典」で調べてみた。
『薬を水に溶かすとき、または粉薬をまぜるとき、おもにこの指を用いたからとされている。平安時代の辞書を見ると、「和妙抄」や「類聚名義抄」にはナナシノオヨビ、「色葉字類抄」にはナナシノユビ・ナナシノオユビとある(ユビは古くオヨビ・オユビともいった)。中国で薬指のことを「無名指」と呼んでいたので、その訳語として成立したものだといわれている。
 中世になると、クスシノユビという例が見られるようになり、15~16世紀にはクスシユビが多くなる。これは薬師如来が印を結ぶときに薬指を使うからとする説がある。
 「日葡辞書」(1603年)には、クスシユビ・ブメイノユビ(無名の指)のほかに、ベニサシユビ(紅差し指)があり、紅をさすのに使う指という説明がある。この語は近世に多く見られ、明治時代にも使われた。また「日葡辞書」のクスシユビの項には、薬をつけるときに使う指とあり、その役割のためか、クスシユビはクスリユビに変化し、江戸などで使われ、明治後半以降に一般的になった』
とあった。たまにはこの「語源辞典」も役に立つ時があるんだなあ、と感心してしまったが、なかなか興味深いことが分かってタメになった。

 里芋の湿布でかなり腫れが引いたので、もう大丈夫、と油断して湿布するのを止めたのがいけなかったかもしれない。またぶり返してきているようだ・・。やはりもうしばらくは湿布をしなければいけないようだ。 
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一人旅

 息子が卒業旅行と称して一人旅をしてきた。今月初めに東京を出て、東北から北陸、近畿を回って木曜日に家にたどり着いた。約2週間一人でさまよってきたことになるが、元気そうでまずはホッとした。
 先月、私が息子の所に行ったときに初めてその計画を聞いたのだが、大丈夫か?と心配になった。なにせ、小さいときから危なっかしい奴だから、変なトラブルに巻きこまれたりしないか、不安になるのも仕方のにことだが、それでもきっといい思い出になるだろうと賛成した。だが、私自身は一人旅などというものをしたいと思ったことなど一度もないので、何もアドバイスできなかった。ただ、危ないところには決して近寄るなよ、と老婆心なことは妻を通じて言っておいた。途中、台風が東北地方に向かった時は心配したが、安全なところに身を寄せていたそうだ。
 土産話は少しばかり聞いたが、その土地土地で暖かい人情に触れることも多く、なかなか充実した日々だったようだ。それが今後の糧になれば親としては嬉しい。
 福島⇒宮城⇒岩手⇒秋田⇒新潟⇒富山⇒京都⇒奈良・・、大雑把に言えばこんな旅程だったそうだが、その時々に印象深かった土地の風景を携帯の写真に収めてきて、その何枚かを私に見せてくれた。日光よりも北には行ったことのない私であるから、その写真を以下に貼って東北旅行をした気持ちになってみようと思う。

①           ②           ③

  
 
④           ⑤           ⑥

  

⑦           ⑧           ⑨

  

⑩           ⑪

 




 ①大内宿(福島)  ②③田代島(宮城・③はちばてつやデザイン)
 ④定禅寺ストリートジャズフェスティバル(宮城)   ⑤ヨシ原(宮城)  ⑥碁石海岸(岩手)
 ⑦風の松原(秋田)   ⑧福島湾(新潟)   ⑨称名滝(富山)    
 ⑩琴引浜(京都)   ⑪興福寺(奈良) 
 ⑫曽爾高原(奈良)

 どこも魅力的な景色だ。いつか息子の足跡を辿りながら訪ねてみたいものだ・・。
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おいていった物

 お祭りの時に甥っ子・姪っ子が我が家にやってきたのは記事にしたが、その時に彼らが残していった物たちがいくつかあるのでそれを紹介してみたいと思う。
 まずは一日目にくれたディズニーランドのお土産。夏休み中に行ってきたそうだが、私と妻にそれぞれお土産を買ってきてくれた。私にはチェシャ猫、妻にはダッフィーというクマのアクセサリー。

 

 両方とも携帯に付けるもののようだが、私は玄関に並べてある陶製の招き猫の仲間入りをさせてみた。今はまだ違和感があるが、そのうち慣れるだろう。妻のクマは「The Bear of Happiness and Luck」だそうなので、携帯と言わないまでも、身近なものに付けておくとよさそうだ。

 次に甥っ子がお祭りですくってきた金魚。紙の・・で3匹もすくった。いつどこでそんな技術を身に付けたのか知らないが、連続で3匹をすくったのを見て、「すごい!!」と叫んでしまった。店のおばちゃんも「うまいねえ」と感心していた。「じゃあ、おまけしてあげるからどれがいい?」と、優しいことを言ってくれた。「出目金!!」と元気よく答えたら、「分かった。元気がいいから一番大きなのをおまけしちゃおう!」と、全長10cm近くもある立派な出目金を袋に入れてくれた。だが、甥っ子の家には金魚鉢などないから、私が代わりに飼ってやらねばならない。とは言え、水槽には熱帯魚が飼ってあるので、金魚を入れておく物がない。どうしようかとあれこれ考えてみたら、玄関を出た所にある手水鉢に水を張ってそこに入れておくのが一番いい、と思いついた。


 涼やかな感じがして、なかなかの風情だ。だが、問題なのはすぐに猫のチョボが目を付けたことだ。

 

 熱帯魚には手を出さないが、金魚にはどうだろう。それにチョビだけでなく、他にも家の周りには沢山の猫がいる。それらの餌食になる可能性だってあるわけだから、やはり別の場所を見つけた方がいいのかもしれない。

 しかし、そんなことより私にはもっと困ったことがる。それは甥っ子が私の部屋に入ってきて、机の上にあった娘からのお土産の「ルービックキューブ」の形を崩してしまったことだ。

 

 娘がルーブル博物館で買ってきてくれた大事なものだが、私が目を離した隙にガチャガチャやってしまったようだ。残念なこととに私が揃えることができるのは、せいぜい一面だけだ。6面をきちんと揃え直すなんて芸当は私には無理だ。だからといってこのまま放置しておくのも娘に申し訳ない。なんとかしなくては・・。
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九死に一生

 「タロウの目の下にダニがついてる」
という妻の訴えを聞いて、慌てて取ってやることにした。
 「ダニを取るのとタロウを捕まえておくのどちらがいい?」
とたずねたら、
 「捕まえておく方」
と答えたから、妻が首輪を握ってじっとさせておく間に私がダニを取ることになった。犬小屋の周りは草が生い茂っているからダニが付くのも仕方がないのかもしれないが、やはり気付いたらすぐに取ってやらなければならない。妻が押さえている間に素早くダニを取って地面に投げ捨てて草履で踏みつぶした。かなりの血を吸ってパンパンに膨れ上がっていたから簡単に潰れたが、あまり気持ちのいいものではない。しかし、もっと他にダニが付いていたらタロウが可哀相なので、体を調べてみた。すると、耳の中に大きなダニが見つかったから、すぐに取った。しかし、それが痛かったのか、今までおとなしくしていタロウが急に暴れ始めた。首輪を握っている妻の手を振り外そうとして、全力で首をひねった。その勢いに押されて妻が手を離したものだからタロウが自由になり走りだそうとした。咄嗟に私が左手で首輪を掴んで思い切り引き寄せたため、タロウは後ろ足で立ち上がった格好になった。
 「ヤバい!!」
と思った瞬間には遅かった。私の力が弱まったのを利用して、タロウが思い切りスタートダッシュをかけたものだから、私の左手は首輪の中に挟まってしまい、力を込め続けるタロウの首との間でギュウギュウ締め上げられ、とても首輪を持ち続けることができなくなってしまった。痛みに堪えかねて、思わず放したところ、タロウは私を振り返ることなく、一目散に走り始めた。
 「タロウ、待て!!ストップ!!」
と大声を出したが、完全に無視して道路を走って行く。
 「タロウ、タロウ!!」
と声を張り上げて後を追いかけたが、悠然と走るタロウに追い付けるはずもない。しかし、かなり大きな秋田犬だ。誰かが歩いて来て、タロウが飛びかかったりしたら大問題だ。一瞬でも早く捕まえなければならない。必死で追いかけたら、前方に小学生の女の子が3人くらいるのが見えた。
 「ごめんね、じっとしててね」
と叫びながら、鬼の形相で必死に走った。
 幸いなことに、その女の子たちは一匹の小さな犬を連れていた。その犬がタロウに向かって果敢にも吠えかかり、タロウが怯んで動きが止まった。その瞬間に私が追い付き、タロウの首輪をギュッと捕まえることができた。まさに九死を得たとはこのことだ。もしも、タロウがその女の子たちに寄って行って、勢いよく飛びかかったりしていたら、大怪我をさせていたかもしれない。そんなことになっていたら、申し訳なくて今頃ここでブログを書いていることなんてできなかった。タロウも保健所で処分しなけらばならなかっただろうから、私もタロウも瀬戸際で命拾いをしたことになる。
 本当によかった。女の子たちには、
 「びっくりさせてごめんね」
と何度も謝って、タロウを家に連れ帰ったが、いつまで経っても冷や汗が止まらなかった。元はと言えば、私がタロウにリードを付けずに犬小屋から出したのがいけなかったのだ。ちょっとだけだから大丈夫、まさか逃げ出したりはしないだろう、などと油断していたのがいけなかった。大型犬を飼うための心構えを忘れていた。二度とこんなことが起こらないよう、細心の注意を払わねばならない!!

 監督不行き届きの私にはかなりきつい罰が下された。それは、タロウが逃げ出した時に私の左手を首輪で締め上げてくれたせいで、左手の薬指が腫れ上がってしまったのだ。余りに痛いので骨が折れたかと思うほどだったが、里芋を摩り下ろしたもので湿布したら徐々に痛みが引いて、腫れも収まってきた。


→→
 でも、たとえ骨が折れていたとしても、当然の報いだったよなあ・・。本当によかった・・。
 
 反省!
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送られてきた!!

 民主党の代表選は菅直人首相の圧勝に終わった。それについて何か書こうかなと思ったが、菅直人が首相を続投するなら今までと何も変わりないわけであり、何も変わりないなら敢えて書くまでのことでもないだろう、と思ってスルーすることにした。
 
 それよりも私には書き留めておかねばならないことがある。8月27日の記事に書いた「トミックス製気動車 キハ2001形」が講談社から送られてきたのだ。

 

 送られてきたのは先週の土曜日。あまりに早いのでびっくりしてしまったが、これほど迅速に対応してくれると、50号せっせと買い集めた甲斐があるというものだ。
 手にとってみるとかなりの重量感があり、なかなかの出来だ。早く走らせてみたかったが、ネットで注文したジオラマの地面になる「ブラウンパウダー」が送られてくるまでは我慢することにした。だが、そのパウダーも翌日には届いた。


 しかし、付録のパウダーだけで足りる人がいるのだろうか。私が厚く撒き過ぎているのかもしれないが、ジオラマベースが透けるほど薄く撒いても面白くないだろう。他の人たちはどう対処しているか気になるが、この2袋があれば今後いくらたっぷり撒いても不足することはないだろうから安心だ。
 さっそく中断した作業を再開した。


 これでジオラマベースがほぼ見えなくなった。この後は木々を植えたり、細部の作りこみになっていくのだろう。細かな作業には自信がないので心配だが、もうここまでくればなんとか誤魔化せるだろう・・。

 一応、送られてきた電車も線路に並べてみた。

 

 やっぱり走らせるのはもう少し後にしよう・・。
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熱中症?

 日曜日、いつもより長く寝ていたはずだが、起き上がって階下へ行ったら、目の前がグルグル回る。何だこれは?立ち眩みか?などと思いながら居間のソファーに寝転んでじっとしていた。二日酔いなのかな?とも思ったが、気持ちは悪くない。しばらくじっとしていたら治まるだろうと思ってそのままTVを見ていた。30分くらい経って起き上がったところ、まだグルグルした・・。「目眩がするから、もうちょっと寝るわ」と妻にことわってから、またい居間に戻ってソファーに横になった。TVを消して、目を閉じていたらいつの間にか眠っていた。次に目が覚めたのは11時半ごろ、よく寝た・・。もう大丈夫かな、と思ってそっと起き上がったみたところ、前よりかなり楽になったがまだ少し目眩は残っていた。う~~ん、どうしようかな、と思っていいたら、妻が「冷麦作ったけど食べれる?」と言ってきた。「まだ目眩はするの?」「だいぶいい。じゃあ、少しだけ食べるかな・・」と答えて台所に向かったものの、あまり食欲はない。それでは作ってくれた妻に悪いと思って、半分くらい食べた。「ごちそうさま」と言い置いて、また居間のソファーに戻ったが、妙にソファーが熱い。えっ?これって俺の体温のせい?と驚いた。そう言えば、朝方暑くて寝苦しかったのを思い出した。パジャマ代わりのTシャツが汗でぐっしょり濡れていた・・。
 「今日の予想最高は37度だったよなあ・・。こんな日にお祭りには出かけたくないなあ・・」
とあれこれ考えているうちにまたうとうとしてしまった。だが、結果的にはこれがよかったようで1時半ごろ目が覚めた時には、目眩はほとんど感じなかった。「もう大丈夫!!シャワー浴びてシャッキとしてくる」そう宣言して、服を脱いだ・・。
 ぬるめのシャワーですっきりしたら、ちょうどそのとき甥っ子から電話がかかってきた。
「2時40分に着くから」
電車でやってくるという。午前中だったらとても付き合えなっただろうが、もう体調も戻ったから迎えに行けるだろう。
「分かった。駅まで行くからね」
 それから急いで支度をして、妻と出かけたのだが、
「熱中症になったんじゃないの?クーラーかけなかったんでしょう?暑かったらクーラーかけなくちゃ」
「ビール飲んでたから水分は足りてるだろう?」
「ダメなんだよ、ビールじゃ。水分補給にはならないんだよ」
 そうか・・熱中症か・。そう言えば起きてからトイレにしばらくいかなかったなあ・・。脱水症状から目眩がしたのかなあ・・。
 それからは熱中症にかかったものだと思いこんで、常にペットボトルを手に持って歩いた。弟と甥っ子・姪っ子と合流した後も水分補給にだけは注意した。それでも、アホ見たいな残暑厳しき折、暑くて暑くて堪らず、途中でくらっと来そうになったこともあった。
「やっぱりまだ変だな・・」
「熱中症は簡単に治らないそうだよ。家に帰ったら、アイスノンをわきの下に挟むといいよ。体温が下がって楽になるから」
 
 2時間近く子供たちを遊ばせてから家に戻ると、さっそく妻がアイスノンを用意してくれたのでそれを両脇に挟んで過ごした。すると、妻の言った通りスッと体が涼しくなり、頭がすっきりしし始め、気分も颯爽として元気が回復してきた。これいい!!
 
 実際のところはどうなのかよく分からないが、軽い熱中症にかかったせいの体調不良だった、と自分では思いこんでいる。もちろんこれからは暑くて寝苦しいなあ、と思ったらクーラーを直ぐにつけようと決めた。今週から朝夕は涼しくなるとの予報ではあるが、油断はできない!!


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お祭りのスナップ

 お祭りは楽しかった。何が楽しかったと言っても、土曜の3時過ぎから塾のことなど一切忘れ、童心に返ってお祭り気分を堪能できたことだ。1日目はBBQと花火、2日目は甥っ子たちとお祭り会場を歩いたこと、心に残ったことは幾つもある。もちろんずいぶん酔っ払ったが、それでも写真だけは忘れずに撮った。その記念にいくらかを以下に貼っておこうと思う。
<1日目>

  


  


 


<2日目>

  

  

  

  

 


 ああ・・、お祭りが終わっちゃった・・。次は何を楽しみに生きて行こうかなあ・・・。



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六月の子守唄(2)

 よく聞いてくれ!




 親にとって子供は星なんだ。輝く星なんだ。その星の輝きがくすみかけたらどんな親だって気になる。どうしたんだろう、何も言ってくれないけど大丈夫なんだろうか?それは親として当然のことであり、親に心配かけちゃいけないとか何とかいう次元の話じゃない。何かあったら言って欲しいと思うのが親だ。言ったところで大した役には立てないかもしれないけど、聞いてもらうだけで心の重荷が軽くなることだってあるはずだ。いいかい、親にとっては子供は星なんだ。それだけは忘れずにいてほしい。

 私のような年になると、この世の中、それほど難しくないと思えるのだけど、それはダラダラと齢を重ねてこれたおかげかもしれない。だけど、この「ダラダラ」というのが結構難しことで、それに我慢できずに短気を起こしてしまう若者が多いように思う。でも、この世の中っていうのは自分たちみたいな者ばかりで成り立っているんだよ。そんなに悪い奴ばかりじゃないし、いい奴ばかりでもない・・。
 「そこそこ」っていう言葉を知ってるかい?ちゃんとした辞書には載ってないかもしれないけど、
「少ないが満足出来る程度という意味の言葉。類義語に『ほどほど』『いい加減』などがある」
くらいの意味で受け取ってくれればいい。この加減が分かってくれれば案外楽なんけどなあ・・。
 もちろんそれができたら誰も悩まないのだろうけど、実はこの世の中なんてそんなものなんだ。誰もがいい加減に生きているんだ。いや、いい加減に生きていかなきゃとてもやってられない、っていうのが正しいんだろう・・。でも、誤解してくれてはいけないのは、最初からいい加減にやっていいわけではないということだ。何であっても全力を尽くすのは人として当り前のこととして、できるだけのことをした後は周りの状況に任せるっていう鷹揚さが必要だって言いたいのだけど・・。「人事を尽くして天命を待つ」って境地が大切なんだけどね・。
 分かるよ、それがどんなに難しいことかってことは。こんなに生きてきた私でさえ、そんな風に割り切って考えることができないことはいくらでもある。でもね、そこで思うんだ、自分を愛してくれている人のことを。自分は決して一人じゃない、自分を愛し、自分のためならどんなことでも厭わない人がいるということを。その人たちは君の心の声を聞きたいと思っている人たちだ。その人たちに思いを打ち明けることをためらってはいけない。その人たちはどんなことがあっても君の味方であり続けてくれるから、どんな些細なことでも話すようにしてくれ。
 「困難は分割せよ」
とは、中3の国語の教科書に出てくる言葉だけど、本当にそうだ。自分一人で悩むことは止め、自分のことを輝く星だと思っていてくれている親とともに困難を克服していくようにしてくれ。なにも恥ずかしいことはないし、親はいつも君のSOSを受けとめる準備はできている。
 そんなことあるものか、と思うなら、親の気持ちを代弁した「六月の子守唄」の詞を載せておくから、辛くなったらいつでも読み返してくれ。

 星がひとつ空から落ちてきた
 六月の子守唄 うたう母のもとへ

 さわるとすぐにこわれそう
 ガラスのようなおまえだから
 風がわるさせぬように
 悪魔がさらって行かぬよう

 そしておまえが
 目をさましたならば
 一番はじめに私が見えるよう

 母はこうしていつまでも いつまでも
 おまえのそばにいてあげるから

 大きくおなり優しくおなり
 母はこうしていつまでも
 おまえのそばにいてあげよう
 私の愛を忘れずに

 星がひとつ空から落ちてきた
 六月の子守唄をうたう母のもとへ



簡単に死ぬな!!!
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心をこめて

 高見順に「私の卵」という詩がある。  

   数年来私はひとつの卵を抱きつづけてゐる
   あるとき気がつくと卵を抱いてゐたのである
   卵が暖かいので気がついたのである
   私は冷たかった
   鶏卵のように私は冷たかつた
   だんだん冷えあがつて私は凍死しさうだつた
   その私を私の抱いた卵が暖めてくれた
   そして今日の日まで私は生きのびたのである
   そしてそのため暖かい卵はまだ孵化しない

 この卵はたぶん何かのメタファーなのだろうが、それが何なのかはこの詩を読む者たち一人一人違った思いを抱くだろう。だがたとえ何であれ、己が逆境に陥った時、己を支え、勇気を与えてくれるものであり、それがあるからこそどんな難局も乗り越えることができる、いわば己の存在の根幹を成すものであるように思う。もちろん一つだけではなく、いくつもの卵を抱えながら生きていることもあるだろう。優先順位など考えずに、ただひたすらその卵たちが孵化するのを母のような気持ちで願いながら・・。
 私は昨年まで熱く松井秀喜を応援してきた。しかし、昨年のワールドシリーズに勝ち、念願のワールドチャンピオンとなり、しかもシリーズMVPに輝いたことで、長年抱き続けてきた卵がやっと孵化したと思った。思いもかけない最高の形で・・。そのため、エンゼルスにチームを変え、新たに優勝を目指すことになった松井に対して、昨年までの熱い思いを届けることなど端から無理な相談であった。私の手元に残ったものと言えば、思いを遂げた松井が羽ばたいていった卵の殻しか残っていなかったのだから・・。もちろん新天地での松井の活躍を願いながら新たな卵を抱くことはできたはずだ。松井と心を一つにして彼の見果てぬ夢を供に追い続けることも・・。
 だが、私にはそんな気力は蘇ってこなかった。私が昨季盛んに掲げた「松井愛」などというものなどそんな底の浅いものであったことが露呈されてしまったが、事実そうだからどんな謗りも甘んじて受けよう。いくら取り繕ってみたところで、私の松井への思いが詰まった卵は割れたまま、二度と産み出されてくることはなかったのだ。
 しかし、そんなあやふやな私を横目でにらみながら、ゴジ健さんは昨年までと全く同じスタンスで松井に声援を送っていらっしゃった。松井の一打席一打席、一球一球に全身全霊を込めた元気魂を送り続けていらっしゃった。まったくもって「松井愛」の鑑とすべき姿勢だ。さすがに今季の松井の成績では、時として苦悶に呻吟されたこともあるようだが、開幕から今まで一貫して「松井愛」に漲っておいでだったのには、ただただ頭が下がるばかりだ。
 今日9月11日はゴジ健さんの52回目のお誕生日、このブログでゴジ健さんのお誕生日をお祝いするのもこれで5回目となった。その間言葉では尽くせないほどお世話になって来た。何のお返しもできずにきた私だが、感謝の気持ちをこめ、茨木のり子の詩を、お誕生日のお祝いに贈ろうと思う。

   「知命」

 他のひとがやってきて
 この小包の紐 どうぢたら
 ほどけるかしらと言う

 他のひとがやってきては
 こんがらがった糸の束
 なんとかしてよ と言う

 鋏で切れいと進言するが
 肯じない
 仕方なく手伝う もそもそと

 生きてるよしみに
 こういうのが生きてるってことの
 おおよそか それにしてもあんまりな

 まきこまれ 
 ふりまわされ
 くたびれはてて

 ある日 卒然と悟らされる
 もしかしたら たぶんそう
 沢山のやさしい手が添えられたのだ

 一人で処理してきたと思っている
 わたしの幾つかの結節点にも
 今日までそれと気づかせぬほどのさりげなさで


ゴジ健さん、お誕生日おめでとう!!
 

 
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