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ジオラマ(13)

 「鉄道模型 少年時代」49巻から52巻までを作った。50号まで買い揃えた記念にもらえる電車はまだ送られてこないが、その間にも着々とジオラマは完成に近付いていく。
 まずは49号で稲穂とそばの花を植えた。農家周辺と駅前旅館裏にあいた穴にパウダーをまいて地面を作り、乾いた後で稲穂とそばの花を接着したのだが、稲穂もそばの花も余りに密集させてしまったので、窮屈そうで見栄えが悪い気がする・・。

 

 

 記念すべき50号では竹林を作った。全部で24本ある竹の枝1本1本に竹の葉となるフォーリッジを付けて行くのだが、これがなかなか大変な作業であり、完成したものを見ても出来栄えはよくなかった。

 

 これを12本ずつ竹べーすに接着していくのだが、フォーリッジが落ちないように気にしながらの作業なので、思ったようにはいかなかった。それでも何とかやり遂げて駅前雑貨屋の裏手に接着した。う~~ん、贔屓目に見ても竹林らしくない。残念・・。

 
 


 さらに51号と52号では、モミジと柿、葉桜を順に作って行った。モミジを赤い葉で彩ろうかとも思ったが、それでは季節感がバラバラになってしまうだろうと緑色の葉で我慢することにした。しかし、桜を葉桜にするのはいくらなんでも寂しいだろうと、満開の花で飾ることにした。(モミジも紅葉させるべきだろうな、やっぱり・・)

 

 これらの木々は57~58号で接着するらしいが、その前にジオラマベース全体にブラウンパウダーを撒いて、地面を作らねばならなかった。しかし、困ったことにブラウンパウダーが残り少なくなっていて、とてもジオラマベース全体を覆うことなどできなかった。

 

 そこで急遽ネットで検索してみたら、TOMIXのブラウンパウダーが通販されているのを見つけた。濃いブラウンと薄目のブラウンの2種類を注文したので、地面に陰翳を付けることもできるようになるかもしれない。楽しみだ!!

 早く来ないかなあ・・。
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 昨日名古屋地方では8月14日以来の雨が降った。実に25日ぶりの雨だそうだ。最高気温も29.0℃までしか上がらず、これで11日間続いた35℃以上の猛暑日も一息ついたことになる。因みに、その11日間の最高気温を記しておくと、
 8月28日 35.2℃
   29日 35.2℃
   30日 36.1℃
   31日 37.0℃
 9月1日 36.7℃
   2日 35.4℃
   3日 36.8℃
   4日 38.0℃
   5日 36.1℃
   6日 35.6℃
   7日 35.7℃
よくもまあ、8月の下旬から9月の上旬にかけて、これだけ暑い日が続いたものだと、改めてげんなりしてしまうが、この11日間に最低気温が29℃を下回った日が一日もなかったというのには驚いてしまった。9月4日など最低気温が31.8℃だったというから、暑さで朝早くから目覚めてしまう毎日を繰り返してきた私の反応も当然だったと言えるだろう・・。

 しかし、本当に暑い夏だった。妻が洗いものをしていても水がぬるくてイライラすると言っていたが、分かるような気がする。昨日の雨も午前中はかなり強く降ったのに、昼過ぎには水たまりはほとんどなくなっていた。カラカラに乾いた地面にあっという間に吸収されてしまったのか、それとも地面が熱くて水が地中に沁みる前に蒸発してしまったのか、いずれにしても雨のあがった午後からは蒸し暑い日になった。これだけ地面が熱を持ってしまうと、簡単には涼しくならないように思う。暖冬になるなら楽でいいが、ある程度の寒さがなければ冬とは呼べない。いくらハイビスカスの花に魅了されたと言っても、「常夏の国・日本」となってしまうのはイヤだ。四季があるからこそ日本であって、四季がない日本など日本ではない。できればこのまま暑さが収斂していき、秋の深まりをゆっくり楽しみながら冬の寒さを迎える準備を心身ともにできるだけのゆとりは欲しい・・。

 今週末には我が市の、年に一度のお祭りが開かれる。老若男女一斉にお祭りへと繰り出すが、もしまた異常な暑さがぶり返すようだと熱中症で倒れる人も続出するだろう。せっかくの祭りの日に救急車のサイレンが鳴り響いていては落ち着いて祭りを楽しむこともできないだろう。願わくば適度に汗ばむくらいの晴天に恵まれますように!!






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洗礼

 7月末に我が家の一員となった猫のチョボ、順調に大きくなってきた。ただ、生まれつき鼻の構造が悪いようで、やたらクシャミをする。その度にブシュンと鼻水をまき散らすので、傍にいると飛沫が飛んできてあまりいい気持ちがしない。だが、それ以外は健康体のようで、家の中を走り回っている。さらにはだんだんと家の外にも出るようになり、次第に行動半径が広がっているようだ。近所には飼い猫が何匹かいるし、野良猫のようなものもいるから、そのうちみんなと遊ぶようになるだろうと思っていた。しかし、まさかこんなに早々と猫仲間から、手厚い洗礼を受けるとは思っていなかった・・。

 一昨日、妻が
「チョボの頭にハゲがあるんだけど、どうしたと思う?」
と訊いてきた。すぐにチョボを捕まえて頭を調べてみたら、確かに毛が抜け落ちていてハゲのようになった箇所がいくつかある。


 どうしたんだろう?よく見れば、爪跡のようなものも残っている。
「きっと近所の猫にやられたんだろうな・・」
チョボは新入りとしての仁義を欠いたのかもしれない。いくら子供だと言っても、そんなことで容赦されるほど猫社会は甘くないのだろう・・。
「おい!右目の下が腫れてるぞ!!」


この写真ではよく分からないが、右目の下あたりから口元にかけてぷッくりと膨らんでいる。目も涙目になっていて見にくそうだ。この後、消毒液をかけてやってこれ以上事態が悪化しないようにして放してやったが、足も痛いのか、そっと歩いていく。
「相当ひどくやられたな・・」
「仕方ないよね、猫同士だし・・」
「まあな」
猫に治療費を払え!と請求するわけにはいかないし、第一相手が誰なのか分かるはずがない。チョボにしてみればちょっとばかり高い授業料だったが、これで一つ階段を上れたならば、いい勉強になっただろう。
 
 その日は一日中外にも出ずに家の中でじっとしていたらしいが、その甲斐あってか、昨日はもう元気になって走り回っていた。運動能力が高いネコなので回復力も並はずれているのかもしれない。

 だが、実はこのチョボ、オスなのかメスなのかよく分からない。普通下腹部を調べれば一目瞭然だが、チョボに関してはよく分からない。印があるようでないのだ・・。
「予防接種に行った時に獣医さんに確かめてくればよかった・・」
と妻は後悔するが、去勢の話になった時にも、オスの手術のことばかりが話題になったそうなので、初めに思った通りオスで間違いないだろう。もしメスだったら、チョボという名はちょっと可哀そうだしなあ・・。
 

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そば屋

 1か月ほど前に開店したそば屋に行ってきた。以前はごく普通のうどん屋だったが、道路拡張のために店舗を少しばかり移動しんければならなっかったようで、それを機会に手打ちそば屋に衣替えしたのだった。


 

 店構えからして洒落ている。国道沿いで新しい建物は否が応でも目立つ。何もこんなに洒落なくても・・、と噂していたものだが、店内は間接照明で昼なのに薄暗い。まあ今風の造りだと言えばそれまでだが、ならば壁の窯垣がプリントではなく、たとえ表面なりとも本物を使って欲しかった。拘りがあるようでない・・、この時点で早くも中途半端な気がしてきたが、
「そば屋はそばが美味しければそれでいい」
と思いなおして注文した品が来るのを待った。
 私が注文したのはてんぷら付きのざるそば。まずはてんぷらが出てきた。桜エビがふんだんに使ってあり、パリパリした食感が気に入った。
「これは美味しいね」
と一口食べた妻も感心していた。これならきっとそばも、と期待に胸を膨らませていると・・、


 一目見て驚いた、「えっ、これだけ?」
 麺が細いから余計少なく見えたのかもしれないが、実際食べてみたらあっという間になくなってしまった。本当にこれだけ?妻は十割そばを頼んだのだが、いつもなら食べ切れない3分の2ほどを私の丼に入れてくるのに、この時はペロッと平らげてしまった。やはり少ない。
「お腹膨れた?足りないでしょう?」
と私を気遣ってくれたが、そんな時に
「すみません、ご注文のお品を間違えてしまって八割そばをお持ちしてしまいました。申し訳ございません。十割そばをお持ちしましたのでお食べください」
「えっ?そんなこと言われてももう食べちゃったよ」
「かまいません。どうかこちらもお食べください」
間抜けな店だ・・。だが、そう言われたら食べないわけにはいかない。ちょうど物足りないと思っていたところだから都合がいい。と言ってもこれも大して量があるわけでもないので、妻と二人ですぐに食べ終えてしまった。
「十割そばと八割そばの違い分かった?」
「ほとんど同じに思えたんだけど・・」
「そうだよなあ、同じだよなあ・・」

 要するに、私たちのような下世話な者の口では微妙な違いは分からないということなのだろう。でも、いくらなんでも私のてんぷら付きそばが 1,400円は高すぎる、名古屋の高級店ならいざ知らず・・。
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GM

 GMと言えば、野球の Generl manager を思い浮かべたものだが、今は違う。General Medicine(総合診療科)で原因の分からぬ患者を徹底的に診療して病名を探り当て、その治療法を発見する医師たちの奮闘ぶりを描いたTVドラマ「GM~踊れドクター」がイの一番に頭に浮かんで来ないようでは少しばかり時流に乗っていない気がする。少年隊の東山紀之が敏腕医師を演じる新しい医療ドラマであり、日曜夜8時から始まる「龍馬伝」が、あまりに坂本龍馬のいい人ぶりを描き過ぎて、ちょっと見る気が失せた頃に始まった。最初は、東山演じる「ファイアー」こと後藤英雄の特異なキャラクターをギャグっぽく見ていたが、回を追うごとに総合診療科の医師や患者たちの人間ドラマに胸を打たれるようになり、今では日曜夜の楽しみにまでなってしまった。今までの医療ドラマは患者の病気を治療することに重点が置かれていたが、このドラマは患者の病状や行動、習慣などから病気を「特定する」ことに重点が置かれており、推理ドラマのような展開を見せているのがいいし、真剣な雰囲気の中にそこはかとなく漂うコミカルな描写にもクスッと笑えるのがちょっとした息抜きになっていていい。


 番組のキャッチコピーは「身体に触れずに、あなたの病気を解明します」というものだが、ブラックジャックのように外科手術をするわけではなく、症状を分析して病原を解明していうというスタイルは斬新に思える。同じ放送枠で話題を呼んだ「仁」とは時代背景からして違うのだから比べようもないのだが、症状から推察できる病名を幾つもあげながら、一つ一つ検証していく過程を見ていると、患者の体のことを心から心配し、何とか健康体に戻そうと努力する真剣な医療姿勢がうかがえ、こんな医者が近くにいたらいたら安心だろうなと思う。
 毎回病名を特定するのが難しい患者ばかりだが、様々な症例を検証し、東山が踊りながら最終的に病名を明らかにする場面は何度見ても気持ちがいい。「ファイヤー後藤」としてアイドル再デビューが、刻々と近づいているようだが、彼の夢が叶うことを祈るばかりである。

 しかし、このドラマで珍妙なキャラクター・小向桃子を演じている多部未華子の存在も面白い。NHKの朝ドラで見慣れた顔だが、その頃から気になって仕方ないことがある。それは・・、

「多部未華子の目って石川遼の目とそっくりじゃない?」
ということだ。
2人の写真を並べてみると・・、

  

思った通りの写真が見つからなかったのは残念だが、それでも何となく似ている気がする・・。

 そんな戯言はともかく、石川遼は日曜日、高校の先輩・薗田峻輔をプレーオフの末振り切って、フジサンケイクラシックをツアー連覇を達成した。これで、今季2勝目、通算8勝目を挙げて、賞金ランキングも今季初めて首位に浮上し、2年連続賞金王を視野に入れたという。まったくもってすごい若者だ。
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田の観察記録(2)

 6月8日に田の観察記録という記事を書いたが、7月17日の記録を最後に途絶えてしまっていた。それは、夏休み期間に入って、塾生の時間割が変更になり、土曜の午前中に迎えに行くことがなくなってしまったからだ。こういった観察記録は定点観察してこそ意味があるものだから、対象となる田を変えて続けるわけにもいかず、已む無くしばしの休載となってしまっていた。
 しかし、田の様子は気になるものだから、塾生にどんな具合か何度か尋ねた。そのたびに
「田んぼの持ち主がやる気のない人みたいで、今は草ぼうぼうの状態ですよ」
と言っていたので、ある程度は覚悟していたのだが、まさかここまで荒れ放題になっているとは思わなかった・・。


 バスを停めて、いつものアングルから携帯で写真を撮ってみた。真ん中あたりに稲穂が垂れたかたまりがあるなあ・・と思って目を凝らしてみたところ、どうも様子が違う。確かめるために近付いて行ってみて驚いた。


 なんと、稲穂だと思ったのは「ススキ」だった・・。ススキの一群を囲んでいるのが稲であり、まだまだ稲穂と呼べるような状態にはなっていない。聞きしに勝る荒れ具合だ。手入れがされてない田というものを見たことがあまりないので、どうしてこんな状態になるまで放置しておいても平気なのだろうと、この田の持ち主の怠惰さを怨んだ。きちんと草刈りや水やりがしてあれば、隣の田のようにたわわに穂が実っていてもおかしくないはずだ。



 要はやる気があるかないかの違いなのだろうが、果たしてこの先この田の所有者は稲刈りまでやり遂げることができるだろうか、要らぬ世話ながら最後まで見届けたくなったので、1週間ごとの観察を再開することにした。
 そこで、以下に毎週ごとの写真を貼っていくことにする。



 などと、再開を高らかに宣言したものの、その1週間後に上のようなあまり変わり映えのしない写真を撮っただけで、その後は塾生の都合で塾に来る時間が変わってしまったものだから、ずっと写真を撮ることができなった。もう稲刈りは終わってしまっただろうか?気を揉んでも仕方ないが、わざわざ写真だけを撮りに行くのも面倒なので、新しい情報は何もない。
 この企画はこのまま尻切れトンボで終わってしまうかも・・。
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リスタート

 1か月前に飼い始めた熱帯魚は3分の2ほどが死んでしまった・・。あんなに元気がよかった魚たちが次々と死んで行くのを見ながら、どうしてなのか、何がいけないのか全く分からなかった。やっぱり私には熱帯魚は無理なのか、とかなり落胆した。そこで、先週の日曜日に立ち寄った農協の熱帯魚売り場で、店員さんに事情を説明したところ、
 「それはきっとエサをやり過ぎたせいですよ」
と指摘された。なるほど、そうなのか・・。朝と夜、ときには昼間にもエサを水面いっぱいになるほど与えていたから、そのせいで水質が悪化してしまったのかもしれない。どれだけエサをやっても、全部食べてしまうのでついつい面白がってやり過ぎてしまった・・。バカなことをしたものだと反省して、それ以来ほんのわずかしかエサをやらなくなった。それが功を奏したのか、ピタッと死ななくなって、魚たちの元気も回復したように思えた。
 「魚って死ぬもんなんだって。そうでなきゃ魚が売れないでしょ」
と、妻は実も葉もないことを言うが、それは確かに一理あるだろう。ただ私の身勝手な思いやりが逆効果になってしまったのが何よりもいけなかったのだ。死んでしまった魚たちには申し訳ないが、一つ勉強になったと思って、昨日お千代保稲荷に参拝した帰りに、1か月前に熱帯魚を買ったスーパーのペット売り場に寄ってみた。
 「それはやっぱりエサのやり過ぎでしたね」
店員さんも苦笑していたが、
 「魚というものは弱いものですから、ちょっとしたことで死んでしまいます。この店でも一日に10匹近くは死にますよ」
と教えてくれた。小さな魚が多くいれば、いくらきちんと管理していてもそれくらいは死んでしまうものらしい。それなら熱帯魚初心者の私が大量に死なせてしまったのも、ある程度仕方ないと少しばかりホッとした。
 「じゃあ」
と、再チャレンジする意欲がわいてきたので、新しく何匹か買ってみた。それと、この暑さで溶けてしまった水草も3本補充した。

 

 水槽の水温に慣れさせるため、8時間くらい魚の入ったビニール袋を浮かべておいた。自分としては結構細やかな世話をしているつもりだが、なかなかうまく実を結ばないのが歯がゆい・・。


 お掃除屋さんのコリドラスの生存率が一番高かったので、2匹足した。新しいものと比べると、今まで飼ってきたものはかなり大きく見える。水槽の底で常に口をモグモグさせているから、水を浄化する役目をきちんと果たしてくれているようだ。

 

 左の魚の品種は何なのか忘れてしまったが、尾ひれの手前にある黒い斑点がミッキーマウスの顔に見えるので、「ミッキーさん」と呼んでいる。これは農協で2週間ほど前に買ったものだが、生存率はコリドラスに次いで2番目だった。右は新しい仲間のエンゼルフィッシュ、「これぞまさに熱帯魚!」という姿をしているので買ってみた。水槽に移したばかりの時は、じっと動かなかったので心配したが、しばらくしたら元気に泳ぎ始めたので胸をなでおろした・・。

 果たしてこれらの魚たちがいつまで生きているのか甚だ心もとないが、細心の注意を払って、一日でも長く生きられるよう努力していかねば、と思っている。
 エサのやり過ぎには注意!!
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ガジュマル

 ガジュマルの小さな木を買った。熱帯地方に分布するクワ科の常緑高木で、樹高は20mに達するものもあるという話だが、今のところは小さな鉢に収まっていて、とてもそんな大木になるとは思えないほどだ。


 花屋でこの小木を見つけた時、その名の玄妙さに惹かれた。名前の由来には、「幹から分岐して繁茂し、垂れ下がった気根が、徐々に土台や自分の幹に複雑にからみつき派手な姿になっていくため、その様子である「絡まる」姿が訛った」という説があるようだが、今見ても面白い形をしている。これを裏側から見ると・・、

 
 
 枝の間から見なれた形をしたものが垂れ下っている。なんだか小っ恥ずかしくなるほど見事な形をしているので、思わず買ってしまったというのが本当のところだ。と言うのは、これを見て先月行った「ポンペイ展」のことを思い出したからだ。


 これは図録から転載したものだが、「ヘルマ」と呼ばれる四角い柱に男根が付いている。これはギリシア語ではヘルメーと呼ばれるようだが、ポンペイ展ではやたらこの形が目立ち、妻と目配せしながら見学したものだった。こんなことぐらいではしゃぐほど若くはないはずなのに、どういうわけか嬉しくなってしまう。やはり生の根源なのかなあ・・。

 ガジュマルの育て方は『強光を好みますが、耐陰性も強いのでs繋いでも楽しめます。水やりは生育期にはたっぷり、冬は控えめにして下さい。肥料は生育期に置き肥を施します』
とのことだ。
 まさか高さ20mまでになるほど大きくはならないだろうが、どれだけ大きくなるものか、少し楽しみである。
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代表選

 「むかし夏のことなるに、梢の風の涼しき所にせみありて、何心もなく吟じて侍りしを、かまきりこれを見つけて、かのせみをとらんとて、ひぢをいからし、口わきをうごかして、ねらひよる所に、すずめまた、かまきりをとらんとて、枝をつたひ羽をつくろふ。かかりしところに、えさし来たりて、すずめをささんとして、さしざほをよこたへ、ねらひより、足もとの沼にふみこみて、泥まぶれになりたり。されば、えさしはすずめを見て沼をしらず、すずめはかまきりを見てえさしをしらず、かまきりはせみをねらひてうしろにすずめまのある事をしらずと、いへり。万事これにて分別すべし。前なる欲にうしろなるわざはひをわすれ、心にまかせてわたくしをかまふ。これをおもひめぐらし、のちのわざはひをかへりみて、しばらく堪忍をおこせば、欲の火は消ゆるものなり」

 中3生用の夏期講習の国語のテキストにあった、江戸時代の浅井了意という僧による文章であるが、なかなか寓意に満ちていて、現代を生きる私たちにも示唆することが多いと思う。特に代表選が始まった民主党議員の面々に熟読してもらいたい内容だ。

 政治家たる者、第一義とすべきものは国民の安寧な暮らしであるはずである。代表選に立候補した小沢一郎が一年前の衆議院選挙で強調したのが「国民の生活が一番」だったのは、政治家の本分を見事に言い当てた言葉だった。しかし、政権交代後、次々と不明朗なお金の収支が明らかとなり、その責任をとって幹事長職を辞めねばならなかったのは、余りに国民の生活と乖離した金銭感覚が最大の原因だったように思う。菅政権発足後、自らとその周辺の議員たちが冷遇されているのに我慢ができなくなり、代表選に打って出たと言われているが、果たして今現在の小沢一郎の胸中には「国民の生活が一番」という思いはどれだけあるのだろう。今の私には、
 「前なる欲にうしろなるわざはひをわすれ、心にまかせてわたくしをかまふ」
という精神状態であるように見えて仕方ないのだが・・。

 一方、菅直人にしても、参議院選挙で「消費税10%」をぶち上げて、民主党惨敗を招いた以外には、一国の首相として何かをなし遂げたという印象がまったくない。「脱小沢」を錦の御旗に掲げて政治運営を図ったのに、かえってそれが代表選のゴタゴタを招いたのだから、どこまで先を見越しての行動だったのか、はなはだ疑問に思う。 
 「のちのわざはひをかへりみて、しばらく堪忍をおこせば、欲の火は消ゆるものなり」
という文言によって、菅直人の拙速気味な政治手法に警鐘を鳴らしておくべきかもしれない。


 しかし、この代表選によって、政治空白が2週間も続くことになることだけは避けなければならない。代表すなわち首相の座を射止めんがために背後から迫りくる円高・株安を始めとした様々な難題に十分な対応ができないのだったら、代表戦など呑気に行っている場合ではない。このところ、やたら民主党議員たちが拳を振り上げて「ガンバロウ!ガンバロウ!」と連呼する場面をTVで見たが、いったい彼らは何のため、誰のために頑張ろうとしているのか、皆目分からなかった。国会議員というよりは、一時代前のデモ隊のようで、時代錯誤な気がして仕方がなかったのは私だけではないだろ・・。
 
 それでもまだ、密室の談合によって次の総理大臣が決まってしまうよりもよかったとは思うのだが・・。

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疲れた・・

 なんとか夏期講習を終えることができた。授業時間は例年と同じだが、授業の合間に生徒をバスで送迎するのに時間的余裕がなく、戻って来てはすぐに授業というスケジュールの繰り返しで、塾以外のことにはなかなか気が回らない毎日を送ってきた。明るいうちはまだいいが、暗くなると一気に疲れが襲ってきて、「もう休憩したい!!」と何度思ったことか。いくら時間がタイトでもそこまで思ったことは今まで余りなかったから、自分でも驚いた。それだけ体力的にきつかったのか、精神的に疲弊していたのか、とにもかくにもしんどい40日間だった・・。
 もちろん今年夏の異常な暑さが、疲労困憊の大きな要因であったことは否めないだろう。7月末の酷暑だけだったならここまで疲れなかったかもしれないが、お盆明けの暴力的な暑さが追い打ちをかけた。クーラーをかけずになんとか眠りにつくことができても、朝方の暑さにはとても正気でいられなかった。「暑い!熱い!」と布団の上をのたうちまわった末、クーラーの世話になったことは何度もあった。そのお陰でまた眠ることはできたのだが、そんな日は一日中体がしっくり来なかった。腹痛に襲われたことも度々で、ユンケルとともに正露丸糖衣がこの夏の私の友達だった・・。
 そんな中、毎日120km近くもバスを運転していたのだから、自分でも呆れるほどだ。日曜日を除いた夏期講習期間は36日。計算してみると、なんと4320km近くもバスを走らせたことになる。「goo 地図で調べると、稚内市役所から那覇市役所まで 3,422.1km です」という記事を見つけたから、私は期間中に日本列島を北から南まで運転して、さらには1000kmも行き過ぎたことになる。北海道も沖縄も行ったことがないからイマイチ実感が湧いてこないが、毎日の積み重ねというものはものすごい数字になるもんだな、と改めて感動した・・。
 
 しかし、もうそんなことをグダグダ言っていても仕方がない、間髪いれずに二学期が始まる。夏休みでどれだけ勉強したかが受験の合否に大きく左右するというのはよく言われるが、私にしてみれば受験生が夏休みに勉強するのは当たり前、肝心なのは二学期だ。学校の行事が目白押しの二学期に、周りに惑わされず自分のペースを保ちながら、夏休みで学んだことを土台にしてどれだけ学力を積み上げることができるかが合否に直結すると言っても過言ではないだろう。だが、呑気な生徒が多い昨今、その意識を持たせることは大変な作業だ。しかし、あの手この手で叱咤激励しながら、生徒を合格へと導いていくことこそが私の役目であり、毎年のことながら、これからは一段と気を引き締めていかねばならない。そう思うと、夏期講習が終わったからと言って、いつまでもホッとしているわけにはいかない。これからが真の勝負だ!!
 
 そこで、


 富士山見物に行った途中で参拝した諏訪大社の写真を載せて、勝負の二学期を恙無く進めていけけるよう、祈願しようと思う。
(巨大な注連縄には驚いた・・)

塾生とともに頑張るぞ!!!





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