じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

三浦清宏「長男の出家」

2018-08-05 20:32:11 | Weblog
☆ 三浦清宏さんの「長男の出家」(福武書店)を読んだ。面白かった。現代における「親離れ・子離れ」の物語とも読み取れる。

☆ 長男が出家を決意した家族の葛藤が描かれていた。物語は父親の視点で進む。父親の視点で母親の葛藤も捉えられている。

☆ 長男の出家に戸惑う母親は父親を「トンチンカン」と非難するが、確かにこの父親にはいら立ちを感じる。「修行が必要なのはあなたでしょう」となじる妻。全くその通りだと思う。夫には夫の言い分があるのだろうが、理屈っぽくて妻(母親)の感情論には勝てそうもない。

☆ 最後、妻も未来を見て歩み始める。むしろ父親の方が迷い続けているのかも知れない。「無」を意識している間は「無」ではない。

☆ 豪傑な尼僧が印象的だ。彼女にもいろいろあったんだろうなぁ。

☆ ところで、肝心の長男の気持ちはイマイチわからない。彼は仏門に何を求めたのだろうか。
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映画「君の名は。」

2018-08-05 19:08:58 | Weblog
☆ 映画「君の名は。」(2016年)を観た。すごいわ。こんないい映画を見ると生きてて良かったと思う。

☆ 爆発的人気となったアニメ映画。なかなか観る機会がなかったが、ストーリーの展開と言い、映像の美しさと言い、今さらながら感動した。こりゃヒットするわな。


☆ いくつかの作品のオマージュのように感じたが、それらを融合し、それらを超えている。タイトルはもちろん「君の名は」。戦時中の銀座、数寄屋橋だったかな。「君の名は」と言って、空襲になって、すれ違いの年月が流れるんだったかな。

☆ 男女が入れ替わるのは大林監督の「転校生」。「君の名は。」では性的な戸惑いはさらっと流して、美しいラブロマンスに発展させている。

☆ 高台の高校の風景は何かの映画で見たけれど、名前を忘れた。(「orange」だったかな、「さよなら、クロ」だったかな、もっと他の映画だったかな)

☆ 田舎町に飽き飽きしているのは「サード」を思い出す。

☆ ずっと昔、外国のSF映画で学者(探検家だったかも)が女性と出会い、離れ離れになるけれども、再び再開するというのがあった。タイトルなどはすっかり忘れてしまったけれど。女性の美しさが印象的だった。


☆ いろんな要素が含まれている。とにかく絵が美しい。生きている街、生きている自然、生きている人々。どれもが美しかった。再会できて良かった。
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映画「バケモノの子」

2018-08-05 13:58:08 | Weblog
☆ 映画「バケモノの子」(2015年)を観た。日本のアニメはすごい。泣かされる。

☆ 不慮の死で母親を亡くした9歳の蓮は、パラレルワールドに迷い込んだ。そこはバケモノの世界(渋天街)だった。蓮(バケモノの世界では九太と呼ばれる)は乱暴者だが一本気の熊徹の弟子として成長する。やがて人間の世界との行き来ができるようになった蓮は、自分の進むべき道に迷う。熊徹とも仲たがいする。そんな時、渋天街では次の宗師をめぐる決闘が行われる。

☆ 物語はここから盛り上がる。

☆ 「強さ」とは何か。自分とどう向き合えば良いのか。そんなことを考えさせられた。蓮を見守る多くの人々(バケモノ)にも感動した。 

☆ 年寄りくさい比喩をすれば、熊徹は「無法松」のような感じだ。優しさをどう表現してよいのかわからず、その不器用さが乱暴者と受け止められる。ただ少数ながら、そんな熊徹に寄り添う者がいた。九太(蓮)もまた、孤独に育った熊徹の心の穴を埋める存在だったのかも知れない。

☆ 絵(特に背景)の美しさは絶品だ。
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何もしない贅沢

2018-08-05 11:14:30 | Weblog
☆ テレビのカレーのCM、反町隆史さんのセリフ。「何もしない贅沢」、味わいたいですね。今日の昼ごはんはカレーにしましょうか。

☆ 夏期講座は第2クールを終了。あと3週間となりました。今年の夏は体にこたえます。電気代の心配をしながらも、エアコンは入れっぱなし、それはそれで部屋の内外の温度差がきつい。自律神経が限界に近づいているように感じます。

☆ 気温38℃が日常という異常さ。今週は台風も近づいてきそうです。東北では早くも秋雨前線の活動が活発なようで、今年は季節が前倒しに進んでいるようです。

☆ さて、「何もしない」と思っても、何かしないと気が済まないのが貧乏性。

☆ 今日の予定は、まず読書。今読んでいる本を少しずつ進めていきます。
森嶋通夫「サッチャー時代のイギリス」(岩波新書)、菅野博史「法華経入門」(岩波新書)、三浦清宏「長男の出家」(福武書店)、辻仁成「海峡の光」(新潮文庫)、古井由吉「杳子」(新潮文庫)、カミュ「ペスト」(新潮文庫)、萩原浩「砂の王国」(講談社文庫)、村上春樹「1Q84」(新潮文庫)、村上龍「愛と幻想のファシズム」(講談社文庫)、楊逸「時が滲む朝」(文春文庫)

☆ 映画「バケモノの子」

☆ 夏期講座の生徒の答案の添削、明日の授業準備。

☆ 身の回りのかたずけ。買い物。

☆ 「何もしない」のは本当に贅沢ですね。
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