☆ 三浦清宏さんの「長男の出家」(福武書店)を読んだ。面白かった。現代における「親離れ・子離れ」の物語とも読み取れる。
☆ 長男が出家を決意した家族の葛藤が描かれていた。物語は父親の視点で進む。父親の視点で母親の葛藤も捉えられている。
☆ 長男の出家に戸惑う母親は父親を「トンチンカン」と非難するが、確かにこの父親にはいら立ちを感じる。「修行が必要なのはあなたでしょう」となじる妻。全くその通りだと思う。夫には夫の言い分があるのだろうが、理屈っぽくて妻(母親)の感情論には勝てそうもない。
☆ 最後、妻も未来を見て歩み始める。むしろ父親の方が迷い続けているのかも知れない。「無」を意識している間は「無」ではない。
☆ 豪傑な尼僧が印象的だ。彼女にもいろいろあったんだろうなぁ。
☆ ところで、肝心の長男の気持ちはイマイチわからない。彼は仏門に何を求めたのだろうか。
☆ 長男が出家を決意した家族の葛藤が描かれていた。物語は父親の視点で進む。父親の視点で母親の葛藤も捉えられている。
☆ 長男の出家に戸惑う母親は父親を「トンチンカン」と非難するが、確かにこの父親にはいら立ちを感じる。「修行が必要なのはあなたでしょう」となじる妻。全くその通りだと思う。夫には夫の言い分があるのだろうが、理屈っぽくて妻(母親)の感情論には勝てそうもない。
☆ 最後、妻も未来を見て歩み始める。むしろ父親の方が迷い続けているのかも知れない。「無」を意識している間は「無」ではない。
☆ 豪傑な尼僧が印象的だ。彼女にもいろいろあったんだろうなぁ。
☆ ところで、肝心の長男の気持ちはイマイチわからない。彼は仏門に何を求めたのだろうか。