じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

映画「ガガーリン 世界を変えた108分」

2019-07-28 15:46:47 | Weblog
★ 映画「ガガーリン 世界を変えた108分」(2013年)を観た。

★ ユーリイ・ガガーリンは1961年4月12日、ボストーク1号に乗って、世界初の有人宇宙飛行に成功した。その様子を描いたロシアの伝記映画だ。

★ 思っていた以上に感動した。

★ 宇宙といっても大気圏からわずかに外に出ただけ。滞在時間もわずか108分だった。しかし、その飛行は人類に宇宙への扉を開けるものだった。

★ まず感動するのは映像の美しさだ。実写なのかCGなのかはわからないが、とにかく地球が美しい。まさに「地球は青かった」だ。ぼやっとした大気圏。この薄い膜に守られて地球上のあらゆる生命は生きている。夕焼け、太陽の輝きも素晴らしかった。

★ 次に驚いたのは、宇宙船や管制室のローテクだ。よくあの技術で飛べたものだと思う。最後の着陸に至っては、スカイダイビングのような軽装だ。宇宙からの帰還とは到底思えない。

★ ガガーリンの父親が息子に語った人生訓も感動的だった。「個性」について含蓄のある説教だった。

★ 善かれ悪しかれ、冷戦という世界情勢が、宇宙開発競争を助長していたようだ。戦争が科学技術を急速に発展させるというのは皮肉なことだ。

★ 宇宙飛行に成功したガガーリンのその後は必ずしも幸福ではなかったようだ。政治的な思惑が彼を翻弄したのであろう。
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「ぢぢ、ばば」

2019-07-28 09:30:14 | Weblog
★ 京都新聞「天眼」のコーナー、京都産業大学教授であり歌人の永田和弘さんが「父、母は何故ぢぢ、ばばになるのか」という記事を書かれている。

★ 改めて聞くと目からウロコのようだった。ちち(父)は確かにぢぢ(じじ、爺)に、はは(母)は確かにばば(婆)になる。「なぜ父も母も歳をとると濁点つきの存在になるのだろう」と著者は疑問を投げかける。

★ 話はそこから白川静さん、小山鉄郎さんの「白川静さんに学ぶこれが日本語」(論創社)に発展する。

★ 「からだ」という言葉が「身柄(みがら)」の「柄(から)」(同族の「幹」「殻」いずれも『から』と読む)から来ているというのも面白かった。「亡骸(なきがら)」「同胞(はらから)」の例も紹介されている。

★ 日本人の死生観までたどり着けそうだ。

★ 白川さんや小山さんの本が読んでみたくなった。
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