ドラマ「風の峠～銀漢の賦」

★　新型コロナの感染は拡大するばかり。日々７０００人にも達すると、もはや感覚が麻痺してしまう。とはいえ、医療崩壊、保健所の機能不全は気がかりだ。医療現場や保健所のスタッフが感染すれば、一気に防衛ラインが崩れる。陽性率の高まりから、蔓延、相当数の潜在的な感染はもはや疑いない。

★　私の地元の宇治市でも日々１４人、１８人と２桁の新規確認が当たり前になってきた。宇治市も京都市も明日の成人式を実施するというが、果たして大丈夫だろうか。京都市はきもの産業を抱えるだけに中止できないのだろうか。とはいえ、若者たちが式典だけで「さようなら」ということはなかろうし、２週間後の数字が恐ろしい。

★　大阪府、兵庫県、京都府は政府に「緊急事態宣言」の発出を要請したというが、政府は慎重だ。私権を制限する非常事態法令の発令に慎重なのは理解できるが、感染を抑え込むならとりあえず発出し、数値が改善すればできるだけ早く解除すれば良いと思うのだが、政権中枢の考えは素人考えとは違うようだ。

★　さて、昨夜はドラマ「風の峠～銀漢の賦」（２０１５年）を観た。原作は葉室麟さん。時代は松平定信が老中だというから寛政年間。ある藩での話。かつての竹馬の友も成長し、ある者は出世街道を歩み、ある者は剣や鉄砲の腕は磨くものの元来の偏屈ゆえ出世からは大きく外れていた。もう一人、彼ら武士に交じって一人の農民の友がいた。身分制度が厳しい時代ゆえ、年長になるにつれて疎遠にはなるが、幼い頃の友情はお互いに大切にしていた。

★　ところが、ある事件がきっかけに、３人は対立、絶交、そして上意とは言え命を狙うまでに。そんな折、再び藩内で問題が起こった。

★　物語ゆえ極端は話ではあろうが、暴君は後を絶たず、無能な支配者にうまく取り入り権力を欲しいままにする側近もいつもながらのこと。権力は腐敗するというのは世の常だ。

★　さて、柴田恭兵さん演じる家老・松浦将監、中村雅俊さん演じる日下部源五。二人の友情はどうなるや。