★ 今日から「共通テスト」。すったもんだの挙句、英語の民間テスト活用もなくなり、果たして「センター試験」と何が違うのやら。
★ 難問奇問批判の末、「共通一次テスト」が採用されたのが1979年。その後「大学入試センター試験」(1990年)となり30年。時代の流れに合わせて制度が変わるのは仕方がないが、果たして何のためのテストかな。
★ やがて「コロナ世代」と呼ばれるであろう人々、コロコロ変わる制度に翻弄され、改革初年が緊急事態宣言下の受験、大学に入ったら入ったで、当面はリモートだ。ご難続きだが、理不尽なのが人生だ。100年に1度の貴重な体験と前向きに捉えてもらえればなぁ。
★ さて、こんなご時世とは無縁のようだが、藤沢周平さんの「時雨のあと」(新潮文庫)から「雪明り」と「時雨のあと」を読んだ。どちらも兄妹愛の物語。
★ 「雪明り」は武士の話。武士といっても下級武士。少々裕福な他家の養子になった兄と極貧の実家で育った義理(継母の子)の妹。家格の違いから絶縁関係だった二人がある雪の日に再会する。妹はやがて嫁ぐが、姑にいじめられ、夫はマザコンで姑の言いなり。ついには身体を壊して寝たきりに。哀れな妹の姿に驚き、兄は妹を負ぶって家を出た。この辺りは、禰豆子を背負う炭治郎(鬼滅の刃)のようだ。兄妹とは言え白昼、他家の嫁を奪い去った二人の運命は。
★ 「時雨みち」は町人の物語。両親に先立たれ、親戚の家で育った兄と妹。兄はとび職で身を立てるがケガで働けなくなってからは博打にハマる。遂に、妹は身売りをする羽目に。その妹のところに、兄は凝りもせずカネの無心。そんな兄でも妹は見捨てない。果たして兄は改心できるのか。落語や講談の人情噺のようだった。
★ 難問奇問批判の末、「共通一次テスト」が採用されたのが1979年。その後「大学入試センター試験」(1990年)となり30年。時代の流れに合わせて制度が変わるのは仕方がないが、果たして何のためのテストかな。
★ やがて「コロナ世代」と呼ばれるであろう人々、コロコロ変わる制度に翻弄され、改革初年が緊急事態宣言下の受験、大学に入ったら入ったで、当面はリモートだ。ご難続きだが、理不尽なのが人生だ。100年に1度の貴重な体験と前向きに捉えてもらえればなぁ。
★ さて、こんなご時世とは無縁のようだが、藤沢周平さんの「時雨のあと」(新潮文庫)から「雪明り」と「時雨のあと」を読んだ。どちらも兄妹愛の物語。
★ 「雪明り」は武士の話。武士といっても下級武士。少々裕福な他家の養子になった兄と極貧の実家で育った義理(継母の子)の妹。家格の違いから絶縁関係だった二人がある雪の日に再会する。妹はやがて嫁ぐが、姑にいじめられ、夫はマザコンで姑の言いなり。ついには身体を壊して寝たきりに。哀れな妹の姿に驚き、兄は妹を負ぶって家を出た。この辺りは、禰豆子を背負う炭治郎(鬼滅の刃)のようだ。兄妹とは言え白昼、他家の嫁を奪い去った二人の運命は。
★ 「時雨みち」は町人の物語。両親に先立たれ、親戚の家で育った兄と妹。兄はとび職で身を立てるがケガで働けなくなってからは博打にハマる。遂に、妹は身売りをする羽目に。その妹のところに、兄は凝りもせずカネの無心。そんな兄でも妹は見捨てない。果たして兄は改心できるのか。落語や講談の人情噺のようだった。