じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

荻原浩「噂」

2024-10-27 15:04:55 | Weblog

★ 午後から天気が悪くなるというので、午前中に選挙に行った。その後は今週も中学3年生の「土日特訓」。

★ 授業の合間に、荻原浩さんの「噂」(新潮文庫)を読み終えた。

★ 東京と神奈川県の県境で起こった連続女性殺人事件。彼女たちに共通したのは、足首から下を切断されていたこと。同じ香水を使っていたこと。

★ かつては捜査一課に所属しながら今は所轄に籍を置く小暮巡査部長は本庁の女性刑事、名島警部補と組んで事件を追う。

★ 二人がたどり着いたのはあるモニター会。新しい香水を売りたい企業が広告代理店に依頼して開いたもの。そこで語られた「レインマン伝説」。レインマンが現れ、若い女性を殺害、足首を切り取るというもの。今回売り出す香水を使っていた女性だけ被害を免れたという「噂」。

★ この口コミ戦略が渋谷界隈で遊ぶ少女たちの間に流布し拡散する。犯人はこの都市伝説になぞらえて犯罪を犯しているのか。

★ 良きにつけ悪しきにつけ「口コミ」の影響は大きい。SNSが発展した今日では、YOUTUBEやTilTokで情報はあっという間に拡散する。

★ それを利用する広告代理店が出てきてもおかしくない。マスクが品薄だと聞けばドラッグストアに人が押し寄せ、コメ不足と聞けばスーパーに人が押し寄せるのが現状だ。個人も業者も一斉に買い占めに走れば市場から品物が消えるのは当然のこと。それがまた人々の不安を煽る。

★ 政治もまた例外ではないか。ナチスの台頭も人々の閉塞感と不安感から生まれたのかも。

★ 「情報」というのは両刃の刃だね。

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