★ 明日は衆議院総選挙の投票日。天気はどうかな。8時以降のテレビ番組は選挙特番ばかりになるなぁ。選挙後は政局含み。来年の都議選、参院選まで影響が及びそうだ。
★ 世界ではイスラエルがイランに報復攻撃。ネットではセブイレの「上げ底」批判があふれている。コンビニの覇者にも翳りか。市場が縮小する国内はもはや飽和状態で、海外での成否が企業業績を左右する時代。この国の未来はどうなるのやら。
★ そんな途方もないことを考えながら、今日は吉田修一さんの「犯罪小説集」(角川文庫)から「曼殊姫午睡」を読み終えた。
★ 主人公は英里子は47歳の「普通の主婦」。それなりに幸せで、でも少し満たされない日々を送っていた。そんな彼女があるニュースを知る。かつて小学校、中学校の同級生だった女性・ゆう子が保険金目的殺人で逮捕されたというのだ。
★ 英里子は、若い頃のゆう子との思い出を振り返り、中学卒業後、彼女が辿ったであろう人生を追いかける。
★ 物語は英里子の目を通して進んでいくが、ゆう子の人生もリアルに描かれている。主観と客観が違和感なくつながっている。
★ ところで女性にとって「47歳」というのは人生の折り返し点ともいえようか。男性にとっては、何歳が折り返し点なのだろうか。平均寿命でいえば40歳頃だが、私自身の人生を振り返れば、60歳を半ばすぎてもまだまだ折り返しの感がない。これは幸せなことなのだろうか。