☆ 絲山秋子さんの「エスケイプ/アブセント」(新潮文庫)から「エスケイプ」を読んだ。
☆ 男女のドロドロした小説に食傷気味だったから、こうした乾いた文体に清涼感を感じた。
☆ 主人公は40歳。20年間身を置いたセクトを離れて、妹が経営する育児施設に勤めることにした。職革(職業的革命家)からの転職。長年、連れ添った(?)公安警察官とも別れ、束の間の旅に出ることにした。どこに行く?夜行列車に乗って京都に下車した。
☆ 京都での日々。京大の吉田寮を訪れ、今は生死もわからない双子の兄弟の面影を追う。ふと知り合った偽神父の家に居候。自分の来し方を振り返る。
☆ 日本には革命も大規模な暴動も起きなかった。主人公のこの20年間は「革命ごっこ」だったのだろうか。ナルシズムだったのだろうか。
☆ 挫折の後に、再生はあるのだろうか。
☆ 男女のドロドロした小説に食傷気味だったから、こうした乾いた文体に清涼感を感じた。
☆ 主人公は40歳。20年間身を置いたセクトを離れて、妹が経営する育児施設に勤めることにした。職革(職業的革命家)からの転職。長年、連れ添った(?)公安警察官とも別れ、束の間の旅に出ることにした。どこに行く?夜行列車に乗って京都に下車した。
☆ 京都での日々。京大の吉田寮を訪れ、今は生死もわからない双子の兄弟の面影を追う。ふと知り合った偽神父の家に居候。自分の来し方を振り返る。
☆ 日本には革命も大規模な暴動も起きなかった。主人公のこの20年間は「革命ごっこ」だったのだろうか。ナルシズムだったのだろうか。
☆ 挫折の後に、再生はあるのだろうか。