じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

星新一「悪魔」

2018-05-29 22:19:35 | Weblog
☆ 星新一さんの短編集「ボッコちゃん」(新潮文庫)から「悪魔」を読んだ。久しぶりに、ショートショート。超短距離走だ。

☆ さて、エス氏は釣りをしていて古びた壺を釣り上げた、中から出てきた悪魔にエス氏がお願いしたことは・・・。

☆ 何事も欲張りすぎてはいけません。でも、悪魔はすべてお見通し。

☆ 金の卵を産むガチョウのような話だった。
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筒井康隆「最後の喫煙者」

2018-05-29 21:07:06 | Weblog
☆ 筒井康隆さんの自選ドタバタ傑作集1「最後の喫煙者」(新潮文庫)から表題作を読んだ。これは傑作だ。

☆ 筆の運びはもちろんのこと、ユーモア、パロディ、皮肉、鬱憤、その類のものが全部詰まっている作品だった。追い詰められる喫煙者の様子はまさに先見の明がある。

☆ 「喫煙」が取り上げられているが、喫煙に限らず、民衆の集団ヒステリー的暴力、それに後押しされた国家の法的、行政的締め付けは、まさにファシズムだ。

☆ この作品は昭和62年の掲載だというから、まだインターネットなど普及していなかった頃だ。今は直接的な暴力のほかに、ネットやSNSを使ったより陰湿な暴力がはびこっている。

☆ 「世の中が豊かになればなるほど、法律や規則がふえ、差別がふえ、不自由になっていく、これはなぜですか」(82ページ)

☆ 余韻の残るセリフだ。


☆ 今日、厚生労働省から煙草の自販機が撤去されたとか。ちなみに私は禁煙家なので、まあどうでもいいのだが。
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2018年問題

2018-05-29 17:50:36 | Weblog
☆ NHKラジオを聴いていると「2018年問題」の解説をしていた。

☆ 慢性的な少子化の中、進学率の上昇でかろうじて保たれてきた大学経営。しかし、2018年から2030年にかけて18歳人口は更に減少、今でさえ4割の私立大学で定員割れをしているのに、この分では多くの大学が経営破綻するという。

☆ 人口動態はわかっているのだから、手を打てそうなものだが、渦中にいると身動きがとれないのか。

☆ 要は、統廃合で大学を減らすか、進学率を増やすか、18歳人口以外に顧客を求めるかしかないと思う。

☆ 教育の質を考えれば、統廃合が最も望ましいのではなかろうか。その上で、特色化やコミュニティ・カレッジ化で生き残れる大学があるかも知れない。地方の大学はそうとう努力しないと苦しそうだが。

☆ 1990年に喜多村和之著「大学淘汰の時代」(中公新書)を読んだ。30年近く前から、すでに警鐘は鳴らされてきた。

☆ 経営の効率化を求めるあまり、教育が等閑になっているとの指摘もあった。昨今、大学教員の非正規雇用は相当な割合になっていると聞く。誰のための大学経営か。原点に立ち返る必要があろう。

☆ 大学の中には、すでに破綻し閉校やあるいは公立化に活路を見出しているところもある。これからはそうした道も難しくなろう。

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