じゅくせんのつぶやき

日々の生活の中で感じた事をつぶやきます。

角田光代「トリップ」

2022-09-11 21:58:41 | Weblog

★ 日曜日、といっても(ありがたいことに)生徒たちが押し掛けてくる。朝、昼、夕方と授業をやって、合間に買い物。珍しく、料理を作った。

★ 冷蔵庫にかぼちゃが残っていたので、かぼちゃの煮物。茄子をかって茄子の味噌焼き。キウィにクリームチーズと生ハムをのせたオードブル。黄身だけ取り出しひと工夫したゆで卵。ちくわにスティック野菜を入れ、切ったもの等々。最後に肉を焼いたが、つまみ食いが多すぎてもはやお腹がいっぱいに。

★ 今日は角田光代さんの「トリップ」(光文社文庫)から「空の底」と表題作を読んだ。「トリップ」は連作短編集で、それぞれの作品は独立しながら、登場人物が交錯している。

★ 「空の底」では河原で女性二人が大声で意味もなく叫び、その奇妙な姿を橋の上の主婦が見ている。この主婦が「トリップ」の主人公で、LSDにはまって、文字通りトリップしている。

★ これから続く作品も何らかの糸でつながっていそうだが、眠くなってきたので、今日はここまで。

★ 最近、世の中で大きな出来事が相次ぎ、世界の片隅に生きる私でさえ疲れる。ゆっくり寝て、明日からまた頑張ろう。

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森村誠一「鬼子母の末裔」

2022-09-10 15:45:09 | Weblog

★ 生涯結婚を希望しない人が過去最多。マッチングアプリがきっかけで結婚したカップルも過去最多という。出会い、結婚の風景は時代とともに変わってきているようだ。

★ 時代は変われども変わらないのが嫁姑の関係。森村誠一さんの「鬼子母の末裔」(光文社文庫)から表題作を読んだ。

★ 一人息子を女手一つで育て上げ、今ではクリーニングチェーン店を展開するまでになった女性。彼女には秘密があった。今までに3人の殺人を犯してきたという。

★ 理由は一人息子を守るため。そして、その息子が結婚をする。相手は現代風の美しい女性ではあるが、その外見とは裏腹に内に潜む「鬼子母の血」を彼女は見抜く。彼女自身が「鬼子母」を自覚しているから。

★ いつまでも息子を手放せない母親。その母親から独立できない息子。外面の美しさとは裏腹に生活力のない嫁。こうした人々が家族になってしまったのは悲劇というしかない。そして、遂に第4の殺人が起こる。

☆ さて、日本の離婚率は1.69で、この数字は人口1000人あたり、1.69件の離婚があるということらしい。日本の離婚率は他国に比べ低いというが、近年はいわゆる熟年離婚が増えているとか。

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池井戸潤「セールストーク」

2022-09-09 15:53:47 | Weblog

★ 商工会議所やグーグルビジネスの情報から、最近妙な営業電話が増えてきた。「不用品買取」や太陽光発電の営業も後を絶たない。即着信拒否にするのだが、数打ちゃ当たるの営業か。

★ 個人企業を経営していると恐ろしいのは月末の支払いだ。必要経費に公租公課。クレジットカードは時間差があったり、モノによって少しは待ってもらえるが、いつまでも放置はできない。うちのような極小企業でも資金繰りは厳しいから、中小企業のレベルになると尚更だ。社長さんの胃も痛むことだろう。

★ さて、今日は池井戸潤さんの「かばん屋の相続」(文春文庫)から「セールストーク」を読んだ。

★ ある印刷屋。今は2代目があとを継いでいるが最近は赤字続き。月末までに3000万円を用意しなければ、不渡りを出して倒産だ。頼りはメインバンク、しかし、融資依頼の結論は「見送り」。融資課長がその知らせを伝える場面から物語は始まる。

★ もはや修羅場でもなく、冷え切った舞台。応援してきた融資課長とはいえ、「与信回収」という銀行の方針に逆らうことはできない。見捨てることに心の痛みを感じながら。

★ そして月末。印刷屋は5000万円の資金繰りができたという。不思議に思った融資課長は、そのからくりを突き止める。

★ 銀行もまた商売。優良企業に融資をして利潤を稼ぐ。当然、企業の健全性を見抜く目が勝負となるし、内部の審査も厳しい。ところで、融資課長のセールストークは「うちが貸せないときは、どこの銀行さんでも貸せません」とのこと。

★ 銀行といえばドラマ「半沢直樹」。大和田常務の姿を当分見れないと思うと残念だ。

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乃南アサ「かくし味」

2022-09-08 16:59:02 | Weblog

★ 冷蔵庫に茄子が残っていたので、Youtubeの見よう見まねで「茄子味噌」をつくってみた。茄子を細かく切って塩水につけてあくを抜き、油でいためて味噌と砂糖、土しょうがで味付けをするといった簡単なもの。それが意外においしかった。

★ ということで、今日は乃南アサさんの「不発弾」(講談社文庫)から「かくし味」を読んだ。

★ 2年間の結婚生活が破綻し、一からやりなおそうという男。久しぶりの一人暮らしで、住まいの近くの飲食店探索から始める。「みの吉」という店。古くさいたたずまいで、よく今まで残っていたなぁと思えるような店。それでも「煮込み」は絶品とかで、いつも満席。ほぼ毎日常連で埋め尽くされているようだ。

★ その日は珍しく、席が空いていた。気難しいと思っていた女将さんは意外と愛想よく、一番奥の席に案内してくれた。そして遂に「煮込み」を食べることに。噂通りの絶品だった。時間がたつと、一人二人と常連がやってきた。今日は常連の一人の葬式があったとかで、湿っぽい雰囲気。その常連は今男が座っている席によく腰かけていたらしい。

★ 最初は身の置き所がないような居心地の悪さを感じたが、しばらくすると常連たちに囲まれて、男はもはや店の馴染み同然になっていた。それから男の「みの吉」通いが始まる。常連の関心は「煮込み」のかくし味のこと。

★ 月日は流れ、常連の何人かは亡くなり、入れ替わるように新しい常連が生まれた。こうして「みの吉」は生き続けてきた。しかし、遂に終止符が打たれる。店の親父が死んだのだ。85歳だから天寿を全うしたのかも知れない。

★ 常連は店で最後の「煮込み」を食べ、そして「かくし味」の真相を知る。

☆ 最近、冷凍炒飯にはまっている。まずはニチレイの「本格炒めチャーハン」。控えめな味付けに焼き豚のうまさがアクセント。続いて、「具材たっぷり五目炒飯」。シャキシャキとしたタケノコのアクセント。そして、マルハニチロも「あおり炒めの焼豚炒飯」。ご飯のパラパラ感が良い感じだ。それぞれにおいしい。

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ドラマ「TEAMー警視庁特別犯罪捜査本部」

2022-09-07 22:59:32 | Weblog

★ 昼、幼児がバスに閉じ込められ命を落とした「こども園」の会見を見る。理事長など園関係者は当然ながら謝罪を口にするが、教育者としての自覚が感じられず、憤りを覚える。

★ 「取り乱せ」とは言わないが、「空の水筒」を指摘され、心に響くものはないのか。ヒューマン・エラー、ミスといった言葉が飛び交うが、この「こども園」、何か体質的に不備があるように感じた。

★ 引き続き、録画してあったNHK「100分de名著」を見る。今月は、知里幸恵さんの「アイヌ神謡集」。アイヌの文化はアニメ「ゴールデンカムイ」を見て、初めて知ったが、人間の根源、とりわけ自然、環境の中でどう生きるか、に通じる何かがあるようだ。

★ 夜、ドラマ「TEAM ー警視庁特別犯罪捜査本部」(2014年)を見る。小澤征悦さん演じる警視庁捜査一課管理官が主人公。ノンキャリアから抜擢という異色の存在。笑みを浮かべることはなく、同僚たちとも対立しながらひたすら真相解明を目指す。

★ 第1話は、古谷一行さん演じる老刑事の渋い演技が印象的だった。

★ 視聴率は10%行くか行かずかで続編はない。クールの前後が「相棒」と「特捜9」だからきついか。

★ 「孤独のグルメ」は第10シーズンが始まるとか。楽しみだ。

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荻原浩「遠くから来た手紙」

2022-09-06 14:38:17 | Weblog

★ 静岡県のこども園で、幼児が送迎バスに置き去りにされた事件。かわいそうに。どうしてこんなことが繰り返されるのだろうか。伝統のある園らしく、ホームページにも子どもの安全を第一にと主張されているのだが。

★ いつもの運転手が休んだため、理事長兼園長がバスを運転し、派遣スタッフの女性が同行していたというが、どちらも仕事に慣れていなかったのか。人手不足だったのか。出欠確認のシステムも結局は役に立たなかったようだ。日常業務に潜むちょっとしたリスク、それが取り返しのつかない事態を招く。戒めとしなければ。

★ さて、今日は荻原浩さんの「海の見える理髪店」(集英社)から「遠くから来た手紙」を読んだ。

★ 遠距離恋愛を経て結ばれた二人。ところが最近、夫は仕事にとりつかれたようで、家庭のことを顧みない。妻はとうとう1歳2か月の娘を連れて実家に帰る。

★ 実家は静岡で果樹農家をしている。突然の里帰りに、実家も戸惑い気味。昔ながらに気難しい父親。かつての彼女の部屋は今では弟夫婦の新居になっている。とはいえ、今さら後へは引けず、夫からの電話もメールも拒否(心の底では懺悔の言葉を待ちながら。大急ぎで迎えに来てくれるのを待ちながら)。

★ 実家に残していた古い手紙を整理する主人公。かつて夫とやり取りしたラブレターだ。遠距離恋愛の記録だ。それも今となっては腹立たしい。燃やしてしまおうと思うのだが、やっぱりもったいない気もする。

★ そんな日を過ごしていると、毎夜10時過ぎに奇妙なメールが届くようになった。古風な文面。夫がつまらないシャレで送っているのか。しかし、そうではなかった。

★ 果たして誰から送られたものなのか。ちょっとファンタジーな作品だった。

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米澤穂信「柘榴」

2022-09-04 16:12:17 | Weblog

★ 今日は五ツ木の京都模試。京都の公立高校を受ける人には最も信頼のおける模試だ。京都ではかつては北大路書房の「北大路模試」が定番で、公立中学校で放課後などを利用して実施されていた。いつだったか「業者テストをやめよう」という風潮で学校から追放された。(業者テストに代わり、今では「校内実力テスト」というものが実施されている。)

★ この「北大路テスト」を受け継いだものが五ツ木書房の京都模試。

★ 町内会の溝掃除と模試の日程が重なったので、あっちへ行き、こっちへ行きと忙しい日曜日の朝だった。シャツににじむほど久しぶりに大汗をかいた。

★ 読書は、米澤穂信さんの「満願」(新潮文庫)から「柘榴」を読んだ。容姿麗しい女性。言い寄る男はあまただったが、何となく落ち着くタイプの男と結ばれる。持ち前の美貌でライバルたちを蹴落として。

★ しかし、この男が大外れ。二人の女の子が生まれ、夕子、月子と名付けるも、夫は生活力がなく、家にいる日数も減り、ほとんど母子家庭状態。女性は遂に離婚を決意し、子どもの親権を夫と争う。

★ 定職もなく、生活力のない夫に負けるなずがない。そう確信していた女性だったが、裁判所が下した裁定は、親権を夫に与えるというもの。納得のいかない女性は調査官や審判官に詰め寄るが、そこであることが明らかとなる。

★ このあたりから怪しい雰囲気が漂ってくる。母、娘、それぞれの心の内が描かれている。表題の柘榴とは、父親と長女の夕子が山奥で、二人きりで食べた木の実のこと。意味深だ。

☆ 昼、読売テレビの「草彅やすとも うさぎとかめ」という番組で冷凍炒飯の食べ比べをやっていた。炒飯栄養士・佐藤樹里さんとタレントの対決。冷凍炒飯といってもいろいろと種類があるようで、どれもおいしそうだった。私はセブンイレブンの「7プレミアム 極上炒飯」が好きだが、他のも試してみたくなった。

☆ フライパンに多めの油をひき、卵を炒り、そこに電子レンジで解凍した炒飯を入れて炒め直すと更においしくなる。

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森村誠一「ラストウィンドゥ」

2022-09-03 17:14:28 | Weblog

★ 台風のせいか気温はそれほどでもないが、むし暑い。最速の梅雨明けも実はそうでもなかったというから、昨今の気象は予報官泣かせだ。

★ さて、今日は暇に任せて、青空文庫から極短い作品を読んだ。太宰治「満願」、芥川龍之介「女体」、夢野久作「縊死体」「きのこ会議」、横光利一「盲腸」。

★ 太宰治の「満願」。太宰本人らしき主人公が伊豆の三島でひと夏を過ごした時の話。ある事故がきっかけで、診療所通い。そこで、若い女の人と顔見知りになる。肺病を患った夫の薬を取りに来ているという。夫は快方に向かい、医師は「もう少しの心棒」と叱咤する。(どうやら夫婦の営みのことを言外に含んでいるようだ。)ある朝、その女性がとてもうれしそうに歩く姿を見る。医者の奥さんの話によると、今朝、「おゆるし」が出たという。

☆ 末尾の「お医者の奥さんのさしがね」というのがどういうことなのか。

★ 芥川龍之介の「女体」は、主人公の心がノミに入り込み、ノミの視点で妻の体を見ると、その美しさに感動したという話。シュールだけれど面白い。

★ 夢野久作の「縊死体」「きのこ会議」。「縊死体」もシュールな作品。たぶんサイコパスの主人公。恋人の女性があまりに美し過ぎたので、息苦しさに堪えきれず殺してしまったという。ただ縊死に偽装した死体が見つかったという記事がどの新聞に載らない。ある日、ふと「空き家の怪死体」という見出しの記事を目にし、殺害現場に行ってみると、自分の縊死体があったという、何とも訳が分からない作品。更に、最後は若い女の笑い声で終わっている。「あたしの思いが、おわかりになって・・・」と。何のことやら。

★ 「きのこ会議」は、キノコたちが談話会を開いて、愚痴をこぼしたり、自慢話をしたりという作品。中でもシイタケやマツタケのような食べられるキノコ対毒キノコの論争が見ものだ。

★ 横光利一さんの「盲腸」。この作品は訳が分からなかった。主人公は「盲腸」なのか。

★ 最後に、森村誠一さんの「永遠のマフラー」(角川文庫)から、「ラストウィンドゥ」を読んだ。定年退職した主人公。人生の20年は学生時代、次の40年は会社に捧げ、人生80年時代、残る20年は自分のために生きようとしている。サラリーマンのおおよそが辿る道。

★ サラリーマン時代はできなかった途中下車。かつて車窓から見て気になった古いアパート。廃墟化し、もはや1軒しか住んでいないようだ。そこには若い女性が住んでいるようだ。見ず知らずではあるが、何か引かれる。フリーになってその場所を訪ねると、その女性は田舎に帰ったという。女性は女性でアパートの窓から電車を見ていたようだ。

★ 主人公は「人生の出会い」について考える。

☆ 昨日は壊れたシーリングライトを電気屋さんに交換してもらい、ちょうどガスの法定点検があったので、古いガス炊飯器を廃棄した。今日は、4か月ぶりに散髪に行き、着々と毎日が進んでいる。明日は、朝から中学3年生の模擬テスト。雨が降らなければ、近所の溝掃除もある。

☆ 学生時代の師匠の言葉、「やりたいこと、やらなければならないこと、やれること」を考えて生きていきたい。

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小泉八雲「貉」

2022-09-02 15:42:51 | Weblog

★ 「日本近代短篇小説選 昭和篇1」(岩波文庫)から、伊藤整「生物祭」、太宰治「待つ」を読む。

★ 「生物祭」は父が危篤の知らせを受けて帰郷した主人公が、不治の床で死を待つ父と接しながら、一方でこの世の生き物を強く感じるという作品。死が身近にあるほど生が際立つのかも知れない。

★ 「待つ」は太平洋戦争中、駅で冷たいベンチに座り、ただぼんやり何ものかを待つ20歳の女性を描写している。国家総動員の風潮の中、あてもなく待つという営みは、静かな抵抗だったのか。時勢にそぐわないということで公表が見送られた作品だという。

★ この2作だけでは物足りなかったので、青空文庫で小泉八雲の「貉(むじな)」を読んだ。非常に短く、あらすじは何度か聞いた話。

★ 東京の紀国坂、その当時は真っ暗闇。ある商人が坂道を登っていくと、濠の縁で一人の女性が泣いていた。身投げでもするのではと気になった商人は声をかける。しかし、女性は泣くばかり。何度となく声をかけていると、女性は袖を下ろして顔を上げる。その顔はのっぺぼうだった。

★ あまりの恐ろしさに後先も考えず、坂を上り切った商人。目の前に蛍火を灯したような蕎麦屋の屋台を見つけ、転がり込む。事の事情を蕎麦屋に話した商人。蕎麦屋が顔を見せると・・・。

★ 京都府の公式キャラクターに「まゆまろ」というのがある。あれも暗やみで見るとちょっと恐怖だ。

★ ところで貉とは、タヌキともアライグマともハクビシンとも言われるそうだ。キツネ同様、人を騙すと思われていた。今から思うとなぜ、キツネやタヌキは人を化かすのか、不思議だ。

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牧野信一「ゼーロン」

2022-09-01 16:03:57 | Weblog

★ 防災の人いうことで、今朝の朝日新聞には公衆電話の使い方が丁寧に説明してあった。携帯全盛の時代、公衆電話など使ったことのない世代が多くなっているからか。

★ 昨日の朝刊では日本もようやく結核の低蔓延国になったとか。結核は多くの若者の命を奪い、小説にもたびたび取り上げられている。今日は「日本近代短篇小説選」(岩波文庫)から、堀辰雄「死の素描」、梶井基次郎「闇の絵巻」、牧野信一「ゼーロン」を読んだ。

★ 堀も梶井も結核に苦しめられ、若くして亡くなっている。堀の「死の素描」は療養所で生死の狭間を行き来する姿を描いている。明るい文体が印象的だ。梶井の「闇の絵巻」は「闇を愛することを覚えた」山の療養地で、闇をさまよいながら闇の風景を描写している。その背景には結核による闘病の苦しみと死への恐怖があるのかも知れない。

★ 牧野信一は心を病んで生活も破綻し、悲劇的な最期を遂げる。「ゼーロン」は財産をすべて処分し、唯一残ったブロンズ像(「マキノ氏像」)を知人に預けるために、山奥の村に旅をする話。ゼーロンとは彼の馴染みの馬で、かつては気心の知れた名馬であったが、今では駄馬となり、ムチ打たねば動かなくなっている。

★ 最初は優しく接し、ゼーロンの機嫌をとりなそうとする主人公だったが、あまりの駄馬ぶりに愛想がつき、手で打つは、足で蹴るは、石をぶつけるはと、何とか走らせようとするが、一向に思い通りに動いてはくれない。

★ 古代の挿話や中世の騎士物語を盛り込みながら比喩的、幻想的な話になっている。疾走するような文体が特徴だ。

★ さて、台風の動きが気になる。来週は荒れそうだ。

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