先日寺に来た親子犬を見て驚かされた。生後18年足腰の弱った老母犬のお尻を息子犬が頭で押し上げながら石段を一段一段。それも時折母親犬の顔を覗き込みながら。こんな状況を初めて目の当たりに。クジラの親子は必ずわが子を間に挟んで泳ぐと、天敵から守る為。親への、子への愛情。負けてませんか。
檀家爺様が「若(私)、何千坪の田畑に納屋付きの大きな家屋、裸一貫からここまでに。並大抵の努力じゃ。それが全て自分の物に。息子夫婦は何もわかっとらん。少しぐらい辛抱せにゃ。若もじゃ。神輿も担いでくれる者がおるから乗ることが。担がれる人間が軽かったら担ぎ甲斐がないぞ、先代に習え」と。
兄がいつもの様に仕事で現場へ。脚立より顔から落ちて血が止まらず出血死、41歳。その3年後今度は弟が夜中コンビニへ行く途中心筋梗塞で急逝、41歳。東北大震災の朝、誰がその日の午後津波に襲われるなんて。この度の熊本も。人は誰も明日の命の約束は。今命があるに何不足。1日一生を常に心に。