人は「目耳鼻口体心(六根)」の道具を使って動く。これにはそれぞれ「好き、嫌い、どちらでも」があり、さらに「綺麗、汚い」を含む。「好きだけど汚いな」など。人はこの6×3×2=36道具で動く。過去も現在も未来も。つまり36×3=108、これが煩悩。除夜の鐘はこの煩悩を落とせよと叩く。
シャンプーが空だと文句を。トイレットペーパーがないと文句を。風呂が沸いとらんと文句を。使う前に全て自分で確認出来るものばかり。人を当てにするから文句が出る。文句言いは俺以外の誰かがするものと決めつけて動かん。文句を言える相手がいなくなったらどうするんかいな。きっと寂しいだろうね。
法要後「山門から本堂まで石段130の間に電柱は何本立ってるね」と質問を。参拝何十年選手でも自信を持って答えた人非ず。人は常日頃の生活の中で意外と見落としているものは多い。住み慣れた家で段差につまずき痛い目をみて改めて再確認。常に身の回りに目を。特に親は子供の僅かな変化にも注意を。