葬式法話は住職が故人の代理として子孫に向け話す説教。その時私は必ず「母死んで拝む両手があるなら生きてる内に肩一つ揉め。思い知られよ己が身の誕生の日は母苦難の日」の言葉を。「考えたらわが誕生の日は、何十年か前に母親が死に物狂いで産んでくれた日。ならば改めて恩返しをする日、だよ」と。
講演会の度に「天から貰った最高の贈られ物はわが女房殿。男女同権とはいえ結局女性は家を、親を、職歴を捨ててあなたを選ぶ事に。何故大事にせん。結婚後に妻の親を世話するせんは主人の器量の問題。夫婦がお互いを尊敬し、助け合って生きている姿を見て育った子は間違いない。夫婦は家の要にて」と。