余命半年の宣告を受けていた父親から「親が死んだくらいで仕事に支障を出すなよ。俺の時間は止まっても、お前の時間が止まることはないぞ。割り切れん物を無理矢理割り切って、自分の心と折り合いを付けながら寺を守れ」と。後継するに自信が持てず、弱腰になっていた私に一喝。この言葉で腹が座った。
高校講演で「悪に強い者は善にも強い。中途半端が一番あかん。若い時は人を世を批判し『俺の考えが一番』ぐらいないと。が、そうやってる内に多くの「自分の考えが一番」に潰され、柔軟に対応するという協調性を身に付ける。そうなれば鬼に金棒。必ず社会を引っ張る人材に成長。歴史が証明しとる」と。