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「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている」読了。

2009年09月20日 23時59分00秒 | 藤原新也
「コスモスの影にはいつも誰かが隠れている」
コスモスの影にはいつも誰かが隠れている
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一気に読み終わった。
こんなに早くハードカバーの書籍を読み終えたのは、たぶん、生涯初めてのことだ。
とにかく、次の展開が気になって、読み始めたら止まらない。かっぱえびせん状態。
収められているどの話も誰にでも起きそうで、哀しく切ないものばかり。
おそらくほとんどの人が共感できるのではないだろうか?
最初に収められている「尾瀬に死す」で、僕は最初から涙が止まらなくなってしまった。
「ツインカップ」や「車窓の向こうの人生」も僕に今後似たようなことが起きそうで、かなり切ない。

そんな風に、今までの藤原さんの本とはまったく違う考えられないぐらいの内容だが、この本は、こんなくだらない世の中を強く生きていっている人たちの心の一つの支えになりうると思う。
あとがきの最後にある、
なぜならそこにはみずからの心を犠牲にした他者への限りない想いが存在するからだ。
そしてまたそれは人間の中に必ずなくてはならない自らがかざす負の聖火だからだ。
が、まさにそれを著しているように思う。
何度、人間に裏切られたとしても、変な神様や宗教を信じるのではなく、僕は、それでも人間を信じていたいと強く想うのです。

TB。--------
コメント
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