上記記事のように明日から自衛隊が東京・大阪で運営するワクチン大規模接種センターの予約が始まります。
これに関して、いろいろな情報に接するといろいろな問題や懸念・疑問が感じられます。主なものを挙げていくと、
◆一か所に遠方から県境をまたいで人が集まること。
東京→東京都、埼玉県、千葉県、神奈川県
大阪→大阪府、京都府、兵庫県
にそれぞれ住んでいる人になっており、政府が言うところのいわゆる「人流」を発生させていることと、それよりもそもそもご年配の方が遠方に、さらに市中感染のリスクをおかしてまで大規模接種センターの会場に行く気になるのでしょうか?
しかも、大阪の会場は交通がどちらかと言えば不便なところであり、最寄りの鉄道駅が京阪電車中之島線の中之島(大阪国際会議場)駅(終着駅)だけ。
他の最寄りの鉄道駅は10分以上歩かないといけません。
あとは、2系統のバスのみ。これも本数がそんなに多いわけではありません。
実施期間中、臨時バスでも出すつもりはあるのでしょうか?(直通バスについて下記に追記あり)
◆接種ワクチンがモデルナ社製であることに伴う風評での接種敬遠。
今回、大規模接種センターで使用予定のモデルナ社製のワクチンは、アストラゼネカ社製のワクチンとあわせて、5月20日に承認予定です。
その流れもあるので、大規模接種センターで5月24日接種開始予定で事が運んでいるようです。
本日現在で、日本で承認されているワクチンはファイザー社製(ビオンテック社との共同開発)のものだけで、それだけに定評がかたまってしまい、同時にアストラゼネカ社製などの血栓症の問題がクローズアップして報道されている(ごく稀に発生と報道はされていますが)こともあり、それに伴うモデルナ社製に対する懐疑心も起こるでしょうから、どうしても日本ではファイザー社製のワクチンの接種を望む人が多くなっていると僕はみています。
◆二重予約ができてしまうシステム上の穴。
システムの穴は仕方ないですが、であれば、そこは他の方法でカバーできないのでしょうか?もしくは、ワクチン接種に関する何らかのペナルティを課すことも考えられるかもしれません。
また、上記のサイト上では、「二重予約をすると、準備したワクチンが無駄になってしまいます。皆様のご協力をお願いします。」との記述がありますが、もう少し威圧的な書き方でも良いかもしれません。
どちらにしても、今のままでは、いくらでも二重予約をする人が出てくるような気がします。自分のことしか考えていない人は多いですから。
というふうに、重要なことでも3つも出てきてしまいます。
他にも懸念はありますが、今回挙げた3つも含め、すべて杞憂であってほしいです。
これまでにこのブログ上、コロナ禍の件で、あまり大きく触れていませんが国などの行政からの「補償」があまりにもされていません。
「自粛」は大いに要請しているわりに「補償」の話がいつもどこかへいってしまっています。「自粛」要請の話が出るのであれば、同時に「補償」の話も出るのが普通に生存権を認めている国家の普通にやることです。
それがこの一年以上の長い間満足になされていないのですから、国民が政治をなめてしまうのも仕方ありません。
緊急事態宣言下での政府が言うところのいわゆる「人流」の多さ。百貨店等の「生活必需品」の拡大解釈。これらはそれが原因のひとつになっているはずです。
そういった中で、特に3つ目に挙げた「二重予約」の件は本当に懸念です。大量に出るのではないか?と思っています。そして、1つ目、2つ目に挙げた件を理由にしてほとんどの「二重予約」のケースで大規模接種センターの予約をスルーしてしまうように思います。
そのように予想すると、この大規模接種センターが総じて役割を果たせるのか、運営がうまくいくのか、大いに問題や懸念・疑問をいだきます。
関連リンク。--------
再追記。(5月17日)--------
本日のAERA dot.の記事で大規模接種センターの予約システムに重大な問題があったことが報道されています。
もう、僕が書いた内容どころの話ではないのかもしれません。急造されたシステムで穴だらけになっていて、何でもありの状態ですね。