昨日、長野・駒ヶ根まで何しに行っていたか?と言いますと。
駒ヶ根にある、「
駒ヶ根高原美術館」で展示されている藤原(新也)さんの「メメント・モリ(死を想え)」を観に行っていました。
詳細は、これから観に行かれる方にネタバレになってはいけないので書きませんが、あの見せ方は、すごいと思いました。
藤原さんと美術館のレベルの高いコラボレーションによって、本よりも、さらに、作品の本質をより直に感じることができたように思います。
音楽に例えると、普段、CDで聴いているものをコンサートで生で聴いた、といった感じが非常にしました。
あと、ついで、と言っては、かなり非常に申し訳ないのですが、
別室で、大竹伸朗さんの作品も展示されており、じっくり観させていただきました。こちらも、すごかったです。脳みそ掻き回されそうでした。
実は、駒ヶ根高原美術館に藤原さんの作品が展示されていることは知っており、いつか観に行こうと以前より思っていたのですが、いつ行くか?とずっと思っていて、結局、昨日行くと決めたのは、前日の昼で、かなり思いつきに近い状態でした。
そのためか、藤原さんが本で紹介していたカレーが食べれる「アンシャンテ」さんの場所を調べてくるのを忘れ、乗り換えが面倒と高速バスを利用したら、行きも帰りもハンパじゃない渋滞(30キロ以上)に見舞われ、昨日は一日の半分ぐらいはバスの中にいましたw。
そして、ダメ押しだったのは、行くまで、おそらくカンカン照りで、熱射病にならないよう気をつけなければならないと思っていたのに、なんのことはない、結局、行程のほとんどが雨でした。
現地に着いた時は晴れており、写真も撮って、水の流れる音や小鳥の鳴き声などが聞え、田舎感満点だったのですが、だんだん曇ってきて、美術館に入っている間に、ふったりやんだり。出たころには弱い雨が降り続いていて、信州そばを食べようと、美術館の向かいにあったそば屋さんに入っているうちに止むかな?と思っていたら、とうとう本降りに。
うまかったそば屋さんを出て、よせばいいのに、美術館の隣にある
光前寺にも立ち寄り、じっくりとお参りし、お守りを買いました。こちらも荘厳な雰囲気で良かったです。
そのまた道をへだてた向かいにあるお土産屋さんで、護摩団子を買い、やっと、というか、とりあえず帰路へ。
バスを降りた、駒ヶ根インターへ歩いて向かうのですが、雨は、やっぱり止まない。歩道は小川のようになっていて、靴はぬれて歩きにくい。
そんな状態で、まわりを見ると歩いているのは僕だけだという風景。
心細くも、降り続く雨の中歩いていると、見かけたレストハウスに奈良交通の観光バスが3台も止まっていて、なんとなく懐かしい気持ちになりました。
さらに歩くと、おしゃれなカフェが目に付いたので、雨宿りがてらコーヒーが飲みたいなぁ、と入ってみることに。
お店に入ってみると、店内すべてカントリー風。ステージもあり、よくカントリーミュージックのライブが行われているらしく、カウボーイハットなどの雑貨も販売されていました。
雨のほうはまったく止む気配がなく、むしろ、強くなる一方。思い返せば、僕が長野に来た時は、高校の修学旅行と言い、いつも雨に降られているような気がします。長野限定、雨男???
もう少し雨が弱くなるまで、店にいることにしたので、ここはやっぱり、カレーを食べることに。ベジタブルカレーにしたのですが、レンコンが入ってたのは僕は初めてでした。シャキシャキ感がベジタブル感を強調していて、おいしかった。
さて、カントリーカフェを出て、駒ヶ根インターの周りを少し歩いた時、僕を少し複雑な心境にさせた光景がありました。
駒ヶ根インター出口の地下に、歩行者用の地下道があるんですが、ここの通路の壁に、なんと写真家の
宮崎学(がく)さんの作品が、壁に直接印刷されるような形で、なにげに展示されており、びっくりしました。しかし、15年以上の年月が経っているためか、損傷が激しく、中にはとても観れる状態にないものもあり、非常に残念でした。
せっかくのものなので、やるんだったら、ちゃんと維持をしつづけてほしいものだと、駒ヶ根市などに強く思ったわけです。(あるいは、撤去するとか。)
帰り。バスを待っている途中に、田舎の元気な蚊に、10ヶ所ぐらい噛まれ、久しぶりに蚊に噛まれた痒さを、まともに実感し、同時に、身をもって自然を感じたような気が最後にしましたw。
いろいろ大変で思うようにいきませんでしたが、美術館の展示と言い、それなりにそれをカバーする良さはあったので、行ってよかったです。むしろ、また、行きたい。
TB。--------