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デジカメ選びのひとつの考え方。

2003年08月24日 22時20分00秒 | 「徒然随想。」

いま思えば10年前、ここまでデジカメが普及しているとは僕自身も思ってみませんでした。
僕が初めてデジカメというシロモノを見たのは、あまり覚えてはいないんですが、報道用のニコンのカメラだったように思います。カメラ自体は小さくF- 801をベースにしたボディでした。ただ、そこから直径1、5~2センチぐらいの太いコードがのびていて、ショルダーバックのように肩から担ぐ記録機器につながっていました。これが、すごく重い。つながっているコードも堅いので、うまく身動きがとれるのか、カメラを構えることができるのか、というのが、そのカメラを見たときの感想でした。ただ、その時、幸か不幸かそのカメラを使っての仕事はありませんでした。

それから10年が経ち、デジカメは報道の現場では第一線で活躍するようになりました。
ボディも小さくなり、プロユースでもそれまで使っていたフィルムカメラと変わらない大きさ、扱い方となりました。また、一般用でもコンパクトカメラと変わらないどころか、それよりも小さいボディのカメラが数種類出てきてます。技術の進化はすざましいスピードで進んでいきますが、そのスピードに伴って出てきた、僕としては注目しているひとつの状況があります。それは、家電メーカーのカメラ業界へのいわゆる「参入」です。これによって、もっぱらキャノン、ニコンの2大メーカーが勝ち残り、勝負有り。といった感のあったカメラ業界も俄然活気づくきっかけとなり、消費者にとっても選択肢の増える結果となっています。しかし、選択肢がありすぎて、かえってそれぞれの特徴がつかみにくく迷う結果となったり、訳の分からない専門用語の集まりにしかみえないカタログがかえって購買意欲を低下させてしまったりしています。
実際、具体的な選び方については、個人的にいろいろ調べてもらうしか、やはり手がないのですが、基本的には、デジカメに対する、個々の用途、要求されるレベル等によって、自分にあったものがどれなのかを調べて選ぶというのがベストだと思います。その近道としては、大概カメラカタログの後ろの方に書いているスペック表を理解できるようになることです。表の項目として書いている専門用語を調べれば、だいたい理解できると思います。そして、そのスペック表のデータがわかれば、そのカメラについて、だいたい理解できたといえ、他のカメラと比較検討ができるわけです。
また単に、メーカーのイメージ、ボディのカッコよさ、CMに出ているタレントや、いま持っているパソコンとの親和性(接続方法など)、レンズの写りの良さ、価格の安さ、もしくは、一眼レフカメラであればレンズの互換性などで選ぶ場合もあるでしょう。

そんないろいろある中で最近、僕が思うデジカメ選びのひとつの考え方に、やはり、写真メーカーは、いままでどおりの写真機という考え方でのデジタルカメラの作り方、あるいは、今までのフィルム写真にあった従来どおりのアナログのトーンを理想とする方向に進みがちですが、(もちろん、デジカメにそれを要求している方はそういう選び方をしていただければ良いのですが)他方、家電メーカーは、逆にそういうところに無意識にしばられないので、写真メーカーがしないような思い切ったこと、それが場合によっては、かゆいところに手が届くような、より素人が使いやすい、美しく写るカメラを作りだせるかもしれません。そして、少なくとも言いたいのは、そのような保守的でない自由な思い切った考え方が、次の新しい何かを生む可能性を秘めているかもしれないということです。僕の場合、その現状を利用するところに今の時代の何かを写し込める道具としての一つの要素があるのではないかと思うわけです。

ま、こんな風に選ぶ基準というのは、数えきれないほどありますが、どのカメラも一長一短あると思われます。また、次から次へと新しいモデルが今後も出続ける商品ですから、自分に合ったいいカメラに出会うには、ある意味、運も影響するのではないか?とも思えます。

コメント
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