聖書は悪霊に取りつかれた少年が、激しいけいれんを起こし、地面に転げ回り、口から泡を吹いていた、と記しています。厳しい病状に見えますが、イエスはどのように対応されるでしょうか。
イエスは、「こうした事がいつから起きているのですか」と、お尋ねになりました。父親は次のように答えました。「子供のころからずっとです。そして子供を滅ぼそうとして、その霊は何度となく彼を火の中にも投げ込んだものです」と、言い、「何かもしおできになるなら、私どもを哀れんでお助け下さい」と、イエスに懇願しました。
恐らく何年もの間、父親は医者に助けを求めていたのでしょう。そして今度は、イエスの弟子たちでも治せなかったので、非常に落胆していました。イエスはその人の必死の懇願を理解し、励ますような態度で、「その「もしできるなら」という言いかたです!信仰があるなら、その人にはすべてのことができるのです」と言われました。
その父親は直ぐに、「私には信仰があります!」と叫びますが、「信仰の必要なところで私を助けてください!」と、懇願しました。
イエスは群衆が一緒になって走り寄って来るのに気付き、少年に取りついている悪霊を叱りつけて、「口のきけない耳しい霊よ、私はおまえに命じる。その子から出て、もう入ってはならない」と、命じられました。悪霊は少年から出る時に、再びその少年に叫び声を上げさせ、何度もけいれんを起こさせました。その後、少年が地面に横たわって動かなくなったので、ほとんどの人が、「彼は死んだ!」と言い始めました。しかし、イエスは落ち着いた態度でその少年の手を取ると、起き上がりました。
それ以前に弟子たちは、送り出されて神の王国の良い便りを宣べ伝える業を行った時に、悪霊を追い出したことがありました。それで弟子たちは、ある家に入った時にそっとイエスに、「なぜ私たちはそれ(悪霊)を追い出せなかったのでしょうか」と尋ねました。
イエスは、何を弟子たちに教えられるでしょうか。引き続き次回にお伝え致します。
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