神エホバはモーセを通して、町で兄弟の1人が貧しくなるなら、冷淡にしたり、その貧しい兄弟に出し惜しみをしてはいけない、ことを命じました。貧しい兄弟にはいつも気前よくしなければならない、ことを律法で与え、福祉政策に盛り込まれていました。さらに、モーセは次の律法も与えています。
「兄弟であるヘブライ人の男性から女性があなたの所に(奴隷として)売られ、6年間仕えたなら、あなたは7年目に自由にすべきです。自由にする場合に、何も持たせずに去らせてはなりません。羊の群れ、脱穀場、油やブドウの搾り場から気前よく提供しなさい。あなたの神エホバが祝福してくださった通りに、あなたもその人に与えるべきです。思い出しなさい。あなたはエジプトで奴隷となり、エホバ神が救い出してくださいました。そのため私は、このことを行うように今日命じているのです。
とはいえ、その人があなたとあなたの家の人を愛し、あなたのもとにいるのが幸せなので、「あなたのもとから出て行きません!」と言うなら、あなたはきりを取り、その人の耳を戸に付けて刺し通すべきです。こうしてその人は生涯あなたの奴隷となります。女奴隷についても同じようにすべきです。その人を自由にして去らせるとき、それを難しいと考えてはなりません。その人の6年間の働きは雇った労働者の2倍の価値がありました。あなたの神エホバは全てのこと(全ての良い行い)においてあなたを祝福しています。」(申命記15:12~18)。
上の聖句に記されている通り、女奴隷を7年目に自由にするときに、何も与えずに帰すべきではなく、必要なものを気前よく与えるように命じています。労働者の権利を保障した内容となっています。しかし、7年目に奴隷・つまり労働者が、その雇い主を信頼していて、去りたくと希望を述べる時は、耳にきりで傷跡を残し、それを証拠とし、生涯に亘って雇い主の側に留まることができました。エホバの与える律法は本人の幸福を優先する内容になっていました。
引き続きモーセが与えた律法が記されていますので、次回にお伝え致します。
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晩秋の 庭にスミレの 咲きており 今日の一句
庭に咲いている「バラの花」