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日々の暮らしをここに記録して未来に役立てよう。

「やったこと」と「その結果」 失敗というのは音楽には存在しない。

2016-07-27 03:12:02 | 津軽三味線

「◯◯だったので、やりたかったことが、うまくできなかった」

だと、自分に十分なフィードバックがない。

「やりたいこと」と「やったこと」の差

と考えると、

その差は何なのか、

何をすればその差を縮められるのかという考え方になるので次につなげられる。

ついでに「できたこと」もはっきりする。


「成功」「失敗」という思考の型にはまることは極力避けた方がいいと思うんですよね。


「やったこと」



「その結果」 

特に楽器演奏はそうだと思う。

結果だけがあるだけで、失敗というのはないと思うんですよね。

もし「失敗した」と感じているなら、

それは音楽を楽しめていない証拠、もしかしたら必要以上の完璧性を求めているのかも知れない。

そうなるともう音楽ではなくて、一種の競技だと思うんです。 

 


地元の夏祭り イベント会場で三味線弾きました

2016-07-24 17:57:24 | 津軽三味線

普段はとても静かなところなのに、この町は、年に1度の夏祭りの2日間だけ発狂する。
「まつりだまつりだフィーバーフィーバー」ってあのかけ声、どうにかならんのかな。
正直「ばがでねの?」って思う。子供にマイク持たすなよ。


さて、

そのお祭りのイベント会場で三味線弾いてきました。

トルコアイスって知ってる?めちゃくちゃ伸びるやつ。
舞台からその屋台がよく見えて、MCのときに
「めっちゃうまそう!」
って言ったら、店主の外人さんがすごく喜んでた。

後でケバブを買いに行ったら、大盛りサービスしてくれた。

そのケバブが予想外にうまかったです。


舞台裏でそれを頬張っていたら、

演奏を聞いたお客さんが何人か立ち寄ってくださって、

「よかったよ」と声をかけて頂きました。

とてもうれしかったです。

音そのものが、直接人の心の届くというか、

津軽三味線ってそういうパワーがあるんだな、と改めて思いました。

やっぱり音色だ音色。


自分の中に何かが残ってる。

これはとても貴重な財産だ。

大事にしよう。


それとスーさん


いつもありがとう。



東京三味線屋めぐり 新型のサイレント三味線に出会う

2016-07-24 06:21:33 | 津軽三味線

サイレント三味線の皮がハネたので、

三味線を車に積んで東京に行ってきました。

早い時間に出発すれば高速使わなくても1時間半で都心に行けることが判明。

まずは神田小川町の音福さん。

ザ・サイレントという音福オリジナルのサイレント三味線を試し弾きしてきました。

細棹と太棹、両方のタイプがあるそうです。

第一印象は

「軽い!」

消音性は抜群です。
皮を貼っているのではなく、板に貼り付けているので皮ハネの心配がありません。
気軽にその辺に置きっぱなしにしておけるのがいいですね。

たださわりはなく、コマも、木片が皮の上に貼り付けてあります。
これを普通の駒の形のものに替えると、もうちょっとリアル三味線ぽくなるかも。

近日、改良版のニューモデルが出るそうです。価格は5万円前後。

2件目はおなじみ町屋の「三味線かとう」さん

おかみさんがオレの顔を見て

「あらま」

だって。

ご無沙汰してすみません。

皮張りとカンベリ直し、糸巻きの調整と棹の歪みの補正、
胴掛けと根緒の交換、胴の中の電気系仕込みの取り外し
をお願いしてきました。

ってほとんどオーバーホールだな。


店内に台湾からの先客がいらしてました。

小比田さんのお弟子さんだとおっしゃってました。

流派的には同じ系列なので、一緒に弾けるかも。

いつかオレも台湾の小さなライブハウスで三味線弾きたいです。


ここでふと思い出した。


そういえば今日、地元のお祭りで

三味線弾くんだった。


三味線で伝えること、伝わること

2016-04-24 21:33:07 | 津軽三味線

1年ぶりに人前で三味線を弾かせてもらって、たくさんの気づきがありました。
かっこ良く見せようとか、うまいところを聴かせようとか、
そんなことを思って弾いてるうちは、何も伝わらないよなあ、と思いました。

次の音をどう弾くか、その一瞬一瞬を追いかけてさえいれば、
結果としてひとつの曲になり、人の心に伝わるんだ、ということ。

何かを伝えようと思って弾いているうちは何も伝わらない。
なんかこう、わざとらしくなって、いやらしくなるだけで。

どうせ弾くんだったら、次の一瞬をどんな感じで弾こうとか、
心に浮かぶ景色や、歌詞から連想される思いを弾いたほうがいい。
細かい運指やバチさばきは、体に勝手にまかせておけばいいのかも。
できない手を無理して弾く必要なんてないんだ。

ただその曲の流れにまかて次の音を追いかけるだけ。
他の人が聴いている、いないは、あまり関係ないんじゃないかな、と思いました。

昨日、今日と、8時間ぐらい弾いてたと思います。

意外と曲を覚えていて自分でもびっくりした。もっと忘れているかと思った。
なんか、頭の中の特殊な格納庫の中に入ってたみたい。

指が動かなかったのは仕方ない。

でも、聴いていた人から、

「三味線っていい音ですね」

と言われたのがうれしかったです。

ありがたい。まだ体の中に残っている。

ブランクの間、皮がはねずにいてくれたマイ三味線にも、ありがとね。



改めて三味線のもつ魅力に気づかされた2日間でした。

また始めよう。

ゆっくりでいいんだ。