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A・スマナサーラ著「ブッダが教える執着の捨て方」

2018-08-01 18:48:45 | What's up?

3年前のある日、ふと

(もし自分が3年後に会社をリストラされるとしたら
あと何日出勤することになるんだろう)

と思って、土日を除いた日数を数えてみたら770日でした。

今日がその770日目です。

その当時はまさか3年後に海外で暮らすようになってるとは思ってなかったです。

でも来年、日本に帰ってもたぶん仕事はないだろうから

だいたい予想としては合っているのかな。

この先どうなったとしても、とにかく自分はやるだけのことはやったし、

勤め先に対する恩返しもしたつもりです。

このまま現状にしがみついていても、我慢をしているだけで、幸せにはなれないと思う。

今の自分は、とにかく我慢をしている。現状維持のために我慢をしている。


足りるのかどうかはわからないけど(寿命しだい)、それなりに老後の蓄えも貯めました。
それが底をついたら、後はじたばたせずに死ねばいいんだと思います。

こないだ成田空港でフライト待ちしてたときに本屋に立ち寄ったら、

書棚から妙に訴えかけてくるような本があって、

買って、飛行機の中で一気に読みました。


執着の捨て方



この本は「身の回りの不用品を断捨離しましょう!」という話とはちょっと違います。

何年前だったか忘れたけど、般若心経が、死者の弔いとは全く関係なく、生き方について書いてあるのに気づいたときから
これなんかあるなあとは思ってはいたけど、たぶんその核心部分の実践方法がこの本には書いてあるのだと思います。

解脱の手順について。


まさか今、ここにいる「自分」ですら、諸行無常で実体がないとは思ってなかった。
無常なのは自分をとりまく世界のことで、自分は生まれてからずっと、連綿と自分であり続けていると思っていた。

でも、


昨日の自分と今日の自分は違う。

今日の自分と明日の自分は違う。

「我思う」は合っているけど、

「ゆえに我あり」は疑うべきだと。

「我」が今考えていることはすべて余計なことで、刺激を受けた時点で止めて、あとは放っておけ、
刺激を受けて妄想し、判断するのは執着だ、変わり続けているものにすがるな、と。

思わず飛行機の中で

「へー」

と感心してしまいました。

もしそれが真理なら、

昨日まで自分がやってきたことは、今の自分とは関係ないし、

明日起こることを、今の自分はやらない、ということです。

脳は単なる臓器の一部で、命があるのは、ひとつひとつの細胞であり、別に脳が自分だというわけではない。
その細胞も常に死んで、新しく生まれ変わっている、それが続かなくなった時点で人間としての命はおしまい。
初めからそのようにできている。ひとりとして例外はない。


人生の答えが650円で出てしまいました。


思考病に悩んでいる人、

つい防御的になってしまう人にお勧めです。

2019/1/12追記
般若心経について
5年続けていた般若心経の写経をやめました。真言ですべての苦がなくなることはないと気づきました。
残った写経用紙は捨てました。以前は心の支えになった時もあったけれど、今はもうそんな気持ちには戻れません。
とても残念です。