年末も押し迫ったころ、オール電化の営業訪問を受けました。我が家は給湯ボイラーを除いて電化しております。排気煙突が恰好の営業ターゲットとなるのでしょう。以前は月一位のペースで営業訪問をかけられていました。しかし、今般の節電要請でめっきり減っていた(その代わり太陽光発電の営業が急増しました)のですが、久々に現れました。それも九電のグループ会社からです。九電はこの冬5%以上の節電要請をしているのにです。
確かに、深夜電力の使用が中心ですからピーク時間帯とは重ならないので、節電要請とは無関係と言えばその通りです。しかしながら釈然としない思いが致しました。
そもそもエコキュートや氷蓄熱システムは昼間の需要を夜間にシフトさせるためのものです。つまりは電源比率に対する原発比率が大きい場合には、夜間帯の電力が余ることになります。この余った電力をエコキュートや氷蓄熱システムで用いて、その分昼間の電力を減らそうというのが趣旨です。その分夜間の電力量単価が著しく安く設定されております。
今回釈然としなかったのは、原発の再稼動が議論されている時にオール電化を推進しているというのは如何なものかと思った次第です。即ち、九電は原発再稼動を既定の事実として営業方針を立てているとしか思えません。普通ならば、将来の見通しが不透明な場合には、よりリスクが少なくなる方向(原発が再稼動できない)を想定して、諸対策を講じるものではないでしょうか。オール電化の推進が九電そのものからきているのか、グループ会社の独断であるのかは不明ですが、独断であったとしたらグループ会社として無神経なことであると思います。九電も親会社として、明確な指示を出すべきではないかと思います。
営業訪問により、仕事を中断させられた腹立ちまぎれに若干八つ当たりしてしまいましたが、何となく後味が悪い印象を持ってしまいました。ついでながら、突然の電話営業も困りものです。仕事に集中している時の突然の電話は、30分のロスに繋がってしまうこともあります。仕事関係の電話でしたら仕方ありませんが、単なるセールスの電話は誰からであろうとも一律にお断りしております。事務所のWebサイトにも小さな文字でそのことを書いております。少々子供じみておりますが結構効果があるようです。セールスの電話が一頃の半分以下に減りました。