山浦清美のお気楽トーク

省エネ、農業、飛行機、ボウリングのことなどテーマ限定なしのお気楽トークができればと思っております。

QRU

2012-01-23 | うんちく・小ネタ

 QRUはQ符号で「そちらへ伝送するものがありません」という意味があります。アマ無線では、慣用的に話のネタが無くなったときに使っていたように記憶しております。ブログネタが無くなったので、このようなことを書いていると思われそうですが・・・。

 Q符号は無線通信で用いられる国際規則で、元々モールス通信でよく使われる通信内容を少ない文字数で表現しようとしたことから始まったものと考えられます。アマチュア無線の場合には、本来の意味から離れた意味で使われることもあります。例えば、QRVが「用意ができました」の意が「移動無線局の運用」に使われるなどがあります。その他、QRAが「氏名」、QRTが「交信を終了します。閉局します。」、QRXが「少々お待ちください。」のように用いられます。また、Q符号はアルファベット3文字ですから、電話の場合には聞き間違いが発生します。これを避けるために”A”には「アルファー」、”B”には「ブラボー」などといったフォネティックコードが用いられます。和文の場合にも「大和の」、「マッチの」、「上野の」、「ラジオの」のように言います。

 傍から聴いていると何か暗号でやり取りしているように思えるようでしょうが、馴れてくると実に便利なものです。Q符号だけでQSO(交信)が成立するといっても過言ではありません。実に効率的に通信が出来ます。

 これには業界用語も似たような機能があると思います。業界用語には業務の効率を向上させるものと業界人と非業界人を区別するためのものとあるように思います。Q符号のように国際的に通用するものが前者で、仲間内だけでしか通用しないものが後者に当たるのでしょう。仲間内の用語のでも前者に属するものもあるとは思いますが、その多くは非業界人を排除するような目的、あるいは優越的な立場を主張するために用いられるように思います。最近では、芸能人が業界用語をテレビのオンエアーでも使うようになってきているので、かなり普及してきたようです。こうなると仲間内用に新たな用語の必要性が生まれてくるのでしょう。これが新語発生の原動力になっているのかも知れません。若者言葉の多くもそのような事情で生まれてきているのではないでしょうか。日本人の言葉を面白がる心と日本語の新語創造能力は計り知れないものを秘めているように思います。

 ということで少々QRU気味になってまいりましたので、今日のところは、この辺でQRTしたいと思います。